【見た目以外も魅力アリ】Z900RSに続き、「W」もCAFE! W800カフェに乗った。

大人気のレトロスポーツ「Z900RS」には、カフェレーサースタイルのバリエーションモデル「Z900RS CAFE」があります。ビキニカウルやローポジションハンドル、専用シートを装備しますが、新型W800にも同じように「W800 CAFE」がラインナップされました。その乗り味、気になって仕方がありません。じっくり乗り込んできました!!

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●カワサキモータースジャパン、川崎重工業

※2019年06月16日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

カワサキW800CAFE……1,112,400円

 Z900RSにも設定された“CAFE”。ビキニカウルやローハンドルを備えたカフェレーサースタイルはヨーロッパでも人気ですが、新型となったW800にも登場したから驚きます。
 だってWといえば、どちからといえばテイスティなエンジンの鼓動感やサウンドを味わいつつ、ノンビリ走るイメージでしたので、カフェレーサーに仕立て上げたのは意外としか言いようがありません。

Z900RS CAFE

 もちろん、カスタムシーンでは存在しました。軽快なシングルやツインスポーツはそのスタイルがよく似合い、じつは先代の頃からビキニカウルやシングルタイプのカフェスタイルシートなどは純正カスタムパーツとして用意されていました。
 なので、ご覧ください。いかがでしょうか、Wにだって似合わないワケがないのです。

 冒頭から突っ走って、次々に話しを進めてしまいましたが、そもそも「カフェレーサーってナニ?」って、人もいるかもしれませんので説明しておきましょう。
 発祥は1950年代のイギリス・ロンドンに点在するカフェと言われています。バイクに乗る若者たちが集まり、もっとも有名な人気店が24時間営業をしていた「ACE CAFE LONDON」(エースカフェ ロンドン)でした。

 カフェに集まり、公道をレーサーのように飛ばして走る彼ら、あるいはそのマシンこそ「カフェレーサー」です。彼らのオートバイは、当時人気を博していたグランプリロードレーサーをモチーフにカスタムされ、空力を向上するビキニカウルや前傾姿勢となるローハンドル、そしてシングルシートが備わっていました。

 そのスタイルは、いつの時代もカスタムシーンで根強く人気があり、ひとつのジャンルを築くほどにポピュラーといっていいかもしれません。カスタムシーンにも敏感なカワサキは「Z900RS」に続き「W800」にも、その伝統的スタイルを融合させたのです。

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著者プロフィール

青木タカオ 近影

青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…