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アグレシッブなスポーツライディングが堪能できる
そのライドフィールは「W800STREET」とはまた違うものでした。アップハンドルで操るストリートは、大らかでゆったりとした「Wらしい」「昔ながら」と言っていい乗り味ですが、カフェはよりスポーティでカラダを積極的に動かしてライディングするレーサー的な側面も持ち合わせています。
クラブマンスタイルのM字形状のハンドルバーが前傾気味のライディングポジションを生み出し、フロントへの荷重がより増加。もちろん前輪に対するウェイトの掛け方は前後17インチほどではありませんが、現代のスポーツバイクを操るような感覚も味わえてしまうのでした。
フロント19インチを前後18インチにし、メインフレームやスイングアームも剛性を上げて刷新したニューシャーシ。それに合わせるようにフロントフォークのインナーチューブ径も39→41mmとし、スプリングもハード気味に。キャスター角を1度立てた26度にし、トレール量は108→94mmになっています。
新型W800はリム幅も太くなって、安定感が増しただけでなく、コーナーアプローチでの軽快感も強まりましたが、向上した運動性能を余すことなく「W800カフェ」は堪能できるのでした。