ペリカンJOGやDJ・1を中古で探す前に「アプリリア SR50R」に乗ってみましょう! 今だに新車で買える希少な2スト原チャリ! しかも今時キャブ車!【50ccスクーター試乗レポ】

筆記試験だけで、費用も安くとれる原付1種免許。生まれてはじめて手にした免許証は嬉しかったものです。70〜80年代、学生たちがまず最初に乗ったのが50ccスクーターでした。あの頃はほとんどが2ストエンジンで、ノーヘルOKだったって世代の人も少なくないはず。バイクに興味を持ち出した若き日を思い出して、もういちど原付スクーターで街を駆け抜けてみませんか? 今度はもう少しだけオシャレに、イタリア製の車両で……。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) 
PHOTO●太宰吉崇(DAZAI Yoshitaka)

※2019年01月27日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

フロントからの情報が多く、快活な走りが味わえる

 エンジン始動はセル一発でスムーズです。キックアームも備わっているので試してみると、こちらでも軽々とエンジンは始動しました。2スト50ccですからキックも容易いものの、ボタン1つ押せばエンジンが目覚めるセルスターターはやはり便利で、今どき備わってなければならないのでしょう。
 走りはやはり元気溌剌としたものです。ピーキーさはなく、低回転域からトルクが出て扱いやすい味付けになっています。トップエンドの伸びを感じる前にスピードリミッターが効いてしまいますが、アフターパーツブランドのマロッシのボアアップキットで68cc化し、キャブのジェット類交換、CDI交換などして合法的に届出して原付2種登録するショップもあり、そういったカスタムを楽しむのも面白いはずです。

アプリリア・SR50R

 前後13インチの足まわりで、ハンドリングも軽快。通常のスクーターよりフロント荷重を重視した設計の高張力スチールフレームが採用され、グリップ感やトラクションなど前輪からのインフォメーションがスポーツバイクのように豊富に伝わってきます。
 ブレーキも前後ともにディスク式で、コントロールしやすく効きも充分。前後サスペンションもシャキッと硬めで、やはりスポーツ志向です。コーナリングもエキサイティングに楽しめ、50ccスクーターに乗っていることを忘れて夢中になってしまうのでした。

アプリリア・SR50R

 どんな人にオススメかと考えると、「人とは違うスクーターを」「2スト未体験だけど興味津々」「レーシンググラフィックが好き」と思うならOKかもしれません。もし、「懐かしの2ストスクーターにまた乗りたいけれど、今度は上質感もプラスされた外国車で!!」というなら、迷わずイチオシです。

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著者プロフィール

青木タカオ 近影

青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…