ADIVA・VX-1 家や駐輪場で給電するのが(できれば)合理的

【航続距離270kmの電動バイク、アディバ・VX-1】激速なのに車検不要。普通自動二輪免許で乗れる!

2019年1月に発売予定のアディバVX-1に試乗。バッテリー容量が異なるプロトタイプだったが、走行性能や使い勝手はそのまんまシッカリと確認できた。実はコレ、以前にベクトリックスVX-1としてホワイトハウスが国内導入していたモデル。本格派量産EVスクーターのパイオニアとして知られていた。果たしてその乗り味は?

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年01月16日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

フロントは14インチホイールを採用。リーディングアクスルタイプのフロントフォークはマルゾッキ製。ピンスライド式ダブルピストンのブレーキキャリパーはブレンボ製だ。
リヤのホイールは13インチ。ホイールイン方式のブラシレスDCモーターを採用。定格出力は11kW。最高出力は35kW。最高速度は110km/hまで引っ張る。ツインショックはザックス製だ。
前後でセパレートされたロングシート。長さも幅もかなり大きなサイズに仕上げられている。クッション厚も十分で座りこ心地は良い。
後方ヒンジで開閉できるのはリヤシートの部分。折れ曲がっていたコイルスプリング状のロッドが真っ直ぐに立つと開けたまま固定できる。
メットインスペースとしは不足ない広さがデザインされている。
丸く太めな印象を受けるフロントビュー。
ヒップラインも全体的にボリュームがある。
左側のスイッチ類はごく一般的なレイアウト。グリップを握る感触は太めだった。
右側のスイッチボックスにあるのはキルスイッチのみ。アクセルは回生ブレーキもコントロールできる。停止時からはバックもでき、とても扱いやすい。
アナログ式と液晶デジタル表示を組み合わせたマルチファンクション3連メーター。左は通電状態を、右はバッテリー状態(残量)が表示される。
左側の膝前には、なかなか大きな収納スペースが装備されている。奥には12Vのアクセサリー電源が取り出せるソケットも装備。
家庭電源からの充電にも対応している。ちなみにバッテリーが7.2kWh仕様の場合100Vで充電時間は4,8時間。
充電ケーブルのソケットは国際規格(SAE J1772)品。急速充電のCHAdeMO(チャデモ)には対応していない。
純正の充電ケーブルは、アース付き3芯プラグ(右)。付属のアダプター(左)を使う事で日本の一般的コンセントからでも使用できる。
駐車場等で見かける機会が増えてきた200V充電設備を使用すれば、充電所用時間は100V家庭電源利用時の半分以下で済む。

主要諸元

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…