見た目ほどハードじゃない、優しい乗り味がお好みなら。GSX250R試乗レポ/ スズキ

ユーザーに対するコスト負担を軽減したスズキのクォータースポーツがしたたかな人気を誇っている。何と言っても税抜き価格で48万8000円と言う価格設定に大きなインパクトがある。実際に乗ってみれば多くの一般的ニーズを満足させ、ユーザーの期待を裏切らないパフォーマンスを発揮してくれるのだから、市場でジワジワとその評価が高まってくるのも納得である。今回はトリトンブルーメタリックのニューカラーに試乗した。
REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2018年12月31日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

スズキ・GSX250R
ペタルタイプのシングルローターには2ピストン油圧ピンスライド式ブレーキキャリパーを組み合わせる。
スズキ・GSX250R
右側に出されたショートアップマフラーはなかなかのボリューム感がある。装着タイヤはタイランド製だ。
スズキ・GSX250R
クリップオンのセパレートタイプだが、フロントフォークを突き出し、トップブリッジの上でマウントされたハンドル。ストリートスポーツとしてごく一般的なライディングポジションを提供してくれる。
スズキ・GSX250R
ハンドル左側のスイッチボックス。レイアウトは一般的。赤いボタンはハザードスイッチ。人差し指で扱う黄色いボタンはパッシングスイッチだ。クラッチレバーホルダーは共用部品でバックミラー取り付け部が見える。
スズキ・GSX250R
白黒反転液晶画面を使用したメーターディスプレイ。右横に伸びるタコメーターのグラフは1ブロックが250rpm。時計や燃費計、各種警告灯にエンジン回転インジケーターも装備されている。
スズキ・GSX250R
レーサーレプリカモデルのような段付きセパレートシート。後席下にはETC機器等が収められる若干のスペースが空けられている。
スズキ・GSX250R
シンプルなモノショック構造のリヤサスペンション。白いコイルスプリングが印象的。

主要諸元

型式 2BK-DN11A
全長 / 全幅 / 全高 2,085 mm / 740 mm / 1,110 mm
軸間距離 / 最低地上高 1,430 mm / 160 mm
シート高 790 mm
装備重量 ※2 178 kg
燃料消費率 ※3 国土交通省届出値:定地燃費値 ※4 41.0 km/L(60 km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 ※5 32.5 km/L(クラス2、サブクラス2-2)1名乗車時
最小回転半径 2.9 m
エンジン型式 / 弁方式 J517・水冷・4サイクル・2気筒 / SOHC・2バルブ
総排気量 248 cm3
内径×行程 / 圧縮比 53.5 mm×55.2 mm / 11.5
最高出力 ※6 18 kW〈24 PS〉/ 8,000 rpm
最大トルク ※6 22 N・m〈2.2 kgf・m〉/6,500 rpm
燃料供給装置 フューエルインジェクションシステム
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量 2.4 L
燃料タンク容量 15 L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比
 1速 2.416
 2速 1.529
 3速 1.181
 4速 1.043
 5速 0.909
 6速 0.807
減速比(1次 / 2次) 3.238 / 3.285
フレーム形式 セミダブルクレードル
キャスター / トレール 25°35′/ 104 mm
ブレーキ形式(前 / 後) 油圧式シングルディスク / 油圧式シングルディスク
タイヤサイズ(前 / 後) 110/80-17M/C 57H / 140/70-17M/C 66H
舵取り角左右 34°
乗車定員 2名
排出ガス基準 平成28年二輪車排出ガス規制に対応

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…