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キムコ・エキサイティング400i ABS……77万7600円
■■実力分析結果■■ ・加速力……………………………9Point ・最高速……………………………8Point ・実用性……………………………7Point ・コストパフォーマンス……8Point
スポーツに割り切った異色派国産にはないダークさも魅力
キムコが欧州向けにリリースしているフラッグシップで、さしずめTMAX530の対抗馬といったところだろうか。ただこちらは水冷単気筒エンジンで、一般的なユニットスイング方式のスクーターとしては最もスポーティな部類に入るだろう。エンジンはさすが399㏄(36㎰)だけあってトルクフル。野太い鼓動感もスポーツマインドが刺激される。
高い重心位置から豪快に倒し込むモーターサイクル的な走りが持ち味で、前15後14インチの異型サイズのホイールや41度の最大バンク角とも相まってコーナーでかなり攻めていける。前後サスはダンパーが効いており、フロントブレーキはダブルディスク&ラジアルキャリパー、さらにABS(ボッシュ製)との組み合わせによりスポーツバイク並みのブレーキングが可能だ。
一方で車重は400㏄クラスのスクーターでは軽い方だが、シート高810㎜という両足のかかとがやっと着くハイポジションのため重量感はそれなりにある。これもスポーツに割り切った仕上がりと言えるだろう。
スタイリングも異色でLEDを効果的に使った迫力あるマスクが挑発的!
バットマンの映画で出てくる乗り物のようなダークな雰囲気が私的には大好物!! それでいてスクリーンを高く設定して実用性を考慮するなど、国産のミドルスクーターとはやや毛色の異なる雰囲気がユニークだ。(佐川健太郎)
佐川健太郎>>> バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
後藤 武‘S IMPRESSION
ゼロ発進からパワフル
「トルクのある単気筒エンジンを搭載していることもあって非常に力がある。車格の割に軽いため、スロットの開けた瞬間の飛び出しはとても鋭く、スポーツバイク顔負けだ。ハンドリングも安定していて高速でも不安はないね」
後藤 武>>> オートバイ誌クラブマン元編集長。顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。
Specifications ■全長×全幅×全高 2205×820×1435㎜ ■シート高 810㎜ ■車両重量 209㎏(装) ■総排気量 399㏄ ■エンジン種類 水冷4ストSOHC4バルブ ■最高出力 36ps(26.5kW)/7500rpm ■最大トルク 3.8㎏m(37.7N・m)/6250rpm ■燃費 No Data ■燃料タンク容量 12.5ℓ ■ブレーキ (前後)ディスク ■タイヤサイズ (前)120/70-15(後)150/70-14 SPEC ※(装)は装備重量、燃費はWMTCモード値を表す。
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