世界にはさまざまなヘルメットメーカーがあるが、高級感と機能性を両立したイタリアンブランドをすぐに思いつく人は少ないだろう。今回は、50年に渡る歴史を誇る老舗メーカー「Nolan(ノーラン)」を紹介しよう。
違いのわかるライダーが選ぶ逸品
みなさんはNolan(ノーラン)というヘルメットメーカーをご存じだろうか。1972年にイタリアで創業したノーランは、安全性、機能、デザイン、品質と価格のバランスのとれた商品を展開が魅力の老舗欧州ブランドだ。GPライダーのケーシー・ストーナーやアレックス・リンスなど、多くのトップレーシングライダーをサポート。欧米諸国を中心とした80ヵ国以上のライダーから支持されている。日本では80年代前半にはすでに店頭に並んでいたので、レプリカで育ったベテランライダーなら、一度はその名前を聞いたことがあるかもしれない。筆者は、当時、渋めのフラットツインに乗るBMW乗りやドゥカティ乗りが選んでいたのを記憶している。
現在はごく普通の装備となったエアベンチレーションやラチェット式あごひも、曇り止め用のPINLOCK®シートなど、革新的な機能を世界で初めて採用したメーカーでもある。
ラインナップは、カーボンコンポジットの帽体を採用するX-lite®ブランドと、LEXANTMポリカーボネートの帽体を採用したNOLAN®ブランドの2種の展開となっている。
X-lite®ブランドは「X」から始まる型番のモデルで、カーボン、アラミド繊維といった最も高価でハイスペックな素材を使用し、軽さと強度、快適性を高次元でバランスの取られたラグジュアリーラインだ。こちらはフルフェイスのみの展開で、スポーツライディング向けのラインナップとなっている。
NOLAN®は「N」から始まる型番のモデルで、量産性の高い射出成型のシェルながら、機動隊の防弾盾にも使用される超高強度なLEXANTMポリカーボネートを使用することで、高い安全性能を確保したプレミアムライン。フルフェイスのほか、チンガードをフリップアップできるシステムヘルメット、オフロードタイプやジェット型が揃う。
老舗イタリアンブランドのこだわり
ノーランは、ヘルメットのすべての部品を自社で製造している。LEXANポリカーボネートやイタリア製生地といった厳選されたハイエンド素材を自社調達し、ほぼ全てを自社工場にて生産することで、 高いクオリティと安定した性能を、高いコストパフォーマンスの元に生み出しているのだ。
また、安全面に関してもぬかりない。交通事故の際、ヘルメットで一番リスクの高い部位研究し、事故時の損傷個所で多くを占めるあご部とシールド部の欧州CE規格衝撃試験をクリア。さらに、日本のベンダーであるデイトナの扱っているSG仕様のNOLAN/X-liteヘルメットは、CE規格で設計されたものをベースに、SG試験に 合格するように補強している仕様なのだ
ブーツやグローブ、ウェアも大事だが、必要不可欠なのはヘルメット。もし信号待ちで自分と同じバイクと出会い、ふと目を合わせたときに、ヘルメットも同じだったら……。「人と被らないヘルメットを被りたい」「こだわりを表現したい」。そんな感度高めのライダーにこそ、オール・メイド・イン・イタリアのデザインと素材NOLAN/X-liteはうってつけの選択肢だ。
詳しい情報はノーランのWEBサイトにて
https://www.nolan.jp/