スズキ株式会社は11月8日からイタリアで開催されているEICMA(ミラノショー)で、スポーツアドベンチャーツアラーのV-STROM(ブイストローム)800DEを発表した。2023年2月より欧州、北米を中心に順次全世界で発売。同時にストリートバイクGSX-8を発表し、こちらは2023年3月より欧州、北米を中心に全世界で販売を開始する。
V-STROM800DE
日常の通勤通学からロングツーリングまで全てにおいてベストパフォーマンスを発揮するアドベンチャーバイクを目指して開発。様々な走行シーンに対応する電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)を採用し、Gモードを設定したトラクションコントロールシステムやリヤブレーキのABS解除モードを設定することで、未舗装路などのダート走行でライダーの好みに応じたコントロールができるようになった。また、前後サスペンションは調整式となり、フロントは21インチの大径ホイールを採用。前後タイヤはセミブロックパターンを採用したいる。シリーズ共通のイメージを維持しつつ、シャープなスタイリングとなっている。
GSX-8
ライダーの年齢やライディングのスキルを問わず、多彩なライディングが楽しめ、無限の可能性を提供できるバイクを目指して開発されたストリートバイク。電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)には3つの出力特性が選べるSDMS(スズキドライブセレクター)や、3つのモードを選択可能なトラクションコントロール、さらにはクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ、シフトダウンが可能な双方向クイックシステムを採用することで、様々な走行シーンやスキルを問わず幅広い層のライダーに対応している。また、スイングアームに軽量のアルミ製を採用することで操縦性を高めている。エンジンやシートレールを露出させることで機能部品を美しく魅せ、特徴的なショートマフラーなど斬新で独創的なスタイルを作り上げている。
新開発並列2気筒776ccエンジン
V-STROM800DE、GSX-8ともに、エンジンは新開発の水冷4サイクル776cc並列2気筒DOHCを採用する。幅広いユーザーに向け、毎日の通勤、通学からツーリングまでの利便性を両立した扱いやすい800ccクラスの新型モデル用として開発された。量産2輪車で初めてクランク軸に対して90°に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を採用することで、振動を抑えながらも軽量かつコンパクト化を実現している。
主要諸元
■V-STROM 800DE
全長:2345mm×全幅:975mm×全高:1310mm ホイールベース:1570mm 最低地上高:220mm シート高:885mm 装備重量:230kg タイヤ:F 90/90-21(チューブ)、R 150/70-17(チューブ) エンジン形式:水冷4サイクル並列2気筒DOHC 総排気量:776cc タンク容量:20ℓ 燃費:22.7km/ℓ
■GSX-8
全長:2115mm×全幅:775mm×全高:1105mm ホイールベース:1465mm 最低地上高:145mm シート高:810mm 装備重量:202kg タイヤ:F 120/70-17(チューブレス)、R 180/55-17(チューブレス) エンジン形式:水冷4サイクル並列2気筒DOHC 総排気量:776cc タンク容量:14ℓ 燃費:23.8km/ℓ