全世界72カ国で反馬され、現在ヨーロッパで最も販売台数の多いスポーツバイクであるアプリリアRS660。軽量で高性能はこのスポーツバイクは、それまでスーパースポーツにしか搭載されていなかった技術や電子制御機能を搭載し、エキスパートライダーのスポーツ走行からビギナーの日常使用まで幅広い走りに対応するモデルとして人気を博している。今回、このRS660に最もスポーティなバージョンとなるExtremaがEICMA2022で発表された。
RS660Extrmaは装備の見直しや改良によって乾燥重量166kgという軽量化を実現。最高出力は100HPとツインエンジンを搭載する同クラス最高の出力を達成している。SC Projectによる排気システムはエンジン下ではなく右側に配置したカーボンサイレンサーを採用して軽量化。さらにブラックアルマイト仕上げのサイレンサーブラケットを装備することでタンデムステップを取り外すことができ、更なる軽量化を実現。またフロントフェンダーと新デザインのアンダーカウルにもカーボン製を採用している。
シートカウルはシングルシートのフェアリングが装着され、リア周りの洗練されたデザインを際立たせているが、パッセンジャーシートも付属しているので、装着することでタンデムでの乗車も可能となっている。トラクションコントロール、コーナリングABS、エンジンブレーキ、エンジンマップ、ウイリーコントロールなど全てをコントロールする電子制御機器に加え、シフト操作を上下逆さま(逆シフト)の状態でクイックシフトを設定できるソフトウエアを装備。シフトなどのコンポーネントを交換することなくソフトウエアで制御できるので、ストリートからサーキットまでシーンに応じて使い分けることが可能になっている。
1990年代の高性能モデルに与えられた「Extrema」の名を復活させたRS660Extremaは専用のボディカラーが与えられ、シリーズ中最もスポーティなライトウェイトスポーツに仕上がっている。