デザインが奇抜! アプリリアが電動モビリティを開発

これからの若い世代に向けたアプリリアによるモビリティのビジョンを表すのがERECTRICaプロジェクト。高性能で軽量な、バイクらしい楽しみを備えた電動モビリティを開発している。

アプリリアは、イタリアで開催されているEICMA2022において、次世代に向けた新たな電動モビリティプロジェクト「ERECTRICa」プロジェクトを発表した。このプロジェクトはこれから誕生する若いライダーに向け、新たなモビリティに対するアプリリアのビジョンを表している。アプリリアの基本理念である自由と楽しさの追求に基づき、あらゆる環境で楽しくバイクに乗ることができるように、近未来のすべてのアプリリアモデルに共通するベースとなる。アプリリアの属するピアジオグループは1975年から電動化の推進に取り組み、世界初のハイブリッドスクーターMP3ハイブリッドを生み出している。そのノウハウを活用してアプリリアERECTRICaプロジェクトが進められている。

どこでも自由に走り回れるゼロ・エミッションバイクを開発中

デジタリゼーションとネットワークにより、我々の生活習慣には大きな変化がもたらされている。リモートなどによって遠隔地ので活動も増え、通学や通勤のニーズも大きく変化しているが、特に若い世代ではバリアフリーの移動は不可欠となっている。バイクならではのスリリングな走行体験は、バーチャルに置き換えたり再現することはできません。ERECTRICaプロフェクトは軽量で満足のいく走りを備えたゼロ・エミッションバイクで、未来の都市においても最大限の自由と喜びを提供するあたらすうコンセプトのバイクとなる。

モーターは車両中央部に配してドライブチェーンによりリヤホイールを駆動する

試作車両の外観は紛れもなくアプリリアであり、特にフロント周りにはトリプルヘッドライトクラスターをモダンに解釈したデザインで、スポーティなラインを際立たせている。軽量でコンパクトなボディサイズと低いシート高によりアクセシビリティも良く、ハンドルの左右にブレーキレバーを配置することでスクーターからの乗り換えでも違和感がない。電動モーターは車両の中央部分に配置され、ドライブチェーンによって駆動する。キーレスシステムやLCDメーター、リムのフォニックホイール(ABSセンサー)など、実用性を追求したテクノロジーと安全なライディングのためのアクティブな電子補助装置を導入している。

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橘 祐一 近影

橘 祐一