空冷二気筒648ccエンジン搭載|ロイヤルエンフィールドの新モデル、スーパー・メテオ650を読み解く。 空冷二気筒648ccエンジン搭載【EICMA2022】

大型フロントスクリーンやバックレストを装備したロイヤルエンフィールド・スーパーメテオ650ツアラー。
121年の歴史を持つロイヤルエンフィールドは、イタリアのミラノで開催されているEICMA2022において、ロングツーリングに適したアメリカンスタイルのクルージングモデル「Super Meteor 650(スーパー・メテオ650)」と「Super Meteor 650 Tourer(スーパー・メテオ650 ツアラー)の2モデルを発表。ここでは各モデルのコンセプトや詳細をご紹介しよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
スーパー・メテオ650は648ccのミドルモデルながら、車体は全長2260mm、ホイールベース1500mm、装備車重は241kgのビッグサイズ。
Royal Enfield at EICMA 2022

世界が認めた信頼の空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ648ccエンジンを搭載

最高出力は47ps/7250rpm、最大トルクは5.33kg-m/5650rpm、ミッションは6段リターン式。

ロイヤルエンフィールドのNEWモデル「Super Meteor 650(スーパー・メテオ650)」は、存在感溢れるアメリカンスタイルのミドルクルーザー。スーパー・メテオ650は、ロイヤルエンフィールドが長年培ってきたクルーザーモデルのスピリッツを継承。

卓越した造形美を誇るフィン付きの空冷エンジン、ゴージャスな雰囲気の左右2本出しのメッキマフラー、滑らかな曲線を描く存在感の高い外装パーツ、150mm幅のワイドなリアタイヤ、全長2260mm・ホイールベース1500mm・装備車重241kgのビッグサイズにより、その姿は“鉄馬”と呼ぶにふさわしい堂々たるもの。

エンジンは2018年にデビューし、世界的に大ヒットした「INT 650(アイエヌティー・ロクゴ―マル)」と「Continental GT 650(コンチネンタル・ジーティー・ロクゴ―マル)」に搭載の、空冷パラレルツイン(並列二気筒)SOHC4バルブ648ccがベース。なお、INT 650とンチネンタルGT650は国内仕様車として正規輸入され、絶賛発売中だ。

国内でも発売中のロイヤルエンフィールド・INT 650。
国内でも発売中のロイヤルエンフィールド・コンチネンタルGT650。

650パラレルツインエンジンは、ハイウェイクルーザーの設計・製造という明確な意思を持って開発

しなやかで滑らかなフィーリングのパラレルツインエンジンは、様々な走行シーンにおいて、2気筒648ccならではのパワフルなトルクを発揮。燃料タンク容量は、余裕の15.7Lを確保。ロイヤルエンフィールドの最高経営責任者(CEO)であるB・ゴヴィンダラヤンは、

「650パラレルツインエンジンは、ハイウェイクルーザーの設計・製造という明確な意思を持って開発されたもの。開発・発売には当初の想定よりも時間を要したが、ようやく実現することができた。

このツインエンジンは、INT650やコンチネンタルGT650の世界的な大成功の核となったもの。このプラットフォームが、新しいクルーザーとして、ロイヤルエンフィールドの新しいユーザーを世界中に創り出すと確信しています」と語る。

フロント19インチ、リア16インチの異径ホイールでアメリカンスタイルを演出

全長2260mm、ホイールベース1500mmの大柄な車体。装備車重は241kg。シート高は740mm。

スーパー・メテオ650は、数々の受賞歴を持つ信頼ある空冷4ストロークのパラレルツインエンジンに、クルージング用に最適化した新開発のシャシーを組み合わせ。このシャシーは、ロイヤルエンフィールドの子会社である「ハリスパフォーマンス」が設計を担当。

フロントには倒立型フォーク、リアにはツイン型ショックを採用し、高速道路での安定した走りと、ワインディングロードでのシャープなコーナーリングを両立。

前後ホイールはオンロードでの高い剛性を誇るキャスト型とし、フロント19インチ、リア16インチの異径サイズをチョイスして、優れた安定性能とアメリカンスタイルを演出。前後ブレーキは高い制動力を発揮するディスク式を採用。

燃料タンク容量は余裕の15.7Lを確保。タイヤサイズはフロント100/90-19、リア150/80-16。

アップライトなハンドル、フロント側に設置した左右ステップなど、人間工学に基づいたそのポジションは、長距離走行はもちろん、幅広い走行シーンを想定したクルーザーならではのリラックスできるもの。シート高は740mmとし、足着き性も良好だ。

スーパー・メテオ650にはLEDヘッドランプのほか、「Royal Enfield Tripper(略してTripper、以下Tripper)」と呼ばれる、最新のターンバイターンナビゲーションシステムも搭載。

写真右側の丸いメーターが「Royal Enfield Tripper」。詳しくは下記参照。

スーパー・メテオ650はスタンダード版のほか、大型フロントスクリーンやバックレストを装備し、ロングツーリングやタンデム走行時の利便性や快適性を向上させたスーパー・メテオ650ツアラーもラインナップ。

カラーバリエーションはスーパー・メテオ650が5色、スーパー・メテオ650ツアラーが2色。同車は2023年までにアジア太平洋地域で順次発売予定。なお、国内市場への発売時期や価格は未定。情報が入り次第、随時レポートします!

ロイヤルエンフィールド Super Meteor 650(スーパー・メテオ650)

アストラル・ブラック

インターステラ・グリーン

アストラル・ブルー

アストラル・グリーン

インターステラ・グレー

ロイヤルエンフィールド Super Meteor 650 Tourer(スーパー・メテオ650 ツアラー)

セレスティアル・レッド

セレスティアル・ブルー

ロイヤルエンフィールド Super Meteor 650(スーパー・メテオ650) 主要諸元

全長:2260mm
全幅:890mm(ミラー除く)
全高:1155mm
軸距:1500mm
シート高:740mm
装備車重:241kg
エンジン形式:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
排気量:648cc
最高出力:47ps/7250rpm
最大トルク:5.33kg-m/5650rpm
変速機:6段
燃料タンク容量:15.7L
タイヤサイズ:F100/90-19 R150/80-16

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