新設計エンジン搭載! 新コンセプトのオールラウンダーモーターサイクル、モト・グッツィV100 マンデッロ S/V100 マンデッロを発売

ピアッジオグループジャパン株式会社は、アダプティブ・エアロダイナミクスを採用した市販車世界初のバイクであり、モト・グッツィ初となるセミアクティブサスペンション、6軸慣性プラットフォーム、コーナリング ABS、クイックシフトを搭載した『V100 Mandello S』及び、アダプティブ・エアロダイナミクスと標準のサスペンションを搭載した『V100 Mandello』を、2023年2月6日(月)より全国のモト・グッツィ正規販売店にて受注を開始する。
モト・グッツィ・V100 Mandello S/2121グリーン


モト・グッツィV100は、ロードスターのような乗り味と、ツアラーのような走行性を兼ね備え、コンパクトでスポーティかつ快適性を追求した全く新しいコンセプトの「オールラウンダー」モーターサイクルだ。エキサイティングなパフォーマンスとモト・グッツィらしさを誇り、現代的で洗練された新型コンパクトブロックエンジンを搭載し、最新テクノロジーを満載している。

V100 Mandello S/V100 Mandello 商品概要

V100 Mandello S

  • メーカー希望小売価格 : 2,640,000円(消費税10%込)
  • カラーラインアップ : 2121グリーン、アバンギャルドグレー
  • 受注開始日 : 2023年2月6日(月)
  • 出荷時期 : 2023年6月より順次

主な装備

セミアクティブ・サスペンション, ヒーテッドグリップ, Up/Downクイックシフター, マルチメディアプラットフォーム,DRL付きフルLEDヘッドライト, ベンディングライト, LEDウィンカー,コーナリングABSトラクションコントロール, クルーズコントロール,ライディングモード, フルカラーTFT メーター,アダプティブ・エアロダイナミクス, 電動ウィンドスクリーン

モト・グッツィ・V100 Mandello S/2121グリーン
モト・グッツィ・V100 Mandello S/アバンギャルドグレー

V100 Mandello

  • メーカー希望小売価格 : 2,640,000円(消費税10%込)
  • カラーラインアップ : 2121グリーン、アバンギャルドグレー
  • 受注開始日 : 2023年2月6日(月)
  • 出荷時期 : 2023年6月より順次

主な装備

セミアクティブ・サスペンション, ヒーテッドグリップ, Up/Downクイックシフター,
マルチメディアプラットフォーム, DRL付きフルLEDヘッドライト, ベンディングライト, LEDウィンカー,
コーナリングABSトラクションコントロール, クルーズコントロール, ライディングモード, フルカラーTFT メーター,
アダプティブ・エアロダイナミクス, 電動ウィンドスクリーン

モト・グッツィ・V100 Mandello/マグマレッド
モト・グッツィ・V100 Mandello/マグマレッド

モト・グッツィは2021年に創業100周年を迎えた。それは単なる記念すべき節目ではなく、次の100年の歴史を構築するための基盤として捉えている。その未来はすでに明確に描かれており、モト・グッツィはグッツィストとモト・グッツィファミリーの一員でありたいと願うすべての人々に捧げる、本物の強い個性を持ったモーターサイクルを作り続ける。魅力溢れるモダンなモーターサイクルは、楽しさと安全性の双方を保証するため最先端のテクノロジーを備え、イタリアのマンデッロ・デル・ラーリオ工場にて誇りを持って製造され、モト・グッツィの情熱の源であり続ける。この伝説的な生産拠点は、今後数年間に渡り野心的なプロジェクトによる改築、拡大し、さらに発展に向けて新たに生まれ変わり、イーグルブランドへの情熱を分かち合う、すべての人に開かれた場所となる。この新たな産業ビジョンは、環境の持続可能性と資源の有効利用というコンセプトに基づき、伝統と革新、エンジニアリングとデザインのバランスを慎重に保ちながら、本当の宝物を追求していく。

すでに2121年に向けた一歩を踏み出し、新型モト・グッツィV100マンデッロの完成度を考慮すると、それは未来へ向けたさらに大きなステップと言える。今は過去のものとなった1世紀目の「100」は、情熱、技術、革新、そしてスポーツとコマーシャルの両面で成功を収め、世界で最も美しく、最も愛されたモーターサイクルを幾つか作り上げた時代だ。2世紀目となる「100」はまだ始まったばかり。さらに「100」は、モト・グッツィの伝統に倣って、将来発表されるであろう新世代のモーターサイクルシリーズの基盤となる、最新型エンジンのサイズを示している。

白紙の状態から、極めて自由な発想で、モト・グッツィはそのスタイルとスペックにおいて非常にモダンで、革新的かつ独特なバイクを考案し、そしてモト・グッツィの伝統的な価値観であるスポーツとトラベルを1台の車両に集約した。それにより、V100マンデッロが新しい章の幕を開け、あらゆる点において革新的な手段と新鮮なビジョンでスポーツツーリングの世界を解釈している。最新テクノロジーとエアロダイナミクス・ソリューションの採用により、ツーリングバイクの快適性と保護性を兼ね備え、最高のロードスターの特徴であるコンパクトサイズとダイナミックなスポーツライディングを実現している。V100マンデッロは、妥協ではなく、これまで正反対と考えられていたカテゴリーを極限まで融合することで、どの分類にも該当しない、突出した独自性が際立っている。

2種類のバージョンはグラフィックや仕様が異なり、モト・グッツィV100マンデッロが標準的な装備であるのに対し、モト・グッツィV100 マンデッロ Sはさらに高いレベルの装備やテクノロジーを搭載している。

個性と本物志向を追求した不朽のデザイン

コンセプトやテクノロジーだけでなく、エレガントでスポーティなデザインも革新的で、シンプルさと力強さを表現しており、流行に左右されないよう設計されている。
他のモト・グッツィ同様、V100マンデッロのデザインは、ユニークで他に類を見ないエンジンを表現している。しかし、この不朽のスタイルはノスタルジックとは程遠く、モト・グッツィのコミュニケ-ションの基盤を極めて現代風にアレンジしている。それは、ゴツゴツしたエンジンヘッドをそのまま型取ったようなタンクのフォルムや、伝説の1976年式ル・マン850を彷彿とさせるスロット入りシート下サイドパネル、1981年式ル・マン850III へのオマージュであるトップフェアリングからも読み取ることが出来る。
モト・グッツィは、その伝統的なスタイルからインスピレーションを得ることができる、数少ないグローバルメーカーであることを改めて立証した。モト・グッツィのデザイナーが直面した課題は、複雑かつ興味深いものだ。V100マンデッロを可能な限りコンパクトにし、あらゆるテクノロジーを狭い車体に収め、ライダーの保護と快適性を確保しながら全てのシステムを機能させることで、このモーターサイクルを真のツアラーに変身させることを目指した。

新型モト・グッツィのアイデンティティは、どこから見てもすぐに分かる、間違えようの無いもので、正面ではLEDライトのDRLがイーグルを象り、側面は指輪にはめ込んだダイヤモンドのように際立ったエンジンデザインが、このバイクのスタイルに欠かせない要素となっている。
リア周りはV85TTで採用された航空機エンジンのアフターバーナーをモチーフにしたテールライトが目を引く。ディテールへのこだわり、意味深く洗練されたデザイン、そしてブランドの名声と要求レベルが高い顧客からの期待に応えているという点は一目瞭然だ。そのハイレベルな仕上げはボディにとどまらず、見て、手で触れて満足できる全てのディテールから水冷エンジンに至るまで、その全貌を堪能できるようにデザインされている。ラジエーターの配置を工夫することにより、表に見えるラバーホースを排除し、電子機器もすべての配線を隠すなど、メカニカルな美しさを際立たせている。

画期的な 「コンパクトブロック 」ツイン

V100マンデッロは、数多くの重要な技術的イノベーションを示しています。アダプティブ・エアロダイナミクスを採用した世界初のモーターサイクルであり、6軸慣性プラットフォーム、コーナリングABS、セミアクティブ・サスペンション、クイックシフトなど高度な電子制御ソリューションを搭載した最初のモト・グッツィでもある。また、モト・グッツィとして初めて「コンパクトブロック」と呼ばれる新型エンジンを発表し、その技術特性はモダンで洗練されたものとなっている。
当初のプロジェクトの目標は明確で、伝統的な90°縦置きV型ツインの構造を尊重しつつ、その構造と性能において現代的なエンジンを設計すること、つまり、独特なトルク伝達とサウンドを実現する、唯一無二のものだった。コンパクトで軽量なエンジンは機敏でスポーティなシャーシ構成を実現し、パワフルで大胆な個性と強力なトルクはモト・グッツィの次の数十年を支えるモデルシリーズとして、ますます厳しくなる環境規制に対応できるよう設計されている。つまり、スロットルを開けるたびにワクワク感を求める一方で、燃費やメンテナンス費用にも気を配る現代のライダーたちのニーズに応えるものだ。そのために技術者たちは、マンデッロで製造された従来のエンジンとは主要な構成部品をひとつも共有しない、まったく新しい設計を選択した。

1気筒あたり4つのバルブを制御する、フィンガーフォロワー式ダブルオーバーヘッドカムシャフトをチェーンで駆動する水冷縦置き90°V型ツインエンジンを搭載。実際の排気量は1042cc、ボア・ストロークは96×72mm。新型クランクケースは、オイルパンをリードバルブで分離するクランク室を装備したウェットサンプ潤滑方式を採用。このシステムにより、オイルパンを更に浅くすることでエンジンをより低く配置することができ、省スペース化と低重心によりハンドリングの向上を実現している。
また、クランク室内の潤滑油を減らすことで抵抗を低減し、燃費を向上させるとともに、小型化にも貢献している。慣性を極限まで低減し(従来の1200 8Vエンジン比で最大50%低減)、軽量化と素早いレスポンスの両立を図っている。逆回転クランクシャフトは、90°構造によってすでに完璧にバランスが取れている1次フォースのバランスを取ることが目的ではなく、加速や減速時の不要な反動を排除し、乗り心地を向上させるためのものだ。
また、この構成部品を追加することでクランクシャフトの小型・軽量化を実現し、ひいては全体のコンパクト化と性能向上に寄与している。またクランクケース外側は6ヶ所の締結部によってフレームを強化する、構造的な機能を果たすように設計されている。ライダーのフットペグもラバーパッドを挟んでクランクケースに固定され、優れたエンジンバランスにより振動を抑制している。

新設計のエンジンは、V85TTのスモールブロックより103mm短く、過去にモト・グッツィが製造した「4バルブ」を搭載した1200 8Vより軽量化され、極めてコンパクトなエンジンを実現した。また、これまで採用されていた乾式単板クラッチよりも堅牢で信頼性が高く、コンパクトかつ軽量で、ジャダー防止システムを搭載した新しい油圧湿式多板クラッチも重要な役割を担っている。オルタネーターも、従来の前方配置からシリンダーのV型内側に配置を変え、より効率の良い設計となっている。
この新型ツインエンジンは、90°回転させたシリンダーヘッドのレイアウトにより、吸気系や電子噴射システムの構成部品の配置を合理化し、尚且つ膝周辺が広くなっている。2基のスロットルボディには、より短く、よりまっすぐな高乱流マニホールドを採用することで、燃焼室への空気/燃料の混合気の供給を最適化し、出力、燃料消費、汚染ガスの排出削減といった点において明らかなメリットがある。
また、フィンガーフォロワー式ダブルオーバーヘッドカムシャフトの採用により、より積極的なバルブリフト制御が可能となり、性能の向上に加え、無駄な燃料消費を削減した理想的な燃焼を実現している。また、ライド・バイ・ワイヤ電子制御により、スロットル開閉時にスムーズなスロットル操作を実現した。より効率的な新しいパワートレインは、従来の1200 8Vエンジンに比べて大幅に音が静かになっている。シリンダーヘッドの向きを回転させることで、2つの曲線的な排気マニホールドがデュアルアウトレットエキゾーストチップと合体したエキゾーストシステムの設計を実現した。排気マニホールドには、ライダーの足元から熱風を逃がすプロテクターが装備されている。
 
6速ギアボックスは、V85TTですでに採用されており、最初の2つのギアのあそびを減らす特許技術を活用することでシフトチェンジの遅れをなくし、スムーズで素早いギアチェンジを実現している。また、低慣性で非常に素早い変速が可能なため、モト・グッツィに初めてクイックシフトの導入が実現した。この電子デバイスは、ギアを入れたりシフトアップする時にライダーをサポートし、クラッチ操作を行わずに瞬時にシフトチェンジを可能にする。

 最高出力115HP/8700rpm、最大トルク105Nm/6750rpmを誇るエンジンの出力特性は、3500rpmで既に82%の性を発揮し、リミッターは9500rpm以上と、パフォーマンスはまさにスポーティそのものだ。低速域からたくましい加速を実現し、新型エンジンの特性と出力は、モト・グッツィの名にふさわしいライディングエクスペリエンスを提供する。
また、現代的な設計により、エンジンの燃費を抑え、点検の間隔を12,000kmとし、メンテナンス費用を軽減している。カルダンファイナルドライブユニットにはアルミニウム製の片持ちスイングアームを採用し、車体の左側に配置されている。トランスミッションシャフトの出口を非常に低く設計し、スイングアームの縦方向の展開が大きいことから、スイングアームに反力ロッドを使用せず、スロットルをオープンした際の車体リフトをコントロールすることが可能だ。これにより、加速時や減速時でもチェーン駆動のようなスムーズな走りを実現しており、さらにシャフトドライブのあらゆるメリット(メンテナンス性に優れ、お手入れが簡単)も備えている。このシステムは、スイングアームピボットのユニバーサルジョイントを6°傾けることで、バイクの中央部を非常にコンパクトに仕上げ、軽量化し、さらに人間工学的なメリットを活かしている点が特徴的だ。
また、ベベルギアを84°に配置し(他のモト・グッツィのように90°ではない)、スイングアームには6インチリムに取り付けた190/55のタイヤを余裕で装着できるなど、新型モト・グッツィのスポーツ志向を改めて強調している。

シャーシ構造/スポーツとツーリングの追求

V100マンデッロのスポーティな個性は、新型エンジンの性能だけではなく、コンパクトで扱いやすいシャーシの特性にもある。コーナリング時のエキサイティングな走りに加え、長距離走行での優れた安定性、そして走る楽しみや喜びの代名詞である独特のフロントホイールのフィーリングを提供している。
ピアッジオグループのモーターサイクルブランドは常に注目を集め、その設計の伝統を重んじて技術的な選択を行っている。このように驚異的で充実したライディングには、エンジン構造やシート下までに広がる17リットルの燃料タンクによって実現した、最適な重量配分と低重心化が寄与している。また、スチール製チューブフレームの 独特なレイアウトにより、エンジンを耐荷重エレメントとして利用し、軽量化と同時に安定性と高精度なライディングを実現する最適な剛性を備えています。1475mmのホイールベースと 24.7°のヘッドストック角が、ワインディングロードでの俊敏性とスポーツ走行性を向上させる。

また、シート高815mmのゆったりとしたシートと、アクティブでリラックスしたライディングポジションが、ツーリングでの快適性を高めている。アルミ製ハンドルバーの形状は、このモデルのコンセプトに基づき、スポーツライディングではコントロール性を確保しつつ、ツーリングではより快適なライディングポジションを提供する、最適なものとなっている。

二人乗りをプロジェクトの基本として、パッセンジャーには大きくクッション性の高いシートや、実用的なグラブハンドルなど、快適でリラックスできるシートポジションを提供。さらに、オプションのパニアケースを固定する特殊なシステムを採用することで、特別なサポートを必要とせず、ケース未装着時の見た目もそのままに、軽量化と横方向の張り出しを最小限に抑えている。ケースの取り付けは、パッセンジャーシートを持ち上げて、ケースフックを専用ハウジングにセットするだけで完成する。

また、サスペンションとブレーキは、スポーツライディングの楽しさとコントロール性、長距離走行時の安全性と快適性を保証している。モト・グッツィ V100マンデッロには、リバウンドとスプリングプリロードが調整可能なKYB 製φ41mmフロントフォークを採用。リアショックも同メーカーのもので、マニュアル操作でリバウンドとスプリングプリロードを調整することができる。路面の凹凸を吸収するために、傾斜をつけたポジショニングを研究、改良し、プログレッシブな介入と感度を提供しています。モト・グッツィV100マンデッロ“S”バージョンには、最新のオーリンズ製スマート EC2.0 セミアクティブ・サスペンション・システムを採用し、アスファルトの状態を読み取り、それに応じて刻々とバイクの設定を調整する。オーリンズ製スマートEC 2.0サスペンションを制御するECUは、バイクのすべての電子制御システムにアクセスでき、つまりオーリンズ社とモト・グッツィが共同開発したアルゴリズムによって、すべてのライディングフェーズを認識し、フロントフォーク、リアショックアブソーバー、ステアリングダンパーの油圧の設定を行うことが可能となる。このシステムは、サスペンションの油圧の設定を刻々と効率的に調整し、あらゆるコンディションにおいて最適な設定を実現する。また、路面の凹凸を認識する機能が強化され、快適性と走る楽しみを向上させている。

スマート EC 2.0 セミアクティブ・サスペンション・システムの特殊技術により、フロントフォークとリアショックアブソーバーの設定を簡単にカスタマイズすることができ、セミアクティブとマニュアルの2種類のモードをハンドルバーのボタン操作で選択することが可能だ。コンフォートとダイナミックの2つのマップが異なる設定でサスペンションを調整し、セミアクティブの介入度を選択します。コンフォートモードは、走行中の快適性を最大限に高めるための設定で、路面の凹凸を吸収する能力に優れているため、日常的なライディングにも適している。ダイナミックモードは、公道でのスポーツライディングをサポートするための設定で、バイクの挙動を高いレベルで制御し、またワインディングロードを楽しむのに最適なモードだ。

一方、マニュアルモードでは従来の調整可能なサスペンションシステムの動作と同じ方法で、2つのマップが、セミアクティブのアシスト介入のない、あらかじめ設定された2種類の設定を備えている。セミアクティブとマニュアルの両モードでは、この2つのロジックマップごとにユーザーは個人の好みやライディングスタイルに応じてサスペンションの設定を微調整することができる。モト・グッツィV100マンデッロ Sに搭載したカラーTFTメーターに表示されるOBTi(オブジェクティブ ベースト チューニング インターフェース:目的に基づいたチューニングインターフェース)により、直感的なセッティングが可能となる。OBTi の動作ロジックは、全てのライディングフェーズにおいてライダーが達成したい目標に基づいている。
例えば、NIXフロントフォークのボトミング制御が必要な場合はブレーキング時にアシスト介入し、スロットルを開けた時にTTXリアショックアブソーバーのアシストが必要な場合は加速時にアシスト介入する。また、リアショックアブソーバーとフロントフォークのスプリングプリロードをマニュアルで調整することも可能だ。

フロントにはブレンボ製ブレーキシステムを搭載し、ラジアルマウントキャリパーとダブルのφ320mmフローティングスチールディスクを組み合わせている。ブレーキマスターシリンダーとクラッチマスターシリンダーもラジアルタイプを採用(いずれもハンドルバーからの距離が調整可能なレバーを装備)。リアブレーキはφ280mmのディスクに2ピストンキャリパーを装備している。モト・グッツィ V100 マンデッロの両バージョンには、ピレリ製エンジェル GT II タイヤが装着されている。

世界初、アダプティブ・エアロダイナミクスを搭載

モト・グッツィのテクノロジーは、快適性とエアプロテクション機能の向上に貢献し、速度や選択したライディングモードに応じて、燃料タンクの両側にあるディフレクターの高さを自動的に調整するアダプティブ・エアロダイナミクスシステムを世界に先駆けて採用している。二輪車の分野では未開拓の技術を、誰もが利用できるようにするための未来に向けた一歩であり、全体のサイズを抑え、そしてライダーが必要とする時にだけ風圧からの保護と快適性を提供する。電動調整式トップスクリーンとフルオープン時のディフレクターは、ライダーにかかる空気圧を22%低減し、V100マンデッロを、大型でスポーティさに欠けるツーリングモデルのエアプロテクション機能のレベルへと近づけている。これは、CFD(コンピュテーショナル・フリュード・ダイナミクス:数値流体力学)の計算ソフトを利用したシミュレーションや風洞実験、そして実走行によって微調整を何百時間もかけて行った成果だ。

このシステムは、パフォーマンスと燃料消費を正確にコントロールするライド・バイ・ワイヤ電子制御スロットル、高度な計算速度を誇るマレリ製11MP ECU、そして6軸慣性プラットフォームなど、最先端のエレクトロニクスパッケージの一部だ。6軸慣性プラットフォームは加速度計とジャイロスコープにより、路面に対するバイクの状態を認識し、ライディングからの入力情報を記録・処理し、制御パラメーターを効率的に調整するECUにデータを送る。6軸プラットフォームがコンチネンタル社と共同開発したコーナリングABSのポテンシャルを最大限に引き出し、路面での安全性を最大限確保している。このシステムは、横加速度やフロントブレーキにかかる圧力、リーン角、ピッチ角、ヨー角などのさまざまなパラメーターを常に監視し、また減速度と安定性の比率の信頼を高めるためにブレーキ動作を調整する、特殊なアルゴリズムによってコーナリング時のブレーキ操作とABS介入を最適化している。

4つのライディングモード

4つのライディングモード:Tour、Rain、Road、Sport。4つのライディングモードでは、3種類のエンジンマッピング、4段階のトラクションコントロール、2段階のエンジンブレーキ、サイドディフレクターの高さを制御する。さらにV100マンデッロ Sバージョンでは、オーリンズ製スマートEC2.0セミアクティブ・サスペンションの調整まで行うことが可能だ。モト・グッツィのテクノロジーは、安全でエキサイティングな走りを実現するとともに、快適な乗り心地の向上を目指す。ライダーは、自分のライディングスタイルに合ったライディングモードを選択するだけで、電子パラメーターによる最適な自動調整を利用でき、また、カスタマイズすることで、すべてのライダーが好みの設定を見つけることができる。

Tour:長距離を走破するために設計されたライディングモード。エンジンブレーキの介入(MGFM)が大きく、スロットルを閉じることで減速をアシスト、パワーデリバリー(MGCM)はプログレッシブ(3段階のうちレベル2)、トラクションコントロール(MGCT)は4段階のうちレベル3に設定されている。このモードを選択すると、70km/hを超えた時点で側面のディフレクターがフルオープンとなります(閾値を別の速度に設定することも可能)。V100マンデッロSのオーリンズ製スマートEC2.0サスペンションの設定は、レべル2(コンフォート)に調整されている。

Rain:悪天候に効率よく対応するため、すべての電子制御の介入を調整している。エンジンブレーキを多用し、パワーデリバリーは非常に穏やかで(3段階のうちレベル3)、トラクションコントロールは加速時の安全性を確保するために最大レベルに設定されている。このモードでは、どの速度でも雨を最大限防ぐため側面のディフレクターが開いた状態になる。V100マンデッロSのオーリンズ製スマートEC 2.0 EC 2.0サスペンションの設定は、レベル2(コンフォート)に調整されている。

Road:介入ロジックは公道での走行に適してしている。エンジンブレーキを多用し、パワーデリバリー(MGCM)はプログレッシブ(3段階のうちレベル2)、トラクションコントロール(MGCT)は4段階のうちレベル2に設定されている。このモードでは、側面のディフレクターは閉じた状態ですが、ライダーが指定した速度で開くように設定することが可能だ。V100マンデッロSのオーリンズ製スマートEC 2.0サスペンションの設定は、レベル1(ダイナミック)に調整されている。

Sport:最高のスポーツライディングを楽しむために、電子制御を調整している。エンジンブレーキの介入は最小限、パワーデリバリー(MGCM)はよりダイレクトでスポーティ(3段階のうちレベル1)、トラクションコントロール(MGCT)の介入は最小レベル(4段階のうちレベル1)に設定されている。このモードでは、側面のディフレクターは閉じた状態ですが、ライダーが指定した速度で開くように設定することが可能だ。V100マンデッロSオーリンズ製スマートEC 2.0サスペンションの設定は、レベル1(ダイナミック)に調整されている。

標準装備として、DRL付きフルLEDライトクラスターや「ベンディングライト」システム(コーナー全体を照らし、車体を傾けた際の視認性を高めるパラボラ式補助ライト)、パッセンジャーシート下の収納スペースに装備したUSB ポート、クルーズコントロールが含まれる。5インチTFT カラーインストルメントは、燃料レベル、気温、冷却液の温度、選択したギア、残りの航続距離、瞬間燃費などのデータを表示する充実した内容となっている。また、スマートフォンとインストルメントをBluetooth接続して機能を拡張するモト・グッツィMIAマルチメディアプラットフォームがSバージョンに装備されている。モト・グッツィMIAには、直感的なハンドルバー操作で音声アシストや通話、音楽を管理するインフォテインメントシステムが搭載されている。
※日本では機能しない内容が一部含まれます。

側面のディフレクターを開くための閾値は、30~95km/hの範囲内で、デフォルト設定されている70km/h以外の速度に調整することが可能だ。ディフレクターは走行速度が20km/hもしくは閾値以下になると自動的に閉じるため、渋滞時や閾値速度前後で走行している場合に、開閉が繰り返されることはない。また、電動調整式トップスクリーンにより、十分なエアプロテクション性能を備えている。左側のハンドルバースイッチにあるボタンを操作することで、ライダーは最大90mmまでトップスクリーンを上げることが可能だ。ライディングモードとは別に機能するため、ライダーはそれぞれの体格やニーズに合わせて調整することができる。

標準装備として、DRL 付きフル LED ライトクラスターや「ベンディングライト」システム(コーナー全体を照らし、
車体を傾けた際の視認性を高めるパラボラ式補助ライト)、パッセンジャーシート下の収納スペースに装備した
USB ポート、クルーズコントロールが含まれます。5 インチ TFT カラーインストルメントは、燃料レベル、気温、
冷却液の温度、選択したギア、残りの航続距離、瞬間燃費などのデータを表示する充実した内容となっている。また、スマートフォンとインストルメントをBluetooth接続して機能を拡張するモト・グッツィ MIA マルチメディアプラットフォームがSバージョンに装備されている。モト・グッツィ MIAには、直感的なハンドルバー操作で音声アシストや通話、音楽を管理するインフォテインメントシステムが搭載されている。
※日本では機能しない内容が一部含まれます。

バージョンとカラーバリエーション

上位バージョンはV100マンデッロSと称され、オーリンズ製スマートEC2.0セミアクティブ・サスペンション、クイックシフト、ハンドグリップヒーター、モト・グッツィ MIAシステムなどを含む、より豪華な装備が特徴的だ。2121グリーンは、世界で最も有名なモト・グッツィのレーシングマシンであるオットーチリンドリに採用されたグリーンとグレーを取り入れた象徴的なものであり、アバンギャルドグレーは、最もスポーティでトレンドを取り入れたカラーを纏っている。両バージョンともマットブラックで塗装したホイールを装備している。

モト・グッツィV100マンデッロには、DRL付きフルLEDライトシステムやアダプティブ・エアロダイナミクスなど、最先端エレクトロニクスを数多く標準装備しています。KYB製サスペンションは機械的な調整が可能だ。専用カラーは 鮮やかなレッドにマットゴールドのホイールを組み合わせたマグマレッドを導入する。

あらゆるニーズに対応する充実のアクセサリー

モト・グッツィは V100 マンデッロの快適性、安全性、機能性を高めるべく、極めて完成度の高い洗練されたアクセサリーシリーズを取り揃えている。

V100 Mandello S/主要諸元

形式:水冷 縦置き 90°V型 2気筒 DOHC4バルブ
総排気量:1.042cc
ボア×ストローク:96 x 72mm
最高出力:115 Hp @8.700rpm
最大トルク:105 Nm @6.750rpm
燃料供給方式:電子制御フューエルインジェクション ライド・バイ・ワイヤ
駆動方式:シャフトドライブ
クラッチ:湿式多板油圧クラッチ
トランスミッション:6速
フレーム:チューブラースチールフレーム
スイングアーム:アルミ製, 片持ちスイングアーム
フロントサスペンション:
Ø43mm倒立Öhlins Smart EC2.0 フォーク, セミアクティブ コンプレッション・リバウンドダンピングフルアジャスタブル130mmホイールトラベル
リアサスペンション:
Öhlins TTX Smart EC2.0モノショック セミアクティブ コンプレッション・リバウンドダンピングフルアジャスタブル、130mmホイールトラベル
フロントブレーキ:
Ø320mm ダブルディスク, Brembo製4-ピストンモノブロックラジアルキャリパー、ラジアルマスターシリンダー、コーナリングABS
リアブレーキ:Ø280mmディスク, Brembo製2-ピストンキャリパー、コーナリングABS
フロントホイール:120/70 R17 アルミ製キャスト 17” x 3.5”
リアホイール:190/55 R17 アルミ製キャスト 17” x 6”
シート高:815mm
ホイールベース:1.475mm
燃料タンク容量:17L
車両重量:233Kg※走行可能状態(燃料は90%搭載時)
装備品:
DRL付きフルLEDヘッドライト, ベンディングライト, LEDウィンカー,
コーナリングABSトラクションコントロール, クルーズコントロール, 
ライディングモード, フルカラーTFTメーター, アダプティブ・エアロダイナミクス,
電動ウィンドスクリーン, ヒートグリップ,Up/Downクイックシフター,
Moto Guzziマルチメディアプラットフォーム

V100 MANDELLO/主要諸元

形式:水冷 縦置き 90°V型 2気筒 DOHC 4バルブ
総排気量:1.042cc
ボア×ストローク:96 x 72 mm
最高出力:115Hp @8.700 rpm
最大トルク:105 Nm @6.750 rpm
燃料供給方式:電子制御フューエルインジェクション ライド・バイ・ワイヤ
駆動方式:シャフトドライブ
クラッチ:湿式多板油圧クラッチ
トランスミッション:6速
フレーム:チューブラースチールフレーム
スイングアーム:アルミ製, 片持ちスイングアーム
フロントサスペンション:
KYB製Ø41mm倒立フォーク、プリロード・リバウンドダンピング調整式、130mmホイールトラベル
リアサスペンション:
KYB製モノショック プリロード、リバウンドダンピング調整式、130mmホイールトラベル
フロントブレーキ:
Ø320mmダブルディスク, Brembo製4-ピストンモノブロックラジアルキャリパー、ラジアルマスターシリンダー、コーナリングABS
リアブレーキ:Ø280mmディスク, 2-ピストン Brembo製キャリパー, コーナリングABS
フロントホイール:120/70 R17 アルミ製キャスト 17” x 3.5”
リアホイール:190/55 R17 アルミ製キャスト 17” x 6”
全長/全幅:2,125 mm/ 835 mm
シート高:815mm
ホイールベース:1.475mm
燃料タンク容量:17L
車両重量:233Kg ※走行可能状態(燃料は 90%搭載時)
装備品:
DRL付きフルLEDヘッドライト, ベンディングライト, LEDウィンカー, 
コーナリングABSトラクションコントロール, クルーズコントロール,
ライディングモード, フルカラーTFT メーター, アダプティブ・エアロダイナミクス, 
電動ウィンドスクリーン

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