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ホンダ・XL750 TRANSALP……1,265,000円(消費税込み)
高速道路も未舗装路も快適にツーリング、最新スペック満載のオールラウンダー
「トランザルプ」という車名を聞いて、懐かしく思う人も多いことだろう。1987年に登場した初代「トランザルプ600V」は、当時人気のパリ・ダカールラリーで活躍したラリーレイドマシン「NXR750」からフィードバックした技術を盛り込み、国内300台限定で発売された。その後、国内専用の400ccモデルが発売されたが、続く2モデルは海外専用だったことから影が薄くなり、2008年デビューの「XL700Vトランザルプ」でシリーズ販売は終了。アルプス超えを意味する造語「TRANS・ALP」の車名は、長らくホンダからラインナップされなかったのだ。そんな歴史あるアドベンチャーモデルが完全新設計のエンジンとフレームを得て復活! 激戦区のミドルクラスで、注目される存在となっている。
エンジン屋のホンダらしい新設計の高性能ユニットを搭載、充実した電子制御とスマホ連携で快適な旅が楽しめる
XL750トランザルプの魅力は、既存のコンポーネントを流用したモデルではなく、完全新設計のエンジンとフレームを採用していることだ。新開発された754cc並列2気筒エンジンは高効率な4バルブヘッドだが、競技モデルのCRF450Rと同じOHCユニカムバルブトレインを採用することで小型・軽量化を実現。カムが1本なのでバルブレイアウトの自由度が高く、高効率なダウンドラフト構造の吸気ポートで91psというハイパワーを実現する。これには吸入気流の速度を高める新機構の渦ダクトやCBR1000RR-Rと同じ高燃圧インジェクター、F1等にも使用するNi-SiCメッキシリンダーでフリクションを低減するなど、数々の最新技術も貢献。二次振動をキャンセルできる270°クランクに効率よく2つのバランサーを組み込み、クランク側も軽量・コンパクトに仕上げているのだ。新設計のフレームはシートレールにも高張力鋼管を用いて軽量化を追求。単体重量はNC750Xが22.2kgなのに対して18.3kgという軽さを実現する。
電子デバイスも最新のスペックで、快適なライディングをアシストする4つのプリセットモード+ユーザーモードからライディングモードを選択可能。リヤブレーキのABSをキャンセルすることもでき、意のままにオフロード走行を楽しむことができる。スマホとBluetooth接続して連携する「ホンダスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)」も便利な機能で、ヘッドセットからの音声入力やハンドル左手の4wayスイッチから通話、ナビ、音楽、メッセージの送受信が可能。ETC2.0車載器やUSBタイプC電源ソケットも標準装備するなど、ツーリングに必要な装備は万全だ。なお、クイックシフターは必要な人だけに提供できるようオプションにて設定。軽快なシフトワークを楽しみたい人は、忘れずに装着しよう。大柄に見えても機敏に走れる軽量・ハイパワーな車体は、予想外にフレンドリーな仕上がりとなっている。気になる車両価格は126万5000円で、車体カラーはロスホワイトのみの設定だ。
主要諸元
通称名:XL750 TRANSALP 車名・型式:ホンダ・8BL-RD16 全長×全幅×全高(mm):2,325×840×1,450 軸距(mm):1,560 最低地上高(mm)★:210 シート高(mm)★:850 車両重量(kg):208 乗車定員(人):2 燃料消費率(※6)(km/L): 国土交通省届出値 定地燃費値(※7)(km/h)…34.5(60)<2名乗車時> WMTCモード値★…(クラス)(※8)22.8(クラス3-2):<1名乗車時> 最小回転半径(m):2.6 エンジン型式・種類:RD16E・水冷 4ストローク OHC(ユニカム)4バルブ 直列2気筒 総排気量(㎤):754 内径×行程(mm)87.0×63.5 圧縮比★:11.0 最高出力(kW[PS]/rpm):67[91]/9,500 最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm):75[7.6]/7,250 燃料供給装置形式:電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> 始動方式★:セルフ式 点火装置形式★:フルトランジスタ式バッテリー点火 潤滑方式★:圧送飛沫併用式 燃料タンク容量(L):16 クラッチ形式★:湿式多板コイルスプリング式 変速機形式:常時噛合式6段リターン 変速比: 1速3.000 2速2.187 3速1.650 4速1.320 5速1.096 6速0.939 減速比(1次★/2次):1.777/2.812 キャスター角(度)★/トレール量(mm)★:27°00´/111 タイヤ:前…90/90-21M/C 54H、後…150/70R18M/C 70H ブレーキ形式:前…油圧式ダブルディスク、後…油圧式ディスク 懸架方式: 前…テレスコピック式(倒立サス) 後…スイングアーム式(プロリンク) フレーム形式:ダイヤモンド ■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元) ■製造事業者/本田技研工業株式会社 ※6 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。 ※7 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。 ※8 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。