カワサキZ900RSをZ1000Rローソンレプリカに変身させる外装キットが登場です! GPZ900Rニンジャも。| 大阪・東京モーターサイクルショー2023

2022年のモーターサイクルショーで発表され話題を振りまいた、ドレミコレクションによるカワサキZ900RSベースのレプリカ車両。今回のショーではいよいよデリバリーが開始されるとアナウンスされた。市販型となった2台をもう一度おさらいしてみよう。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

Z1000Rローソンスタイル

Z1000R Lawson Style。

2022年の東京モーターサイクルショーに出展され話題の的となったのが、ドレミコレクションによるZ1000Rローソンスタイル。カワサキZ900RSをベースに外装キットを装着することで、ローソンレプリカ・スタイルを甦らせたもの。そもそもドレミコレクションは旧車のメンテナンスパーツや復刻パーツを製作して、部品がなくて維持するための苦労を減らしてくれてきた。ところが今や中古車価格が高騰してしまい、旧車たちは高嶺の花になってしまった。こうした状況を見てきたドレミコレクションは、ゼファーをベースにZ2のレプリカが可能となる外装キットを発売。さらにZ900RSが発売されたことを受け、ベース車両をさらに新しくするとともに新たな外装キットを製作した。それがこのZ1000Rローソンスタイルなのだ。

外装キットは無塗装状態で41万8000円(税込)。

2022年の時点では発売時期などが未定とされていた。コロナ禍や世界的な資材不足により納期や価格などが予測不能だったからだが、いよいよ2023年になって正式にリリースされたのだ。Z1000Rローソンスタイル外装キットはFRP樹脂製アッパーカウル、スクリーン、スチールインナータンク・FRP樹脂製タンクカバー、サイドカバー、テールカウル、専用シート、ミラー、フェンダーレスキット、ウインカー+ウインカーリレー、角形ヘッドライト、テールランプ、各種取り付けステーなどで構成され、基本的に無塗装での販売になる。ただしオーダー時に注文すればライムグリーンR1カラーで塗装された状態にすることも可能。この場合、無塗装外装キットの41万8000円にペイント代16万5000円を足した58万3000円(税込)となる。

本物さながらのシートとテールカウル。
テールランプやウインカーはバルブ球仕様。
外装キットとは別にダイマグ製ホイールも購入可能。

GPZ900Rニンジャスタイル

GPZ900R Ninja Style。

Z1000Rローソンスタイルと同時に発表されたのがGPZ900Rニンジャスタイル。こちらもZ900RSをベースに外装キットを取り付けたもので、基本的にはローソンスタイルと同じく外装パーツによりレプリカスタイルを実現している。キットはFRP樹脂製アッパーカウル、アクリポイント製スクリーン、専用スチールタンク+FRP樹脂製タンクカバー、シートカウル、専用シート、ミラー、フェンダーレスキット、LEDウインカー&テールランプ、角形ヘッドライト、各種取り付けステーで構成されている。

無塗装状態の外装キットは44万円(税込)。

気になる販売価格は44万円(税込)でローソンスタイル同様に無塗装状態となる。ただし、注文時に追加してオーダーすればペイント状態にしてもらうことも可能で、ライムグリーン、A8レッドカラー、A6ブラックカラーの3色から選べる。ペイント料金はどの色でも同じ27万5000円となり、合計金額は71万5000円(税込)。ローソンスタイルより安価なのは部品点数が少ないためだ。Z900RSの新車価格は143万円(税込)だから、どちらを選んでも200万円少々かかることになる。GPZ900Rだと程度により100万円台で買えるものもあるが、程度極上の中古車は200万円以上の相場。本物のZ1000Rは安いもので今回のレプリカ車と同じくらい、高いものだと1000万円近くなる。新車のZ900RSベースだから旧車のようなトラブルはほぼないことを考えると、スタイルを楽しむなら断然ドレミコレクションの2台を選ぶのも良いだろう。

塗装済みキットはライムグリーンとA8レッド、A6ブラックの3色が選べる。
メーターまわりはZ900RSのまま。
灯火類はLED仕様とされている。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…