スポーツスターの血統を受け継ぐハーレーのネオクラモデル、ナイトスタースペシャルの充実度は見逃せない!|大阪・東京モーターサイクルショー2023

第39回大阪モーターサイクルショー2023にて、ハーレーダビッドソンの最新トピックをチェック! 今年は120周年を記念して魅力的なモデルが用意されていたが、あえて目をつけたのは往年の人気モデル「スポーツスター」を現代に復刻させたネオクラシックモデル。装備を充実させた最新の「ナイトスタースペシャル」なら、ハーレーサウンドと共に快適なツーリングが楽しめそうだ。

REPORT&PHOTO●川島秀俊
2023年1月に発表されたハーレーダビッドソンのナイトスタースペシャル。搭載するエンジンは水冷Vツイン975ccで、最高出力89ps、最大トルク95Nmを発揮。スマホと連携してナビのマップを表示できる4インチ丸型TFTスクリーンのメーターを装備するなど、スタンダードモデルより機能性が充実している。車両価格は237万3800円~。

ナビのマップも表示できる丸型TFTメーターを装備する超快適仕様

クルーザーモデルの人気メーカーといえば、ハーレーダビッドソンをあげる人は多い。中でも空冷エンジンを搭載する旧モデルの人気は根強く、今もビンテージハーレーを愛する人が数多く存在する。そんな歴代モデルの中で、人気を集めたのが「スポーツスター」だ。エンジンを抱えるようなポジションで図太いVツインサウンドを響かせ、爽快に走り抜ける姿に憧れた人も多いことだろう。モデル歴はかなり長く、今から「スポーツスター」に乗るというのはメンテナンスやトラブルを考慮してナーバスになってしまう。ならば、その血統を受け継ぐ最新モデルなら、安心&快適にハーレーライフが楽しめるというものだ。

「スポーツスター」の後継モデルは、2021年に水冷エンジンを搭載して「スポーツスターS」がデビューする。ただ、マッチョなスタイリングは賛否が分かれ、翌2022年には旧スポーツスターのシルエットに戻した「ナイトスター」が登場。そして2023年1月、早くもマイナーチェンジを実施した。スタンダードモデルはシンプルに徹しつつ、新たに「ナイトスタースペシャル」を追加することで現代的な最新装備を身につけたのだ。

「ナイトスタースペシャル」だけが持つ特別装備で、一番の注目は4インチ丸型TFTスクリーンのメーターだ。スポーツスターの面影を残すようシンプルさを尊重しながら、丸型のカラー液晶に必要な情報を見やすく表示。スマホアプリとの連携でナビのマップも表示でき、快適なツーリングをアシストしてくれる。タンデム用のシートとステップを標準装備しているのも実用的なポイントといえるだろう。ビキニカウルとスタンダードモデルよりアップしたハンドルは、長距離走行を快適にしてくれそうだ。ルックス面では、ダミータンクのエンブレムがショベルスポーツスターを連想させるのがニクい演出といえる。

走行性能はスタンダードモデルと共通で、5パターン選択できるライディングモードやトラクションコントロールシステム、ドラッグトルクスリップ制御システム、タイヤ空気圧センサー、クルーズコントロール、ABSなど、充実した電子デバイスは最新モデルらしいもの。いかにもハーレーっぽいネオクラシックな完成度は、次世代のクルーザーとして新たなベンチマークになりそうだ。

シート下に11.7ℓの燃料タンクをレイアウトし、マスの集中と低重心化を実現。ナイトスタースペシャルは、タンデム用のシートとステップを標準装備する。
エンジンは水冷のレヴォリューションマックス975T(975cc)を搭載。最大トルク95Nmを5750rpmで発揮し、力強く加速する。
ダミーのタンクには、往年のショベルスポーツスターのグラフィックを連想するエンブレムを装着。こういった先代をオマージュするデザインが、ネオクラシックモデルの完成度を高めている。
ハンドルからハングオフするようセットされた4インチ丸型TFTスクリーンのメーター。多機能なメーターで、スマホアプリとの連携でナビのマップ表示もできる。

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