全身からあふれるカスタムテイスト、走りもルックスも上質!
オートバイの醍醐味といえば『走ること』だが、扱えないほどのスペックは不要だと感じるユーザーは多い。性能は必要にして十分満足でき、あとは自分に合ったテイストを楽しみたい……そんな想いにぴったりハマるのが、最近人気のネオクラシックモデルだ。見た目はレトロだが性能はしっかりと現代のテクノロジーで構成され、リアルに旧車を維持するよりも格段に快適! ネイキッドモデルを中心に各社が販売する中、やはり伝統ある英国トライアンフの「スピードツイン1200」の存在は見逃せない魅力がある。
第39回大阪モーターサイクルショー2023のトライアンフブースで、目立つ壇上に飾られていた「スピードツイン1200」。2023年モデルで大きな変更は加えられていないが、新色となる「マットバハオレンジ」のタンクを装備するだけで印象がガラリと違って見える。もともと純正で装備するマルゾッキ製のφ43mm倒立フォークやブレンボ製ラジアルマウントキャリパー、ブラッシュドされたアルミフェンダーさえ後付けでカスタムしたように見えるのだから、このカッコ良さに惚れた来場者は多いはずだ。
車両の魅力をおさらいしておくと、エンジンは1200cc高トルク型ボンネビルツインエンジンで、水冷SOHC8バルブ270°クランクを採用。最高出力100psは公道では十分にパワフルであり、112Nmもの最大トルクを4250rpmで発揮する。ライドバイワイヤスロットルと切替式トラクションコントロールを装備し、用途に合わせて3種類のライディングモードが選択可能。トライアンフ伝統のDNAと現代的な電子制御を巧みに融合し、テイスティな走りが楽しめるネオクラシックモデルだ。細部の作り込みによって高い質感に仕上げているのもポイントで、触媒ボックスを目立たないようにした2本出しメガホンマフラーの美しさは絶品! カスタムフリークすらノーマルで満足しそうな完成度は、ハイセンスなバイクライフを約束してくれる。