目次
E-Cargo EC2(2輪タイプ)……539,000円(消費税10%を含む)～
E-Cargo EC3(3輪タイプ)……770,000円(消費税10%を含む)～
2022年6月－世界のプレミアム・モーターサイクルの中でも「楽しさ」と「デザイン」を満たせる「本当に遊べる」モーターサイクルやeBikeに的を絞り、日本に紹介を続けているモータリスト合同会社(東京都大田区)。
同時に、取り扱う販売店のために積極的に電動モーターサイクルも紹介し続け、あるいは自ら企画開発し、カーボンニュートラルが叫ばれる未来に向けて一歩先んじる姿勢を見せてきた。そのモータリストが今回デビューさせるのは、E-Cargoと名付けられた商用向けの電動コミューターグループだ。
電動の商用コミューターは、音が静かで、扱いやすく、振動もなく、排気ガスを出さず、航続距離は求められずと、電動化が真っ先に期待されるジャンルである。
一方で、日本の大手メーカーをはじめ、なかなかEV化が進まないのは、インフラ(充電環境)が整わないことはもちろん、商品価格の高さや、自社で抱える内燃機を搭載したほかのモデルとの共存などといった事情があることにも起因しているといえよう。モータリストではこうした状況を鑑み、これまで自社開発の車両やOEM車両の経験の深いメーカーと連携し、安心して日本の小さなショップが取り扱えるデリバリーモデルを導入したい、との声に応えられる商品を提供する。
E-Cargoと名付けられたシリーズは、72V50Ahの大型リチウムバッテリーを搭載。3輪タイプなら2個のインホイールモーターを搭載して十分以上の登坂力を備え、かつ走行可能距離は定格モードで110kmと必要にして十分以上。バッテリー2個搭載モデルを選択すれば、単純に走行距離は倍増する仕組みだ。定格出力とバッテリーの搭載数（1個か2個）でタイプが分かれるが、基本構造を統一しコストダウンを行っている。一方でリアショックは2本のショックユニットがそれぞれのホイールを支える独立懸架方式だ。ライダーがリーンできる自然なオートバイ操作で走行が可能なスイングリアセクションを持ちながら、一般的なモノサスペンションによるスイングアーム懸架としていないのが、専用設計ならではの優れた特徴だ。日本の法規に準拠してトレッド幅を広げミニカー登録を可能とするモデルと、定格出力を落とし、原付1種扱いとするモデルとをラインアップ。フロントにも大きな荷台を用意し、新聞配達などの用途にも答えられる仕様とした。大型の後部荷台には、これに寸法を合わせたリーズナブルなボックスもオプションで用意されるが、日本での経験が豊富なボックス製造会社と提携し、お客さまのニーズに合わせたサイズのボックスを自在に選択可能とした。シート下には定番のトランクルームを装備し、一般的なサイズのジェットヘルメットであれば十分に収容が可能だ。
前半部分を共有するモジュール構造の二輪タイプは、リーズナブルさが特徴。搭載されるモーターは1個ながら、軽量さを武器にこちらもシングルバッテリーモデルで110km以上(45km/h定値走行)の走行距離を誇り、実用性は十分以上。フロントのキャリアは3輪モデルと同じ積載容量。リアキャリアも小さいながらもメーカーオプションのボックスなら
500x500x500mmのボックスが搭載可能。こちらももちろんお客さまのニーズに合わせたボックスを用意することが可能な作りだ。もちろんシート下のヘルメットスペースも同様に提供している。
モータリスト E-Cargoシリーズには、モータリストならではの知見が凝縮されている。製造は、電動スポーツミニとして注目を浴びる FELO FW-06 の製造を請け負うHYTMotoが担当。最新鋭の電動スポーツモデルを製造できる力があるからこその高いクオリティが自慢だ。また、フレキシビリティも自慢の一つで、ボディカラーは台数に応じて格安で変更も可能。チェーン店など大口のユーザーにはうれしいオプションとなる見込みだ。もちろん、安心のアフターサービスが提供できるからこそのビジネスユースへの回答であり、モータリスト販売店であればサービスは対応できるほか、中京地区以西にはサービスセンターも用意し、万が一の時のトラブルにも十分にこたえることが可能なネットワークを作り上げている。
E-Cargoシリーズは基本的にオーダー製であり、モータリストではごく少数の在庫を用意するにとどめる予定。これは、ビジネスユーズのためユーザーの好みがバラエティに富むからであり、リーズナブルな納期で様々な要望に応えられる商品を提供するためでもある。すでにカタログや試乗車を用意し、受注を受け始めている。
E-Cargo EC2 （2輪タイプ）
スタンダードな電動ビジネスバイク。前後に大型キャリアを備え、またクラス初の72V50Ahという大容量バッテリーを2個搭載可能。タイヤは前後13インチと大径化させ、走行安定性にも寄与している。
定格出力（連続）： 0.6kw（AA01/AB01）：原付1種扱い 1.0kw（AA02/AB02）：原付2種扱い バッテリー容量： 72V50Ah（AB01/02モデルは2個搭載） 走行可能距離：約110㎞（AA01/02）220㎞（AB01/02） 設計耐荷重（キャリア最大荷重）50㎏（F）150kg 全長ｘ全幅ｘ全高：1900ｘ690ｘ1160mm タイヤサイズ：120/70-13 ボディカラー：ホワイト、ブラック、オレンジ（カラーオーダー可能） 国内希望小売価格：539,000円（10％消費税込み）、759,000円（AB01/02）
E-Cargo EC3 （3輪タイプ）
後ろ2輪を独立懸架とし、リーン可能な仕組みを備えたトライクスタイルのビジネスバイク。リアにインホイールモーターを採用し、重量物を積載しても十分以上の走破力、登坂力を発揮する。
定格出力（連続）：0.6kw（インホイールモーター） トレッド幅調整により、原付1種扱いもしくはミニカー扱いのいずれかで登録が可能 走行可能距離：約94㎞（参考・定格走行時） 全長ｘ全幅ｘ全高：2100ｘ690ｘ1160mm タイヤサイズ：120/70-13、ディスクブレーキ、CBS付 ボディカラー：ホワイト/ブラック/オレンジ（カラーオーダー可能） 国内希望小売価格： 770,000円（10％消費税込み）（原付1種）800,000円（10％消費税込）（ミニカー） ダブルバッテリーオプションは＋19万円