1回目は究極のモトコンポ改をお届けしたが、2回目はカジュアルな装いの一台をご紹介。とは言っても中身はガッツリ手が加えられているのは間違いない!
マクド〇ルドのコーポレートカラーをレーシーに仕立て、グラフィックが目を引く当車両は、ホンダのキッズバイク「QR50」のエンジンを移植済み。エンジンスワップと聞けば手間が掛かりそうだが、過去記事でも紹介している通り、モトコンポはキックアームの位置などが異なるけれど、QR50と同型のパワーユニットを採用しているのだ。これはエンジンハンガーを若干伸ばしてマウントしている。
1速固定ミッションの空冷2スト49㏄エンジンは、モトコンポだと2.5馬力だがモトクロッサーのQR50は純正で2.7馬力を発生する。これに腰上はエアーサル製キットを組んで70㏄にボアアップ。当然、発電系の装備はないため、社外の小型ミニローターを組んで対応させている。
フロントフォークはゴールドアウターが際立つライブDio-ZX用を流用し、前後ホイールはこちらも定番のDJ・1用をチョイス。リム幅をプチワイド化(2.25J→2.5J)してDURO製ハイグリップタイヤ(3.5-8)を装着している。
排気系では、パルマ製エキパイを加工してドップラー製サイレンサーを組み合わせたオリジナルチャンバーをセット。吸気ではヨシムラ製TMR22MJNキャブレター+ファンネル仕様とし、リードバルブはMX用で知られるアメリカのモトタシナリ製を採用。花弁8枚仕様で約10%吸気効率が高められるというレーシーなアイテムだ。
これらの装備が示す通り、モトコンポのアイデンティティは崩さずにスプリント仕様のポテンシャルが加味された“ストリート・レーサー”と言っても過言ではないだろう。
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