これはありがたい!大型スクリーンとボックス標準装備のキムコ・Tersely S 125。街乗りもビジネスも即戦力に!

キムコ・Tersely S 125…….286,000円
欧州ではしっかりと市民権を得ているスクーター。ステップスルータイプに大径ホイールを履くスタイルが最大の特徴。既報の150と基本的に共通の原二モデルである。

REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力⚫️キムコジャパン株式会社

ディテール解説

個性的デザインのヘッドランプはハンドルマウントされたコンパクトな仕上げが印象的。ウインカーはフレームマウントのフロントカウルに組み込まれている。いずれもランプ類はLED式が採用されている。

中国産のKENDA製16インチサイズタイヤを装着。ブレーキはφ260mmのシングルローターに、KYMCO製2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーが採用されている。

後方が跳ね上げられた右出し1本マフラーは、それなりのボリュームがある。右側に冷却ファンを持つ空冷4ストロークのSOHCエンジン。54.5mmのストロークは兄貴分の150と同じだ。

リヤサスペンションはユニットスイング方式の2本ショックタイプ。ダブルピッチスプリングが採用されたショックユニットは3段階のプリロード調節付き。

KENDA製14インチサイズのチューブレスタイヤを装着。シングルディスクブレーキのローターサイズはφ240mm。KYMCO製片側2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーが採用されている。

全体的に上質な仕上がりを披露するハンドル周辺のデザイン。クリアのウインドスクリーンとナックルカバーはボルトオン式で比較的簡単に脱着できる。

ハンドル左側には縦に三つのスイッチが並べられている。上から順にディマー兼パッシング、プッシュキャンセル式ウインカー、そして押しやすい位置にあるホーンスイッチだ。
ハンドル右側のスイッチは至ってシンプル。エンジン始動用のスタータースイッチがひとつあるのみ。

縦に積み重ねたツイン液晶ディスプレイタイプのインストルメントパネル。回転計は500rpm毎にブロックが増えるバーグラフ式。上のディスプレイにはUSBポートの使用状況も表示される。

グローブボックスの蓋は、つまみを右へ90度回すとロックが解除される。
給油しやすい様、外側に顔を向けた給油口。メインスイッチのキー操作で簡単に開けられる。

ステッチの入れられた上質なデザインと豊かなクッション容量が印象的なダブルシート。リヤのグラブバーもしっかりしている。

ロックの解錠はメインキーの操作でOK。前後を仕切るプレートは着脱可能式。
シート下のラゲッジスペースにはヘルメットと小物が余裕で収納できる。
ボディーカラーと同色塗装が施されたSHAD製トップケースが標準搭載されている。
収納容量は33Lと十分な大きさ。蓋は車両と同じキーでロックできる。脱着も簡単だ。
全てクリアレンズでデザインされたテールビュー。ナンバー照明以外は全てLED式。ランプ面積も広く被視認性が良い。
写真はストップランプもフル点灯したところ。通常のテールランプは個性的デザインのライン発光のみだ。

主要諸元

形式:TF25AA
全長×全幅×全高(mm):2085x700x1570
軸距(mm):1390
シート高(mm):790
装備重量(kg):130
乗車定員(名):2

エンジン形式:空冷4ストローク単気筒
バルブ駆動方式:SOHC 4バルブ
総排気量(cc):124.8
内径×行程 (mm):54X54.5
圧縮比:10.25
最高出力(kw/rpm):8.3(11.3ps)/8,500
最大トルク(Nm/rpm):10.4/7,000
燃料供給装置:フューエルインジェクション
インジェクション:
始動方式:セルフ式
バッテリー容量:
マフラー:
クラッチ形式:遠心式
変速機型式:CVT(Vベルト)無段変速
潤滑油容量(L):
燃料タンク容量(L):6.2

サスペンション(前/後):Φ33mmテレスコピック式/ユニットスイング式
ブレーキ形式(前/後):Φ260mmシングルディスク/Φ240mmシングルディスク
タイヤ(前/後):100/80-16 / 120/80-14
ホイール:アルミニウム
フレーム:アンダーボーンタイプ

生産地:中国

試乗後の一言!

通勤/通学を颯爽と。快適な乗り心地と使い勝手の良さにお得感がある。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…