国内導入予定の新型バイクに一足早く乗ってみた。ハートフォード「クラシックS 250i」

今夏からハートフォード(台湾)の取り扱いを開始したウイングフット。ミニエリート150iに続いて日本で販売予定なのが、トラディショナルな外観が特徴的なその名もクラシックS 250iだ。エンジンは223ccの空冷シングルで、ホイール径は前後17インチ。サンプル車両に一足早く試乗できたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●ウイングフット株式会社 https://wingfoot.co.jp/hartford/

ディテール解説

65.5×66.2mmというほぼスクエアなボア×ストローク値は、ホンダのCB223SをはじめXL230やSL230らと共通。排気量は223ccで、動弁系はSOHC4バルブ。台湾における最新の排出ガス規制をクリアしており、オイルクーラーやOBDⅡも備えている。ミッションは5段リターンだ。
前後とも17インチのワイヤースポークホイールを採用。ブラック仕上げのリムはアルミ製で、フロントは17×MT2.50、リヤは17×MT3.50を選択。クラシカルなトレッドパターンの標準装備タイヤはデューロ製で、サイズは前後とも3.50-17だ。
ブレーキは前後ともディスクだ。キャリパーはフロントが片押し式ピンスライド2ピストン、リヤはシングルピストンで、2チャンネル式ABSを採用。リヤサスはツインショックで、5段階のプリロード調整が可能だ。
ハンドルバー、トップブリッジ、バーエンド、そしてミラーまでブラックで統一されたコックピット。ハンドルグリップはわずかに樽型となっており、握り心地は良好。シンプルなデザインの燃料タンクは容量12ℓだ。
1眼デザインながら数多くの情報を表示してくれるメーター。タコメーター、燃料計、電圧計がバーグラフ式で、常時表示の時計やギヤポジションインジケーターも備える。
クラシカルな雰囲気を演出するためか、灯火類は全てフィラメント球を採用。ヘッドライトはクリアレンズ&マルチリフレクターだ。
タックロールのあるダブルシートはボルトで固定されている。左右にはグラブバーがあり、左側はセンタースタンドをかける際にも重宝する。

ハートフォード・クラシックS 250i 主要諸元

全長/全幅/全高 2,010mm/805mm/1,055mm
シート高 N.A.
軸間距離 1,300mm
乾燥重量 132kg
原動機種類 空冷・4ストローク・SOHC・4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 223cm3
内径×行程 65.5mm×66.2mm
圧縮比 9.2:1
最高出力 13kW(17.7ps)/9,000rpm
最大トルク 15.7N・m(1.6kgf・m)/6,700rpm
始動方式 セルフ式
燃料タンク容量 12L(無鉛ハイオクガソリン)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
バッテリー 12V
変速装置/変速方式 常時噛合式5速/リターン式
タイヤサイズ(前/後) 3.50-17/3.50-17
制動装置形式(前/後) 油圧式ディスクブレーキ/油圧式ディスクブレーキ(ABS)
懸架方式(前/後) テレスコピック/スイングアーム(2本サス)
乗車定員 2名
製造国 台湾

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…