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レースでの乗りやすさはストリートでも楽しめる!
国内販売される原付二種の中で、唯一無二のスーパースポーツとして孤軍奮闘するGSX-R125。フルサイズスポーツを気軽に楽しめる入門機として、ビギナーからベテランまで幅広い人気を獲得している。
125ccらしからぬ本格的なフルカウルボディにハイパワーなツインカムエンジン、操作する醍醐味が味わえる6速ミッションなど充実の装備を誇っているが、走りにこだわるユーザーならば性能アップをしたいところ。ストリートでも有効なカスタムを教えてもらおうと、本格的にGSX-R125でレース活動するエムテックさんに突撃取材だ!
京都府京都市伏見区羽束師古川町174-3
☎075-932-6677
8耐からミニバイクレースまで、多くのマシンをメカニック面からサポートしてきた『走り』に精通するショップ。関西唯一の「ヨシムラテクニカルショップ」でもある。
ストリートを楽しむ八つの奥義
まず一番に手を加えたいのは、ノーマルでは硬すぎるリヤサス。純正のプリロードは2人乗りが前提のため、1人乗りではスムーズに動いてくれない。これをソフトにすればストロークが有効に使えるようになり、乗り心地もスポーツ性も格段に向上するとのこと。純正フロントフォークは逆に柔らかいので、剛性アップさせると好バランスになる。
①防風能力を上げる!
カウル付きバイクの定番メニューである大型スクリーンへの交換は、小排気量車でも有効!
トップスピード向上に貢献しつつ、ツーリングでは疲労の軽減にも役立つ存在だ。
② フロント剛性を強化!
やや頼りないフィーリングの純正フロントフォークは、インナースプリングを強化品に交換することで剛性感が向上する。スタビの装着はフォークの摺動性をスポイルするので、強化アクスルで剛性アップするのが正解だ。
【m-tech】フロントアクスルシャフト/2万900円 問エムテック ☎075-932-6677
フロントフォークの先端を結合するアクスルシャフトを強化することで、ねじれに対する剛性をアップ。ブレーキを強化して制動力が上がっても、ガッチリと支えてくれる。
③ リヤスプリングをソフトに!
ノーマルのリヤショックは、タンデム乗車が前提の高いバネレート設定だ。1人で乗るには硬すぎるので、ストロークを有効に使えない。スプリングを柔らかくし、乗り心地を改善しよう。予算があれば、サスキットでの交換を推奨。
【m-tech】ノーマルサス用HALスプリング2万350円
ユーザーの体重に合わせ、2種類のバネレートを用意。サーキットやストリートで有効ストロークを増やし、運動性能を高められる。配送による純正組み替えにも対応可能。
④ ギヤ比をショートに!
純正のギヤ比は、ツーリングなら快適に使えるだろう。しかし、スポーティな走りを楽しむなら、リヤスプロケットで加速型に振ってやるのがオススメ。同時にチェーンのグレードを上げると、加速や信頼性がよりアップする。
⑤ブレーキを強化せよ!
ノーマルのブレーキはあまりガッチリとは効かないので、スーパースポーツらしいストッピングパワーを得るにはパッド&ホースの交換が有効。ABSの介入に違和感を感じる人には、作動をキャンセルできるパーツもある。
⑥エンジンを守れ!
レースの世界から生まれたスライダーやプロテクターは、今やストリートのユーザーからも『転ばぬ先の杖』として人気のパーツ。特にクランクケースを損傷すると修理費は高くつくので、愛車を守るためにも装着したい。
【m-tech】エンジンケースカバーL 2万6400円 問エムテック ☎075-932-6677
⑦一体感を向上させる!
ノーマルのステップ位置は低く、コーナリング時に下半身でのホールドがしにくい。エムテックのバックステップキット(ブレーキスイッチ別売)をはじめ、各社のキットを活用することでライディングが楽しくなるぞ!
【AGRAS】バックステップ6万6000円 問アグラス ☎0736-25-0250
ジュラルミン製で剛性感が高く、ローレット加工で滑らない。BACK:20/30mm、UP:50/60mmの4ポジションが選べる。シフトチェンジのストローク量も3段階で調整可能だ。
⑧パワー&フィーリングを向上!
もともと高回転の燃調が濃いセッティングなので、マフラー交換するだけでパワーアップが可能! エムテックのレース用マフラーでは、実測2psアップを実現している。他社の政府認証品でも、高く評価されるパーツだ。
【YOSHIMURA】機械曲GP-MUGNUMサイクロン EXPORT SPEC /4万3450円~ 問ヨシムラジャパン ☎0570-00-1954
厳しい規制に対応しつつ、1万2000rpmまで気持ち良く伸びるパワー特性を獲得。パワーアップと軽量化を両立し、4種類のサイレンサーカバーからルックスも選択できる。
操る楽しさこそGSX-R125の良い部分なので、ステップポジションも改善すべきポイント。体格に合わせてヒザのホールド位置をタンクに合わせると、コーナリングもビシッと決まって一体感のある走りが楽しめるぞ。サーキットを攻めないまでも、スーパースポーツらしさこそGSX-R125の本分。このページを参考に、究極の“ライディングプレジャー”を追求しよう!