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ヤマハ・YZ250F……973,500円(消費税10%を含む)
「YZ250F」は、”Synchronization YZ with every MX racer”をコンセプトに最新の「YZ450F」の技術を織り込みながらマイナーチェンジを行った。
主な変更点は、
1)低中速域での優れた持ち味に加え、中高速域での性能を向上したエンジン
2)エンジン懸架を専用チューニングし、車体との一体感がより得られるバイラテラルビーム・フレーム
3)エアフローマネージメントとアクション自由度に配慮した軽量コンパクトなボディ
4)専用チューニングした前後サスペンション
5)セッティングの容易化を図るパワーチューナーのアプリのバージョンアップなどです。
なお、各モデルには共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのビッグロゴと、3種の異なるブルー系色を調和させレーシーな雰囲気を強調したカラーリングを採用している。
さらに「YZ250F」「YZ125」は、YZ誕生50周年を記念した「50th Anniversary Edition」を12月20日に発売する。
※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2023年8月30日から12月3日までの期間限定で予約の受付を行います(「50th Anniversary Edition」は9月30日まで)。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。
発売日、価格など
2024年YZ250Fの主な特長
1)低中速域での優れた持ち味に加え、中高速域での性能を向上したエンジン
吸気効率を高めた後方ダクトの新作クリーナーボックス、「フリクションロス低減」および「疲労強度への寄与」を両立した新カムチェーン、燃料噴射量(FI)と点火時期(IG)のマッピングを変更した新ECUを採用。これにより、低中速域における「扱いやすいパワー特性」「力強いトルク」といった従来のエンジン特性はそのままに、オーバーレブ特性を含む中高速域での性能を向上させた。
2)エンジン懸架を専用チューニングし車体との一体感がより得られるバイラテラル・フレーム
「YZ450F」同様のバイラテラルビーム・フレームを採用。バンプの衝撃で横方向にわずかな挙動を見せるフレームフレックス特性に着目し、タンクレールの環形状・保持形状・補強材などのバランスを吟味して設計開発、官能評価を経て仕上げている。エンジン懸架の形状・材質を専用設計し、前側懸架のボルトは従来の左右個別から貫通構造にした。これらにより、バンプ吸収感を向上、スピードを維持したままコーナーへ進入しやすく、またコーナリング時のライン自由度が広がるなど、ライダーは車体との一体感をより得ることができる。
3)エアフローマネージメントとアクション自由度に配慮した軽量コンパクトなボディ
「YZ450F」同様のエアフローマネージメントを採用しました。シリンダー前方吸気レイアウトは継承しつつ、吸気の経路を「サイドカバーとタンクの隙間」、および「メインシート下」に設けている。最適な吸気経路を導いたことにより、リニアなレスポンス、ドライバビリティの向上などに貢献している。
また吸気まわりの軽量・スリム化にも寄与。シュラウドは左右幅を従来比で50mm詰めてコンパクト化し、ボディ外装にシームレス処理を施すことで、ライダーがシート上で体が動かしやすくなるなど、車両と一体になったパフォーマンスが可能だ。
シートは、アクション自由度を広げるため天面高低差を従来比15mmフラット化。シート後方にはわずかなストッパー形状を織り込んで加速の際のホールド性を考慮している。
ライディングポジションも一新。従来比でフットレストを5mmダウン、ヒップ~フット間を10mm拡大、ハンドル位置はパイプ1本分手前に寄せるなど、自然な姿勢を得やすくした。
4)専用チューニングした前後サスペンション
前後サスペンションは、トラクション感とバンプ吸収性能の向上を照準に減衰特性をセッティングした。フロントには、工具不要で圧減衰調整できる手回し圧減衰アジャスタを採用している。またパワーチューナーアプリの新機能「サスペンションセッティングのテーマ対処方法」による調整作業を容易にした。さらにインナーチューブ表面劣化を防ぐために強化ダストシールを採用。リップ長をアップし、優れた追従性によりダスト侵入を抑制、オイルにじみのリスクを低減している。
5)セッティングの容易化を図るパワーチューナーのバージョンアップ
スマートフォンでエンジンのセッティングができるアプリ「パワーチューナー」をバージョンアップし、以下の機能を追加した。
◎アプリ上で「スムース⇔アグレッシブ」表示を選ぶことにより、燃料噴射量(Fuel Injection)と点火時期
(Ignition)を直感的に調整できる「シンプルチューニング」
◎介入度を3段階で調整できる「トラクションコントロール」
◎スタート時の「レブリミット機能」を追加した「ローンチコントロール」
◎セッティング効果や実戦でのラップタイム変位を数値で確認できる「ラップタイム計測機能」
6)YZ誕生50周年アニバーサリーカラー
セカンドカラーとしてYZ誕生50周年アニバーサリーカラーを採用した。
1974年に誕生したYZ50年の歴史は、挑戦の軌跡であり、レースの歴史でもある。このヤマハの熱意を象徴するモデルのひとつとして、1993年の「YZ125/250」をオマージュした。この時期は、4ストロークYZが誕生する前夜であり、”ヤマハブルー”誕生への過渡期でもあり、また21世紀を走る最新YZへと繋がっていく出発点とも言える。そんな当時のカラーリングを採用することで、YZ独自のオリジナルな世界観を表現している。