【千葉県香取市】バイクで行きたいツーリングスポット|水郷の町「佐原」

今回は少しおもむきを変えて、佇まいに落ち着きのある景色をお届けします。徳永茂・旅の写真コレクションは、古くから利根川水運で栄えた水郷の街「佐原」を訪れ、バイクを置いて古き街並みを散策して撮影されたものです。

PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
編集●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
川の流れと共に風情のある街の景色が新鮮。

ガンガン突っ走るツーリングも嫌いじゃないけれど、行き先でバイクを置いて、見知らぬ街並みを歩いてゆっくりと散策する。そんな楽しみを求めてツーリングするのもなかなか良いものだ。例えば都内新宿を出発点にすると、1時間30分ほどで到着できる香取市の佐原。首都高速から同7号小松川線や京葉道路、あるいは湾岸線から千葉の宮野木ジャンクションを経て東関東自動車道路を進む。成田を通過し佐原香取インターチェンジを降りる。ここまでの距離が約90km。県道55号(佐原山田)線を左折し約5km走れば水郷の町「佐原」に到着する。
今回の取材データにある座標ポイントは「街並み観光駐車場」。近くに伊能忠敬記念館や桶橋(とよはし)、「小江戸さわら舟めぐり」(約30分の舟下り)の起終点がある。佐原駅までは徒歩約11分のところだ。駐車場は4輪車が1日(回)500円。バイクについては特に規定されていないのが現状、入り口の受付で相談(お願い)してみると良いだろう。
利根川へ通じる小野川の川岸道路を散歩すれば、古き姿の街並みが多く残る人気の観光スポット。周辺には沢山のいろいろなお店があり、おしゃれなカフェも多い。可愛い小物店や昔ながらのお団子屋さんもあり、散策の見どころや興味は尽きない。昼前に到着してランチから3時のおやつタイムまでのんびりと癒しの時を満喫するのがお薦め。
トイレに困ることもありません。バイクで走り足りないなら銚子や成田山へ回るのも良い。いずれにせよ東京からなら、ぶらりと気軽に行ける距離にある点も見逃せないスポットなのです。

タイムスリップしたかの様な街の佇まいに癒される。

千葉県香取市佐原イ1712-1(JR成田線「佐原」駅から車で約3分/約1km)※:街並み観光駐車場

大きな壁に電線が這う与倉屋(元醸造所)の大土蔵(明治22年建築)は800㎡を超える広さがある。

川と並走する道路は綺麗に整備されていた。
水辺に浮かぶ和船にも独特の風情が漂う。

橋桁から水が流れ出る「桶橋」(別名ジャージャー橋)。

爽やかな空気感、水の音もまた心地よい。小野川にかかるジャージャー橋は「伊能忠敬記念館」のそばにある。

水郷佐原観光協会
URL:https://www.suigo-sawara.ne.jp/

裏路地を歩むのもおすすめ。
昔ながらのお店もたくさんある。右端はお団子屋さん。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…