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コンパクトなバイクだから成せるワザ!バッテリーのシェアリングサービス「Gachaco」を設置
ホンダブースに展示された、脱着式のバッテリーパック「Honda Mobile Power Pack e:」を採用するホンダの電動スクーター「EM1 e:」。同車はバッテリーパックの規格を他社と共用。街中にあるバッテリーステーションで充電済みのバッテリーパックと交換できるため、道中で長時間の充電を行わず、長距離走行を可能にした。
国内ではバッテリーのシェアリングサービス「Gachaco」が2022年からサービスを開始し。現在、東京、埼玉、大阪にバッテリーステーションが30ヶ所設置されている。
バッテリーのシェアリングサービス、コンパクトなバイクならではの画期的なシステム。しかしトラックなどの大型四輪車は、「手軽にバッテリー交換」とはいかない。その問題を解決するため、下記のような研究・開発も進められている。
EVトラックによる長距離走行(特に寒冷地)の問題点とは?
中国やヨーロッパのメーカーが積極的に進める「二輪や四輪のオールEV化」は、人々が日常の足として利用するバイクや乗用車レベルでは実現可能かもしれない。しかし長距離を走る大型トラックへの導入については、まだまだ課題が多い。
一般的にガソリン車やディーゼルエンジン車に比べ、EV車は航続距離が短い。また、重量物を運搬するトラックの場合は、乗用車よりも大きな電力が必要。EVトラックは乗用車よりも、さらに巨大でヘビーなバッテリーを搭載する必要がる。
また、バッテリーは気温が下がるほど性能が低下するのが特徴。仮に運行中、大雪による渋滞に巻き込まれた場合。ヒーター使用による電力使用量が増加。加えて低温下におけるバッテリーの消耗……次第に車内の気温を保つことが難しくなりという、非常に恐ろしい事態を招く可能性が高い。
将来は道路に「送電コイル」を埋め込み、“動くトラック”にワイヤレスで常時充電
写真は上記の問題を解決するために研究された株式会社ダイヘンのワイヤレス充電装置。この装置は路面に設置した充電器から、無線を経由してトラックに搭載のバッテリーに給電。有線のプラグイン普通充電に比べ、充電速度は5倍という高速化を実現しているのもポイントだ。