中国メーカーHORWONとオランダのカスタムビルダーArjan Van Den Boomがタッグを組んだら!? |EICMA2023

中国の電動モビリティメーカーHORWINが、オランダのカスタムモーターサイクルビルダーArjan Van Den Boomと手を組みe-motoを開発。一般ユーザーと共同して新たなモデルを開発するプロフジェクトを発表。
未来的なフォルムのSENMENTI 0

 e-MOTOなど電動モビリティの開発を行う中国のイノベーターHORWINが、イタリア・ミラノで行われたEICMA2023(モーターサイクル国際博覧会)に、世界トップクラスのカスタムバイクビルダー「アルヤン・バン・デン・ブーム(Arjan Van Den Boom)」氏とのパートナーシップを発表した。アルヤン・バン・デン・ブーム氏はオランダのカスタムビルダーで、BMWのRシリーズやKシリーズ、ホンダGLなどのビンテージ車両をベースにしたカスタムで知られている。今回、HORWINはアルヤン・バン・デン・ブーム氏が率いる「Ironwood Custom Motorcycles」社と提携することで、ヨーロッパ中のライダーとチームを組み、新しい電動モビリティe-motoのコンセプトと製品の開発に取り組んでいる。その最初のプロジェクトである高性能e-スクーター「SENMENTI 0」を発表した。

EICMA2023で予約が開始された。価格は14,900ユーロ。

 昨年のEICMA2022でプロトタイプが初公開されたSENMENTI 0は従来のEV車の常識を覆すほどの性能で話題を呼んだ。そのデザインを一新し、中国での生産設備を増強。EICMA2023で予約注文の受付を開始。価格は€14,900(11/17の為替レートで約248万5000円)からとなっている。カスタムチューンされたSENMENTI 0は2024年からデリバリーを開始する予定だ。

アルヤン・バン・デン・ブームらしく奇抜だがまとまりのあるデザイン。

 また、初めての試みとして「Project Horizon」プログラムを開始。これはEVとe-motoのカテゴリーにおいて、ライダーと一緒に製品を開発するという活動で、新たなeモビリティ技術や公共充電施設などの支援リソースのキュレーション、イベントの企画、立案、新製品のコンセプトや機能の共同研究開発、生産前の共同設計と試作品のテスト、レビュー、コラボ商品や限定版の独占的販売や早期アクセスなどを計画中で、ヨーロッパのライダーが参加することができる。

 SENMENTI 0の日本国内への導入やプロジェクトの日本での運用などについては発表はないが、気になる方はHORWINのwebサイト(https://www.horwin.com/)を覗いてみては如何だろう。

SENMENTI 0 スペック

  • 全長×全幅×全高(mm):2145×780×1363
  • ホイールベース(mm):1500
  • 車両重量(kg): 230
  • シート高(mm);795
  • 最高速度(km/h);200
  • 0-100km加速(秒):2.8
  • 航続距離(km):300
  • ブレーキ(前/後);4ポッドディスク/2ポッドディスク
  • タイヤサイズ(前/後):120/80-16/160/60-14
  • 最大出力(kW):74
  • 最高出力(ps):99
  • 最大トルク(Nm):894
  • バッテリー:リチウム400V

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