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ヤマハ PG-1……タイでの価格:6万4900バーツ(約27万1000円)※1バーツ=4.18円で換算/ベトナムでの価格:3043万7000ドン(約18万3000円)※1ドン=0.006円で換算
ヤマハはタイとベトナムにおいて、バックボーンフレームに空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ113.7ccの横型エンジンを搭載したNEWモデル「PG-1」を発売。
大径の丸型ヘッドライト、防塵用のゴム製ブーツを装備した正立型フロントフォーク、快適なタンデム(二人乗り)性を実現するセパレート型シートを採用したPG-1は、国内でも人気のモデル「ホンダCT125・ハンターカブ」のライバルとも呼ぶべき、アウトドア志向の外観と足周りが特徴だ。
前後のスポークホイールは16インチに設定し(CT125・ハンターカブは前後17インチ)、悪路走行も想定したブロックパターンタイヤを組み合わせ。ブレーキはフロントのみ油圧式ディスクブレーキを採用し、リアは低コストなドラムブレーキを導入。なお2023年12月現在、国内での発売は未定。
チルブルー
ビビッドイエロー
ハミングブラウン
クールブラック
オレンジ ※ベトナム仕様車に設定
ダークグリーン ※ベトナム仕様車に設定
ホンダCT125・ハンターカブとの違いをチェック!
ここではライバル車「ホンダ CT125・ハンターカブ」との主要スペックを比較しながら、「PG-1とは一体どのようなモデルなのか?」をリサーチしてみよう(CT125・ハンターカブの主要スペックは国内仕様車)。
外観/価格編
【ヤマハ PG-1】
全長:1,980mm×全幅:805mm×全高:1,050mm
軸距(ホイールベース):1,280mm
最低地上高:190mm
シート高:795mm
キャスター角:26°30′
トレール量:83mm
車体車重:107kg
最小回転半径:2.0m
燃料タンク容量:5.1L
タイでの価格:6万4900バーツ(約27万1000円) ※1バーツ=4.18円で換算
ベトナムでの価格:3043万7000ドン(約18万3000円) ※1ドン=0.006円で換算
【ホンダ CT125・ハンターカブ】
全長:1,965mm×全幅:805mm×全高:1,085mm
軸距(ホイールベース):1,260mm
最低地上高:165mm
シート高:800mm
キャスター角:27°00′
トレール量:80mm
車体車重:118kg
最小回転半径:2.0m
燃料タンク容量:5.3L
タイでの価格:8万4900バーツ(約35万5000円) ※1バーツ=4.18円で換算
全長はPG-1が15mmロング、軸距はPG-1が20mmロング。最小回転半径は両車とも2.0m。車体重量はPG-1が11kg軽量。PG-1は若干大柄だが、CT125・ハンターカブよりも軽量なため、取り回しはラクだと予測。ただし最低地上高はCT125・ハンターカブが25mm高く、オフロード走行では有利。
タイでの発売価格は、PG-1が2万バーツ(約8万円)安を実現。なおタイにおいてホンダは、「バイクの王者」ともいえる最高のブランド。CT125・ハンターカブに手の届かないユーザーにとって、コストパフォーマンスに優れたPG-1は、“安い価格でCT125・ハンターカブに迫る走りが獲得できる”のが大きな魅力となっている。
エンジン編
【ヤマハ PG-1】
種類:空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ(横型)
排気量:113.7cc
ボア径×ストローク長:Φ50.0mm×57.9mm
圧縮比:9.3
最高出力:6.6kW(9ps)/7,000rpm ※注1
最大トルク:0.96kg-m/5,500rpm ※注1
ミッション:自動遠心式クラッチ4速リターン
吸気系:フューエルインジェクション
燃費:59.2km/L ※注1
排ガス規制:ユーロ3or4相当をクリア
※注1:ベトナム仕様車
【ホンダ CT125・ハンターカブ】
種類;空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ(横型)
排気量:123cc
ボア径×ストローク長:Φ50.0mm×63.1mm
圧縮比:10.0
最高出力:6.7kW(9.1ps)/6,250rpm
最大トルク:1.1kg-m/4,750rpm
ミッション:自動遠心式クラッチ4速リターン
吸気系:フューエルインジェクション
燃費:63.7km/L(WMTCモード値)
排ガス規制:ユーロ5をクリア
両車ともエンジンの種類は同じ。また腰上(シリンダーヘッドとシリンダー)をフロントタイヤ方向にレイアウトした“横型エンジン”に設計。PG-1の排気量は113.7ccだが、123ccのCT125・ハンターカブに迫る最高出力9馬力を発揮する。
両車はボア径よりもストローク長の大きなロングストローク仕様。一般的にロングストローク仕様の特徴は、低中回転域を重視した、粘り強いトルクフルな街乗りに適した走行フィールであること。どちらも高回転域でパワーを稼ぐレーサーなエンジンではなく、実用性を重視したテイストであることが分かる。
加えて両車とも、左手でのレバー操作(クラッチ操作)を省いた「自動遠心式クラッチ」を採用。街乗り重視の3段ミッションではなく、幹線道路などの走行も視野に入れた4段ミッションを採用しているのもポイントだ。
フレーム/足周り編
【ヤマハ PG-1】
フレーム:バックボーン型
フロントサスペンション:正立型フロントフォーク/フォークブーツ付き
リアサスペンション:ツインショック/スイングアーム
フロントブレーキ:油圧式ディスク(ABSは非装備)
リアブレーキ:ドラム
前タイヤ:90/100-16
後タイヤ:90/100-16
【ホンダ CT125・ハンターカブ】
フレーム:バックボーン型
フロントサスペンション:正立型フロントフォーク/フォークブーツ付き
リアサスペンション:ツインショック/スイングアーム
フロントブレーキ:油圧式ディスク(ABS装備)
リアブレーキ:油圧式ディスク
前タイヤ:80/90-17
後タイヤ:80/90-17
両車とも実用車に採用してきた(ヤマハはメイト系/ホンダはカブ系)バックボーンフレームを採用。正立型フロントフォークには、防塵性に優れたフォークブーツを導入。
フロントブレーキは両車ともディスク式だが、PG-1のリアブレーキはコストパフォーマンスに優れたドラム式を採用。PG-1の前後ホイール径は、CT125・ハンターカブよりも小径の16インチに設定(CT125・ハンターカブは前後17インチ)。
CT125・ハンターカブのタイヤはセミブロックパターンだが、PG-1はさらなる悪路走行も視野に入れたブロックパターンを採用。PG-1のタイヤ幅は、CT125・ハンターカブよりも10mmワイドな90mm+肉厚な扁平率100%タイプを選択し、重量感あるファットな足元に仕上げている。