伝説の6気筒マシン、ホンダCBX1000にドゥカティ1098のプロアームをスワップしたカフェレーサー|ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー

空冷4ストローク並列6気筒DOHC4バルブ1047ccエンジンを搭載した伝説のホンダCBX1000に、Remotionのチタン製右3本出し・左3本出しワンオフ6in6マフラーを装着。リア周りは「ドゥカティ1098」のプロアームをスワップ。
2023年12月3日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された日本最大級のカスタムカー&カスタムバイクイベント「ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー(HCS)」。31回目を迎えるこのイベントには、ビルダーたちが手掛けたハイレベルな作品が全国から集結。ここではフレームの後ろ半分を作り直し、車体はゼロベースで作成したホンダCBX1000ベースのカフェレーサーカスタムをご紹介しよう。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
Remotion https://remotion.jp/
イベント主催:ムーンアイズ https://www.mooneyes.co.jp/

出展:Remotion ベース車両:ホンダCBX1000

フロントはRemotionのワンオフステムにオーリンズ製倒立型フロントフォークを装備。リアのスイングアーム周りは純正フレームを加工し、ドゥカティ1098の片持ち式プロアームを加工流用。
今も伝説となっている、ホンダCBX1000に搭載された横長の6気筒DOHC 4バルブ1047ccエンジン。
1979年に発売されたホンダCBX1000。なお上記カスタムのベースはカウル付きの1981年モデル。6気筒エンジンの存在感があまりにも大きく、発売当時は一部で「車体にエンジンを搭載」ではなく、「エンジンに車体を搭載」とも言われた。
Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ CBX(1979年)

1979年(昭和54年)に登場したホンダCBX1000(正式なモデル名はCBX)は、空冷4ストローク並列6気筒DOHC 4バルブ1047ccエンジンを搭載した伝説のモデル。1978年(昭和53年)にリリースされた、水冷4ストローク並列6気筒DOHC 2バルブ1286ccエンジン搭載のカワサキZ1300と同様、“市販車では珍しい、ド迫力の6気筒エンジン車”として現在でもリスペクト。程度の良い車両は、超お宝モデルとして非常に高額な値段で取引されている。

CBX1000は欧米で販売。アメリカ仕様は大型ハンドルを装備したアップライトなポジション。ヨーロッパ仕様はハンドル位置が低く、ステップ位置を後退させた“ヨーロピアンスタイル”に設定。1981年(昭和56年)はカウルを装備するなど、ツアラーモデルとして発売された。

ホンダCBX1000に搭載された横長の6気筒DOHC 4バルブ1047ccエンジンは、ガソリンタンクよりも大きく横にはみ出ているのが特徴。
前後ホイールはKINEOのステンレススポークタイプを採用。ホイール径は前後17インチとし、前3.50-17、後6.00-17に設定。タイヤサイズは前120/70-17、後190/55-17。

リア周りはドゥカティ1098の片持ち式プロアームを加工流用

写真はホンダのCBXやCB-FからRC17Eエンジン搭載のCB750(RC42)まで、数多くのカスタムやメンテナンスを実施するショップ「Remotion」が製作した、ホンダCBX1000ベースのカフェレーサーカスタム。フレームは後ろ半分を作り直し、車体はゼロベースで作成。様々な要素を取り入れながら、現在でも通用するデザインとポテンシャルに仕上げている。

ステアリングステムはRemotionのワンオフ。これにオーリンズ製倒立型フロントフォークをセット。ダブルディスク式のフロントブレーキは、ラジアルマウント型のブレンボ製4POTキャリパーを採用。前後ホイールはKINEOのステンレススポークタイプを選択。ホイール径は前後17インチとし、前3.50-17、後6.00-17に設定。

リアのスイングアーム周りは純正フレームを加工し、ドゥカティ1098の片持ち式プロアームを加工流用。違和感のないそのリアフォルムは、まさにお見事! の一言。

マシンのリアビューをワイルドなイメージに仕上げるRemotionのワンオフ6in6マフラーは、右3本出し・左3本出しのチタン製。なお製作金額は、ベース車両+400万円が目安。

伝説のホンダ空冷4ストローク並列6気筒DOHC4バルブ1047ccエンジンに、Remotionのチタン製右3本出し・左3本出しワンオフ6in6マフラーを装着。
リアのスイングアーム周りは純正フレームを加工し、ドゥカティ1098の片持ち式プロアームを加工流用。
ドゥカティ1098の片持ち式プロアームを加工流用したリア周り。違和感のない見事なセットアップがポイント。
Remotionのワンオフステアリングステムを駆使し、オーリンズ製倒立型フロントフォークをセット。
キャブレターにはストリートでの使用を想定し、エアフィルターを装着。
Remotionのワンオフ6in6マフラーは、右3本出し・左3本出しのチタン製。マフラーの各エンド部はMotoGPマシンを彷彿させるレーシーな形状。カスタム感を煽る溶接跡も魅力的。
ダブルディスク式のフロントブレーキには優れた制動性を誇る、ラジアルマウント型のブレンボ製4POTキャリパーを採用。

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