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読者を積極的にリードする“まるち”バイクマガジン『モトチャンプ』ではビギナー層を中心に、あらゆるバイクの楽しさの入り口となる情報を、時代が生み出すバイクの流行を敏感に取り入れながら誌面を展開しています
クエスチョン編
まずはカブメンテナンス初心者たちの素朴なギモンを解消! ビギナーじゃなくても役立つ、プロならではの知識の数々をどうぞ!
【Q】カブはノンシールチェーンで十分でしょ?
【A】メリットだらけのシールチェーンが◎
「シールチェーンにすると音が静かになり、変速ショックも穏やかになります。走りの質感が向上します。チェーンが伸びないと前後スプロケットも減りにくくなり、寿命が長くなる。いい事だらけですよ」Byウイングヨシイ
シールチェーンは初期伸び後にほとんど伸びないので、チェーン調整の頻度は激減する。伸びたら寿命と覚えておこう。
【Q】古いオイルを多く抜く方法ある?
【A】車体を傾けてキック3発! By東京堂目白店
「車体右側にドレーンがある場合、通常の作業でエンジンオイルを抜いた後に車体を右に傾けて更にオイルを出します。さらにイグニッションオフで2〜3回キックするとシリンダーヘッドに残ったオイルも抜けます
【Q】ドレンガスケットは何回使える?
【A】再利用NG! クランクケースを割ることにも! By市原屋
「ドレンガスケットを何度も再利用するとオーバートルクになります。その結果、クランクケース側のネジ山を潰してしまったり、ネジ穴周りに放射状のクラックが入ったりするケースも。再利用はやめましょう!」
【Q】エアクリーナーボックスのブリーザーにオイルが!
【A】エンジンからの吹き返し。 定期的な掃除を ByRCRハングアウト
「たまっても問題はありません。定期的に清掃すればOKです。たまったオイルが白っぽく乳化していると要注意。エンジン内のオイルも乳化していたら、内部パーツを傷めます。エンジンオイルを交換しましょう」
【Q】パンク修理キットはどれがイイ?
【A】シール材が長いものを選ぶByモトアップ
「チューブレスタイヤのパンク修理は車輪を外さずに行なえるのでツーリングなどで便利です。空けた穴をより強固にふさぐことができるので、シール材が長い修理キットの方が再発の心配が少ないですよ」
トラブル編
それほど気にならない違和感やちょっとしたトラブルが将来の大きな故障の原因になるかも! 素早く対処して大事件を回避しよう!
【Q】ブレーキレバーが戻らない
【A】ドラム内部をグリスアップ!
「フロントドラムブレーキ車でブレーキレバーが戻らないのは、ほとんどの場合ブレーキ内部のグリス切れが原因です。バラしてグリスアップしてあげれば直ります。ブレーキ内なので塗りすぎに注意!」
【Q】乗り心地が悪くなった
【A】
・リヤショックの交換 By M&Fカビィ
「リヤショックはダンパーもバネ類も消耗品です。走行2万kmくらいでボヨンボヨンになって乗り心地が悪くなります。交換がオススメですね』
・フォークオイルの交換 Byウイングヨシイ
「カブだとフロントフォークオイルのヘタリは体感しにくいのですが、走行1.5〜2万kmでフォークオイルを交換するとシャキッとしますよ」
【Q】シフトペダルがガタガタする
【A】取り付けボルトのゆるみ! By関東ホンダ
「自動遠心クラッチだからか、カブは荒くシフトチェンジする人が多い。するとシフトペダルを固定する10mmのボルトが緩み、ガタガタすることがあります。スプラインがなめる前に増し締めを! シフト操作は優しく!」
【Q】エンジンの吹けが悪い
【A】コネクティングチューブの割れかも By東京堂目白店
「エアクリーナーや点火プラグに問題がなければ、エンジンとエアクリボックスをつなぐコネクティングチューブを点検。鉄カブは旧車ですので、ここにクラックが入り、二次エアーを吸って調子を崩すことがあります」
【Q】ホーンスイッチの反応が鈍い
【A】接点復活剤を吹いてグリグリ! By M&Fカビィ
「スイッチ系は電食で接点が腐食しやすいんです。使うことが少ないホーンボタンなんて、1回も使ってないのに接点不良なんてことも。予防のためにも定期的に接点復活剤を注油して、スイッチをいじりましょう」