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冬の間しばらくバイクに乗っていないと、バッテリーが弱ってセルが回らないなんてこともよくあること。一昔前のバイクならキックスターターが装備されていればエンジンが始動可能だったが、現代のバイクはキックがないモデルが多く、たとえキックスターターが装備されていても、バッテリーが完全に放電している場合は始動できない車種もある。また、バッテリーの放電を繰り返してしまうと、バッテリー内部の電極にサルフェーションと呼ばれる物質(硫酸塩)が付着して、充電しにくくなってしまうことも。バッテリーを長持ちさせるには常に満充電の状態を保つことが大切。頻繁にバイクに乗れないユーザーは、バッテリー充電器を用意しておくことが必要だ。
バイクを複数台保有しているユーザーやメンテナンスが好きなライダーに絶大な信頼を得ているバッテリーチャージャーが、SP武川から販売されている「オプティメイト」シリーズ。バッテリーを充電するだけでなく、パルス機能や最適化の機能などが装備されているほか、バッテリーに接続するだけでその種類や状態を判別し、フルオートでバッテリーを最適な状態で充電してくれるというバッテリーチャージャーだ。
高機能なOptiMATE4 Quad Program
今回発売となる「OptiMATE4 Quad Program」は、これまでのモデルと同様にバッテリーに接続するだけで最適な状態に維持してくれるのはもちろん、これまで以上に使いやすく進化している。従来は一定の電圧以下になると充電を開始できなかったが、OptiMATE4 Quad Programは0.5Vの低電圧でも充電が可能になった。バルス充電機能も搭載しているので、サルフェーションが付着して充電性能が低下してしまった鉛バッテリーを復活させることも可能だ。また、鉛バッテリーだけでなくAGMバッテリー(ドライバッテリー)やジェルバッテリー、リン酸鉄リチウムバッテリーにも対応し、クリップを端子を接続するだけでバッテリーの種類を確認してフルオートで充電を開始してくれる。手動でBMS(バッテリーマネジメントシステム)を起動できるので、過放電してしまったリン酸鉄リチウムバッテリーのリセットを行って回復させることもできる。接続ケーブルは一般的なバッテリークリップだけでなく、バッテリー端子に繋ぎっぱなしにできるコンフォートアイレットも付属しているので、バッテリーが取り外しにくい車種でも、コネクターを繋ぐだけですぐに充電を開始できるのもうれしい。
コンパクトでお手頃なOptiMATE1 DUO+
それほどの多機能は必要ないユーザーには、コンパクトな「OptiMATE1 DUO+」も同時に発売された。こちらも12V、6Vの鉛バッテリー、AGMバッテリー、ジェルバッテリーに加え、リン酸鉄リチウムバッテリーにも対応し、端子を繋ぐだけで自動判断して充電、メンテナンスも行ってくれる。こちらの充電器は最低充電開始電圧が4Vとなっているので、長年放置したバッテリーには対応できないが、始動できない弱ったバッテリーを元気に復活してくれる。このモデルにもコンフォートアイレットが付属しているので、乗らない間は繋ぎっぱなしで使用することができる。
■OptiMATE4 Quad Program
- 本体サイズ:190mm×77mm×55mm
- 電源コード長さ:1910mm
- 配線長さ(コネクターまで):1930mm
- バッテリークリップ配線長さ:450mm
- コンフォートアイレット配線長さ:560mm
- 入力:100-240V 50/60Hz
- 価格:1万6500円
- 2024年2月発売
■OptiMATE DUO1+
- 本体サイズ:96.5mm×60mm×43mm
- 電源コード長さ:1950mm
- 配線長さ(コネクターまで):1510mm
- バッテリークリップ配線長さ:450mm
- コンフォートアイレット配線長さ:560mm
- 入力:100-240V 50/60Hz
- 価格:9900円
- 2024年2月発売
- (株)スペシャルパーツ武川
- http://www.takegawa.co.jp