改良新型「ポルシェ タイカン」がロサンゼルス〜サンディエゴ間でテスト実施

ワールドプレミア直前の新型「ポルシェ タイカン」が航続距離587kmを達成「後輪駆動と19インチの組み合わせ」

2024年春の正式発表を前に、アメリカの南カリフォルニアを舞台にタイカン改良新型の実走行テストが実施された。
2024年春の正式発表を前に、アメリカの南カリフォルニアを舞台にタイカン改良新型の実走行テストが実施された。
ポルシェは、間もなくワールドプレミアを予定している「タイカン」改良新型のテストドライブを、アメリカのロサンゼルスとサンディエゴ間で行った。州間高速道路405号線と5号線で行われたテストでは、最大航続距離587kmを記録した。

Porsche Taycan

1回の充電で最長587kmの距離を走行

バッテリーの大型化や効率性の改善が施されたタイカン改良新型は、南カリフォルニアにおいて1回の充電で587kmの距離を走行した。
バッテリーの大型化や効率性の改善が施されたタイカン改良新型は、南カリフォルニアにおいて1回の充電で587kmの距離を走行した。

ポルシェは大幅に改良を施したフル電動スポーツ「タイカン」を間もなく正式発表する。タイカン改良新型は、航続距離の延長に加え、充電プロセスが短縮されるなど、EVとしての使い勝手が大幅に向上している。その実力を試すべく、ロサンゼルスからサンディエゴまでを往復する最初の航続距離テストを実施。生産前のモデルが、その効率性の向上を実証した。

今回、タイカン改良新型は1回の充電で最長587kmを走行。タイカンのモデルライン担当副社長を務めるケビン・ギークは、航続距離テストを終えて次のようにコメントした。

「タイカン改良新型は大容量バッテリーを搭載し、効率的なスポーツサルーンとして開発されました。今回の実用的な最終テストでは、その航続距離は最大587kmに達しています。これは素晴らしい結果です。南カリフォルニアで行われた今回の航続距離テストは、タイカン改良新型の優れた効率性を証明しました」

実際の交通状況で行われたテスト

アメリカのロサンゼルス~サンディエゴで行われた航続距離テストには、5台の新型タイカンを投入。実際の交通環境において、新型タイカンの実力を照明することになった。
アメリカのロサンゼルス~サンディエゴで行われた航続距離テストには、5台の新型タイカンを投入。実際の交通環境において、新型タイカンの実力を照明することになった。

航続距離テストは日常的な条件下で実施された。カリフォルニア州南部の大都市ロサンゼルスとサンディエゴを結ぶ、州間高速道路405号線と5号線を3日間にわたり、12名の国際的なメディア関係者が4台のタイカンと、1台のタイカン クロスツーリスモをドライブした。

それぞれのチームは、州間高速道路で認められている最高速度75mph(120km/h)で走行。4台のタイカンはすべて、新たに導入された「パフォーマンス・バッテリー・プラス」を搭載している。

21インチタイヤを装着したタイカン クロスツーリスモの航続距離は最大512km。タイカン ターボは、同サイズのホイールとタイヤの組み合わせで最大555kmをカバーした。20インチタイヤを履いたタイカン 4Sは、1回のバッテリー充電で最長552kmを走行。そして、後輪駆動で19インチタイヤを履いたタイカンは、今回のテストで最も距離の長い587kmを記録した。

外気温のピークは26℃前後、最初の2日間はドライだったが、最終日はウエットコンディションとなった。充電はロサンゼルスとトーランスの「エレクトリファイ・アメリカ・チャージャー」で実施。新型タイカンは300kWを超える充電能力を発揮し、10%から80%までの充電を20分以内で行っている。

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、従来のタイムを26秒も更新した、タイカン改良新型プロトタイプ。

新型「ポルシェ タイカン」プロトタイプがニュルで記録更新「現行タイカン ターボSを26秒上回る」【動画】

ポルシェは、フル電動スポーツ「タイカン」改良新型のテスト車両でニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおけるタイムアタックを実施。開発ドライバーのラース・カーンが、従来の記録を26秒も更新する、7分7秒55の最速ラップタイムを記録した。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…