2024年モデル「BMW Z4」が3月から欧州と米国で販売開始

待望の6速MT搭載の3.0リッター直6ツインターボ「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」登場

「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の走行シーン。
BMWは、プレミアムロードスター「Z4」の2024年モデルを発表。最上級仕様として「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」が追加された。
BMWは、2024年モデルのZ4に、6速MTを搭載した最上位モデル「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」を設定した。Z4 M40i ピュア インパルス エディションは、ドイツを含むヨーロッパと米国市場に2024年3月から投入。現時点で日本市場への導入は未定となっている。

BMW Z4 M40i Pure Impulse edition

最上位モデルに待望の6速MTを追加

「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」のインテリア。
現行Z4の最上位モデル「Z4 M40i」に、6速マニュアルミッションを搭載した「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」が追加された。

2024年モデルから導入された「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」は、最高出力344PSを発揮する3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボに、今回初めて6速マニュアルミッションが組み合わせられた。

現行Z4では全世界の30%、ドイツでは半数のカスタマーがトップモデルの「Z4 M40i 」を選択。「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の導入は、競争の激しいプレミアムロードスターカテゴリーにおいて、パワフルな直6エンジンと6速MTという魅力的なコンビネーションを提案する。

「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」はシャシーをリチューンし、フロントに19インチ、リヤに20インチのM軽量アロイホイールを装着。現行Z4では初めて前後異なるサイズのホイールが奢られた。また、エクステリアとインテリアに専用デザインが採り入れられている。

「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の導入に合わせて、Z4の残りのモデルバリエーションにも改良を実施。2.0リッター直列4気筒ツインパワーターボ搭載モデルの「Z4 sDrive20i(最高出力199PS)」と「Z4 sDrive30i(最高出力261PS)」、3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボの「Z4 M40i」と「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の4車種をラインナップする。

「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」は、2024年3月から段階的に生産が開始される予定。Z4はオーストリア・グラーツのBMWグループの製造パートナー「マグナ・シュタイア(Magna Steyr Fahrzeugtechnik)」で引き続き製造される。

Z4 M40iのために専用設計された6速MT

「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の走行シーン。
「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」は、最高出力344PSを発揮する3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボを搭載。このパワフルなエンジンのために、専用の6速マニュアルミッションが開発された。

Z4 M40i/Z4 M40i ピュア インパルス エディションに搭載される3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボは、抜群のレスポンス、シルクのような滑らかさ、抜群のパワーデリバリーというBMWの直列6気筒エンジンの特徴を持つ。鍛造クランクシャフト、軽量ピストン、シリンダーヘッド一体型水冷式エキゾーストマニホールドなどが導入された。

最高出力344PS、最大トルク500Nmを発揮し、Z4 M40iは8速ステップトロニックATを、Z4 M40i ピュア インパルス エディションは専用開発された6速MTを介して後輪を駆動する。この6速MTは、ギヤ比とシャフトにM専用のコンポーネントを組み込んだBMWモジュラートランスミッションで、直6エンジンの出力に合わせて微調整が加えられてる。

Z4 M40i ピュア インパルス エディションの0-100km/h加速は4.6秒。8速ATを搭載するZ4 M40iの0-100 km/h加速は4.5秒となっている。

エアフローとエアロダイナミクスを最適化

「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」のエクステリア。
Z4 M40i ピュア インパルス エディションは、冷却系のエアフローとエアロダイナミクスを最適化すべく、エクステリアに細かい変更が加えられた。

Z4 M40i ピュア インパルス エディションは、エクステリアに専用デザインを追加。古典的なロングノーズ&ショートデッキを強調するシャープな外観を手にしただけでなく、同時に冷却系へのエアフローとエアロダイナミクス・バランスも最適化されている。

フロントサイドパネルとリヤセクションには、専用の「Pure Impulse edition」バッジを装着。ハイグロスブラックでペイントされたエクステリアミラーキャップ、リヤホイールアーチ周辺のエアフローを整流する専用フラップ、レーシーなレッドブレーキキャリパーなども導入された。

今回、2色のエクステリアカラーを導入。欧州向けモデルには「フローズン・ディープグリーン・メタリック(Frozen Deep Green Metallic)」、米国向けモデルには「サンレモグリーン・メタリック(Sanremo Green Metallic)」が追加された。フローズン・ディープグリーン・メタリックはZ4 M40i ピュア インパルス エディション専用となるが、サンレモグリーン・メタリックは、2.0リッターモデルでも選択可能だ。

ブラックのソフトトップが全モデルで標準装備となるが、アンスラサイト・シルバー・エフェクトのソフトトップも用意された。電動式ソフトトップは50km/h以内であれば、走行中でも10秒以内に開閉することが可能。ウインドディフレクター、シートヒーター、2ゾーンオートマチック・エアコンも全車に標準装備される。

ピュア インパルス エディション専用「Mシフトレバー」

「BMW Z4 M40i ピュア インパルス エディション」のインテリア。
「Z4 M40i ピュア インパルス エディション」の6速MT用として、専用スリーブを備えた「Mシフトレバー」が採用された。

Z4 M40i ピュア インパルス エディションは、専用のインテリアデザインを採用。センターコンソールには、6速MT用の装備として、専用スリーブを備えた「Mシフトレバー」が搭載された。コニャックカラーのヴェルナスカ・レザートリムには、ブラックのMパイピングが施されている。

「BMW iDrive」オペレーションシステムは、カスタマイズ可能なグラフィックを備えた10.25インチフルデジタルメータークラスターと、タッチスクリーン操作に対応した10.25インチコントロールディスプレイで構成。BMWマップナビゲーションシステム、ハードディスクベースのマルチメディアシステム、スマートフォン接続、WiFiホットスポットなども標準搭載される。

Hi-Fiスピーカーシステム、USBインターフェイス付きハンズフリー機能、アラームシステムも標準装備。オーディオシステムは、オプションで12スピーカー付きハーマンカードン(Harman Kardon)サウンド・システムを選ぶことも可能だ。

フロントセクションを中心にデザインがアップデートされた、新型「BMW Z4」の走行シーン。

ついに日本上陸した2023年型BMW Z4は新形状のヘッドライトとキドニー・グリルを採用

ビー・エム・ダブリューは、2シーター・プレミアムオープンモデル「BMW Z4」の改良新型を、全国のBMW正規ディーラーにおいて販売開始した。日本におけるデリバリーは2023年1月以降を予定している。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…