「BMW 5シリーズ ツーリング」、日本でのデリバリーは2024年中盤以降を予定

新型「BMW 5シリーズ ツーリング」が日本販売開始「ステーションワゴン初フル電動モデルも」【動画】

日本導入がスタートした「BMW i5 ツーリング」のエクステリア。
5シリーズ セダンに続き、フル電動モデルの「i5 ツーリング」を含む、新型「BMW 5シリーズ ツーリング」の日本販売がスタートした。
ビー・エム・ダブリューは、プレミアムミドルサイズワゴン新型「BMW 5シリーズ ツーリング」の販売を、全国のBMW正規ディーラーにおいて開始した。日本初とのステーションワゴンタイプの電気自動車「i5 ツーリング」をはじめ、クリーンディーゼル搭載モデルに、初めて48Vマイルドハイブリッドを導入している。

BMW i5 Touring eDrive40

日本におけるデリバリーは2024年中盤以降に

日本導入がスタートした「BMW 5シリーズ ツーリング」のエクステリア。
日本での販売をスタートした新型「BMW 5シリーズ ツーリング」は、セダン同様にドイツ・ディンゴルフィング工場で生産。日本へのデリバリーは2024年中盤以降に行われる。

日本導入を開始した新型「BMW 5シリーズ ツーリング」は、2023年7月に発表された5シリーズ セダン同様に、BMW伝統のデザインを踏襲しつつ、そのコンセプトを一新。格式のある存在感と、エレガントさを同時に高めてデビューを飾った。5シリーズ ツーリングは先代モデルと同じく、ドイツ・ディンゴルフィング工場において生産され、日本におけるデリバリーは、2024年第3四半期以降を予定している。

今回、ステーションワゴンタイプとしては日本初、またBMW製ツーリングモデルとしても初となる、フル電動パワートレイン搭載の「 i5ツーリング」をラインナップ。新型5シリーズ ツーリングとしては初となる48Vマイルドハイブリッド・システムをディーゼルエンジン搭載モデルに採用した。

また、5シリーズ ツーリングは、日本においては、BMWが初めて国土交通省からの認可を取得した、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能な運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載する。

「BMWデジタルキープラス」も標準装備し、車両のキーを持たずに対応するスマートフォン、やスマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロックの解除が可能。さらに車室内にロック解除に使用したデバイスがあるだけで、エンジンの始動にも対応する。

スポーティさとエレガンスを両立したデザイン

日本導入がスタートした「BMW 5シリーズ ツーリング」のエクステリア。
BMWの最新デザインランゲージを採用した伸びやかなエクステリアは、BMWらしいスポーティな雰囲気に加えて、独自の美しさ持つエレガンスさもたたえている。

BMWの最新デザインランゲージを採用した新型5シリーズ ツーリングは、スポーティやエレガンスに加えて、格式のある存在感をアピール。フロントセクションは現代的に解釈されたツインヘッドライトと、BMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大し、やや前方に突き出たシャークノーズ&ロングボンネットが特徴となる。

ほぼ垂直に配置されたLEDライトは、デイライトライニングライトやウィンカーとして機能。キドニーグリルには、夜間走行時にBMWブランドを象徴する造形を印象的にライトアップする「BMWアイコニックグロー」も備えている。

サイドセクションは、高いショルダーライン、金属を削り出したような塊感のあるドアパネルとフェンダーの造形、正確にトレースされた2本のキャラクターラインが、プレミアムな佇まいを強調。ツーリングモデルのキャクターを表現したDピラーを大胆にスラントさせ、スタイリッシュ感を高めながら、サイドウィンドウ下部を大胆にキックアップすることでリヤフェンダーの躍動感を表現している。

リヤセクションはリヤガラスを先代よりも立体的な造形とし、Dピラーから続くスタイリッシュ感を強化。ツーリング専用デザインのリヤコンビネーションライトは低い位置にレイアウトされ、ワイド感とスポーティ感を高めている。

サスティナブルなビーガンインテリアを一部導入

日本導入がスタートした「BMW i5 ツーリング」のインテリア。
大型ディスプレイ2基を備えた「BMWカーブドディスプレイ」を中心に据えたコクピット。インテリアの素材には植物を主原料とした、持続可能なビーガンインテリアを一部モデルに導入している。

インテリアは、長距離走行において、高い次元の快適性を提供するデザインエレメントを採用。 広々としたスペースに、各部に取り入れられた先進の機能、高次元のオーディオシステム、高品質で精密に加工されたマテリアル、高度なデジタルサービスなどが組み合わせられた。

ドライバーズシートは、先代モデルからボタン類を大幅に削減し、無駄を省いたことで洗練された印象を見る者に与える。「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチインフォメーションディスプレイと14.9インチコントロールディスプレイで構成。インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫く「BMWインタラクションバー」を標準装備する。

ステアリングホイールも再設計され、下部セクションがフラットな形状となり、ステアリング周辺に空間を確保。コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックが新たに追加された。シート、ダッシュボード、ドアパネルの表面に加え、ステアリングホイールは、植物を主原料とした持続可能な素材を採用。上質なレザーと同等の柔らかさと風合い、耐久性を実現したビーガンインテリアを一部モデルで標準装備している。

多用途製を持った実用的なラゲッジ

日本導入がスタートした「BMW i5 ツーリング」のラゲッジルーム。
ラゲッジルームはリヤシート使用時でも570Lを確保。リヤシートを折りたたむことで、最大1700Lまで拡張する。

新型5シリーズ ツーリングには、様々なニーズに対応可能な、多才で機能的かつ広々としたラゲッジルームを実現した。

ラゲッジルーム容量は通常時で570リットルを確保し、リヤシートのバックレストを倒せば最大で1700Lまで拡張することが可能。「40:20:40」分割可倒式リヤシート、ラゲッジルーム下に小物を収納できる床下収納、リヤシートを完全に折りたたんだ状態でも前席乗員の安全が確保される「ラゲッジ・パーティション・ネット」が標準装備される。

2種類のEVと1種類のディーゼルをラインアップ

日本導入がスタートした「BMW i5 ツーリング」の電動パワートレイン。
日本市場には前後にモーターを搭載したハイパフォーマンスEVの「 i5 Touring M60 xDrive」、1モーターの「i5 Touring eDrive40 」、ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドの「523d Touring xDrive 」が導入される。

新型5シリーズ ツーリングには、大幅に進化を遂げた第5世代フル電動パワートレイン「BMW eDrive」テクノロジーを搭載するEVの「i5」をラインアップ。EV仕様には2つの仕様、さらにクリーンディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッド・システムを組み合わせた仕様が用意された。

「 i5 Touring M60 xDrive」は、最高出力261PS(192kW)を発揮する電気モーターを前輪に、最高出力340PS(250kW)を発揮する電気モーターを後輪に配置した4輪駆動のMパフォーマンスモデル。システム最高出力は601PS(442kW)、最大トルクは795Nmという強大なパワーを誇り、MスポーツブーストかMローンチコントロール機能の作動時は、0-100km/h加速がわずか3.9秒というパフォーマンスを発揮する。

フロア下に搭載されたリチウムイオンバッテリーの総エネルギー量は83.9kWh。1回の充電での走行可能距離は445〜506kmが確保された。

「i5 Touring eDrive40」は、最高出力340PS(250kW)、最大トルクは400Nを発揮する電気モーターで後輪を駆動。スポーツブーストかローンチコントロール機能が作動している場合、0-100km/h加速は6.1秒を発揮する。リチウムイオンバッテリーの総エネルギー量は83.9kWh、1回の充電での走行可能距離は483〜560kmとなっている。

「523d Touring xDrive 」は新世代モジュール式高効率2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーターボディーゼルを搭載。ピストンの軽量化などの改良、シーケンシャルツインターボの電子制御精度を向上させたことに加えて、48Vマイルドハイブリッドシステムが新たに採用された。この結果、システム最高出力は197PS(145kW)、システム最大トルクは400Nmを実現している。

車両本体価格(税込)

BMW 523d ツーリング xDrive Exclusive:890万円
BMW 523d ツーリング xDrive M Sport:960万円

BMW i5 ツーリング eDrive40 Excellence:1040万円
BMW i5 ツーリング eDrive40 M Sport:1040万円
BMW i5 ツーリング M60 xDrive:1600万円

【問い合わせ】
BMW カスタマー・インタラクション・センター
TEL 0120-269-437

【関連リンク】
・BMWジャパン公式サイト

BMW i5 ツーリング M60 xDriveを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…