「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」が2024年4月から欧州で販売開始

新型「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」は4名が快適にオープンを楽しめる?「CクラスとEクラスを統合」

新型「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」の走行シーン。
Cクラス カブリオレとEクラス カブリオレを統合したオープントップ、「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」の欧州における販売がスタートした。
メルセデス・ベンツは、Eクラス カブリオレとCクラス カブリオレの後継モデルとなる「CLE カブリオレ」の欧州における販売をスタート。2023年11月に先行発売されたCLE クーペに続き、クラシカルなファブリック製アコースティックソフトトップを備えたCLE カブリオレは、2024年4月末からヨーロッパでのデリバリーを開始。日本を含めた他の市場にも順次投入される予定だ。

Mercedes-Benz CLE Cabriolet

4名がリラックスできる室内空間

新型「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」のエクステリア。
2865mmというホイールベースにより、特にリヤシートの快適性が向上。大人4人が長距離ドライブを楽しめる室内空間を実現した。

メルセデス・ベンツは、Eクラス カブリオレとCクラス カブリオレの2車種を統合したミドルサイズ・2ドアオープン「CLE カブリオレ」を導入。CLE カブリオレは、Cクラス カブリオレからホイールベースが25mm拡大したことで、4名がリラックスできる快適な室内空間を実現した。

CLE カブリオレのディメンションは、全長4850mm、全幅1861mm、全高1424mm、ホイールベース2865mm。ホイールベースが25mm延長されたことで、ニースペースが72mm、肩と肘のスペースが19mmも拡大。Cクラス カブリオレと比較してリヤパッセンジャーの居住性が大幅に向上した。

トランク容量は385L(ソフトトップ収納時は295L)と、デイリーユースに十分対応するラゲッジスペースを確保。「60:40」分割可倒式リヤシートを折りたたむことで、トランク容量をさらに拡大することもできる。

パワーユニットは2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(最高出力200PS、最大トルク440Nm)の「CLE 220 d」、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ(最高出力204PS、最大トルク320Nm)を搭載する「CLE 200/CLE 200 4MATIC 」をラインナップ。 すべてのモデルに9速AT、48Vマイルドハイブリッドシステム(ISG)が組み合わせられる。

快適なオープンエアを実現する専用装備

冬季でもオープンエアを楽しむため、新型「CLE カブリオレ」には、「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステムと、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムが標準搭載される。
冬季でもオープンエアを楽しむため、新型「CLE カブリオレ」には、「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステム(写真)と、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムが標準搭載される。

CLE カブリオレは「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステムと、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムを標準装備。どちらのシステムも先代から大幅な進化を遂げ、外気温が低い時のオープントップ走行に抜群の快適性をもたらしてくれる。

「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステムは、ふたつのコンポーネントで構成。フロントガラス上部に配置されたウィンドディフレクターは、走行中にパッセンジャーの頭上へとエアフローを導く効果を持つ。リヤシートのヘッドレスト後方の自動ウィンドディフレクターは、乱気流を効率的に減少。また、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムは、フロントパッセンジャーの首周辺へと心地よい温風を送り込む。

標準装備のファブリック製アコースティックソフトトップは「ブラック」「レッド」「グレー」の3色をラインナップ。電動ソフトトップは60km/hまでの速度であれば20秒以内で開閉する。断熱性に優れた多層構造により、あらゆる季節において快適な室内空間を実現。形状を最適化したことで、風切り音や走行音も大幅に低減した。

直射日光でも低い温度が保たれるレザーシート

新型「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」のインテリア。
オプションのレザーシートは、赤外線を反射する特殊なコーティングが施されており、ソフトトップを開けた状態で直射日光にさらされても、表面温度が最大12℃も低く保たれる。

コクピットは、12.3インチフルデジタルインストゥルメントディスプレイと、縦型の11.9インチセンターディスプレイを配置。センターディスプレイは、センターコンソールのグロスブラックエリアからシームレスにつながっており、ドライバーズシート側に6度傾斜。また、第3世代の「MBUX」インフォテインメントシステムも搭載された。 

オプションの「ダイナミックアンビエントライティング」は、室内のライトを64色から選ぶことが可能で、両サイドのドアからアームレストとベルトラインの輪郭に沿って光の帯がリヤまで続く。インストゥルメントパネルトリムストリップ、センターコンソールのカップホルダー、オーバーヘッドコントロールユニット、シート調整ユニット、フロントフットウェルには、間接照明によるアンビエント・ライティングが標準装備される。 

オプションのレザーシートは「ブラック」「マキアート・ベージュ/ブラック」「トンカ・ブラウン/ブラック」「パワー・レッド/ブラック」「ホワイト/ブラック」から選択可能。レザーシートは夏場に熱を持つことをを防ぐべく、赤外線を反射する特殊コーティングが施されており、直射日光の下でも通常のレザーより最大12℃も低い温度に保たれる。ダッシュボード上部、ベルトライン、ソフトトップの収納リッドには、ブラックの人工ナッパレザーをチョイス。パッセンジャーコンパートメント全体にクロームトリムが施された。

2021年2月に登場したCクラス(W206)と23年4月に登場したEクラス(W214)。それぞれのクーペとカブリオレが統合されてCLEクーペとなってデビューした。

CクラスとEクラスのクーペを統合した新世代クーペ「メルセデス・ベンツ CLE」はCクラス寄り?

メルセデスが満を持して送り出してきた新世代クーペ「CLE」。従来のCクラスクーペとEクラスクーペを統合するかたちで登場したニューモデルは、いったいどのような走りの性能を備えていたのか。(GENROQ 2023年11月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…