「タイカン」と「タイカンクロスツーリスモ」改良新型を日本導入

改良新型「ポルシェ タイカン」の最高出力は952PS「最大航続距離678kmのグレードも」

大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカン」改良新型の走行シーン。
大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカン/タイカンクロスツーリスモ」改良新型の日本導入がスタートした。
ポルシェジャパンは、広範囲に改良を施した新型「タイカン/タイカンクロスツーリスモ」の予約受注を、2月7日から日本全国のポルシェ正規販売店において開始した。航続距離は先代モデルから35%も伸び、最大678kmを実現している。

Porsche Taycan

世界各国を舞台に360万km以上を走破

タイカン改良新型は、カモフラージュ偽装が施された状態で、世界各地を舞台に360万kmをテスト。大幅な性能アップを果たし、デビューを飾った。
タイカン改良新型は、カモフラージュ偽装が施された状態で、世界各地を舞台に360万kmをテスト。大幅な性能アップを果たし、デビューを飾った。

日本導入がスタートした「タイカン/タイカンクロスツーリスモ」改良新型は、広範囲におよぶアップデートを実施。より高い最高出力、長い航続距離、加速力アップ、迅速な充電、優れた安定性を実現した。タイカンはすでに約15万台が製造されており、改良新型の開発においてはテストドライバーがステアリングを握り、世界各国を舞台に360万km以上を走破している。

ポルシェAGにおいて、タイカンのモデル責任者を務めるケビン・ギークは、タイカン改良新型について次のようにコメントした。

「ポルシェは2019年末にタイカンを発表し、e-モビリティの新時代を切り開きました。タイカンはEVセグメントにおけるゲームチェンジャーであり、革新的な先駆者であることは、すでに証明されています。そして、サクセスストーリーは大幅にアップグレードされた新型タイカンでも続いていくことでしょう」

「優れたドライビングダイナミクスとドライビングプレジャーを備えたタイカンのモデルラインは、性能面で新たな高みへと到達しています。同時に、効率、航続距離、日常の使いやすさ、快適性も大幅に向上させることができました」

新デザインのフロント&テールライトを導入

大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカン」改良新型のエクステリア。
デザイン面ではフロントとリヤのデザインを刷新。高解像度「HDマトリックステクノロジー」を採用した新形状のヘッドライトは、ポルシェ独自の4灯のグラフィックで前方を照らす。

エクステリアは新たなデザインのヘッドライトとテールライトを導入。タイカンの滑らかでピュアなフォルムをさらに磨き上げた。新しいフロントフェンダーとフラットなヘッドライトは、タイカンのワイド感を今まで以上に強調する。

高解像度「HDマトリックステクノロジー」を採用した新形状のヘッドライトは、夜間にポルシェ独自の4灯グラフィックで前方を照射。リヤライトストリップの「PORSCHE」ロゴは、立体的なガラスルックのデザインを採り入れている。初導入されたイルミネーテッド仕様は、乗車時と発進時に専用アニメーションを楽しむことができる。

大幅なパワーアップと航続距離の延長を実現

大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカンクロスツーリスモ」改良新型の走行シーン。
搭載バッテリーの大型化に加えて、最高出力も大幅に向上。走行性能がアップデートしただけでなく、航続距離も最大678kmにまで伸びている。

「タイカン/タイカンクロスツーリスモ」改良新型は、全バージョンで先代モデルよりも加速力が向上した。ベーシックモデルのタイカンは0-100km/h加速が4.8秒、ハイパフォーマンス仕様のタイカン ターボSは2.4秒。これは先代モデルをタイカンで0.6秒、ターボSで0.4秒も上まわっている。

タイカンターボSは、140kWも出力が向上した最高システム出力700kW(952PS)を実現し、ローンチコントロールも追加。「スポーツクロノパッケージ」に導入された「プッシュトゥパス」機能を使用すると、最大70kWのブーストを10秒間利用することができる。

性能と効率を同時に向上させるため、すべての仕様で先代モデルの出力を最大80kWも上まわる新型リヤアクスルモーターを搭載。さらにソフトウェアを最適化した改良型パルスインバーター、より強力なバッテリー、サーマルマネジメントの改良、次世代ヒートポンプの搭載、改良型回生システムの改良など、広範囲な改良が施された。

航続距離は175km(35%)も増加した最大678km(WLTP基準)を実現。「パフォーマンスバッテリープラス」の総容量は93kWhから105kWhに増加したことで、先代モデルよりも長距離走行時の充電回数が少なくなっただけでなく、充電速度も大幅に向上した。

ディスプレイの機能をアップデート

大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカン」改良新型のインテリア。
インテリアは、インストルメントクラスターやセンターディスプレイの機能をアップデート。ドライバーアシスタンスシステムを、より直感的に操作することが可能になった。

インストルメントクラスター、センターディスプレイ、オプションの助手席側ディスプレイは、様々な機能を追加し、ユーザーインターフェースを最適化。ステアリングホイールのモードスイッチは、全車に標準装備された。「スポーツクロノパッケージ」と「パフォーマンスバッテリープラス」を装備したモデルは、モードスイッチに専用の「プッシュトゥパスボタン」が搭載される。

新たにステアリングホイールの左側後方に設置されたコントロールレバーを使用すると、ドライバーアシスタンスシステムをより直感的に操作することができる。Apple CarPlayは、車両のディスプレイと機能に統合され、使いやすさがさらに向上。新しい車載ビデオ機能により、センターディスプレイと助手席側ディスプレイでは、ビデオストリーミングを楽しむことが可能になった。

車両全体で最大15kgも軽量化を実現しながら、標準装備は従来よりもさらに充実。アンビエント照明、フロントシートヒーター、ポルシェ・インテリジェント・レンジ・マネージャー(PIRM)、ワイヤレス充電式スマートフォントレイ、運転席側&助手席側電気充電ポート、ドライブモードスイッチ、パワーステアリングプラスを標準装備する。さらに、日本市場ではタイカン4Sに「パフォーマンスバッテリープラス」を標準搭載した。

ポルシェジャパン独自の充電ネットワーク

大幅な性能アップを果たした「ポルシェ タイカン/タイカンクロスツーリスモ」改良新型の日本導入がスタートした。
ポルシェジャパンは、日本全国に充電インフラを拡充中。アウディ、フォルクスワーゲンとともに展開する「プレミアム・チャージング・アライアンス」により、アウディやフォルクスワーゲンの販売店の充電器も活用することが可能だ。

現在、ポルシェジャパンでは独自の急速充電インフラとして、「CHAdeMO」規格国内最速の150kWを誇る「ポルシェ ターボチャージングステーション」が、全国のポルシェ正規販売店において54基稼働中。都市部においては、東京/名古屋/大阪に10拠点18基を設置している。

アウディ、フォルクスワーゲンとともに展開する「プレミアム・チャージング・アライアンス」により、各ブランドの正規販売店に設置された急速充電器を利用することも可能。また、普通充電器(8kW)の「ポルシェ・デスティネーション・チャージング・ステーション」は、ホテルや温泉施設、レストラン、ゴルフ場などのレジャー施設など長時間滞在に適したロケーションに、110拠点・225基が稼働している。

車両本体価格(税込)

ポルシェ タイカン:1370万円
ポルシェ タイカン4S:1650万円
ポルシェ タイカンターボ:2289万円
ポルシェ タイカンターボS:2746万円
ポルシェ タイカン4クロスツーリスモ:1507万円
ポルシェ タイカン4Sクロスツーリスモ:1670万円
ポルシェ タイカンターボクロスツーリスモ:2308万円

【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL:0120-846-911

【関連リンク】
・ポルシェ ジャパン公式ウェブサイト

2024年春の正式発表を前に、アメリカの南カリフォルニアを舞台にタイカン改良新型の実走行テストが実施された。

ワールドプレミア直前の新型「ポルシェ タイカン」が航続距離587kmを達成「後輪駆動と19インチの組み合わせ」

ポルシェは、間もなくワールドプレミアを予定している「タイカン」改良新型のテストドライブを、アメリカのロサンゼルスとサンディエゴ間で行った。州間高速道路405号線と5号線で行われたテストでは、最大航続距離587kmを記録した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…