超高級サルーン対決「メルセデス マイバッハ Sクラス」と「ベントレー フライングスパー」をスペックで比較

12気筒搭載の超高級車「メルセデス マイバッハ Sクラス」と「ベントレー フライングスパー」をスペック比較

メルセデス-マイバッハ Sクラスとベントレー フライングスパー
メルセデス-マイバッハ Sクラスとベントレー フライングスパー
超高級SUVに注目が集まる昨今だが、やはりオーセンティックな超高級サルーンを求めるセレブリティも少なくない。その筆頭格である「メルセデス マイバッハ Sクラス」と「ベントレー フライングスパー」のフラッグシップグレードをスペック面から比較してみよう。

MERCEDES-MAYBACH S-CLASS
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BENTLEY FLYING SPUR

ショーファー・ドリブンか、オーナー・ドリブンか

ショーファーカーに求められる快適性を担保するためには、ロングホイールベースであることが必要不可欠だ。その点で見ると、両車はどちらも3000mmを大きく超えるホイールベースを持っており合格と言える。

数値上はSクラスのほうがやや長いホイールベースを持っている。一方、フライングスパーはSクラスよりも「ワイド&ロー」なスタイリングとなっている。

両車のタイヤサイズの違いも含めて、ショーファー・ドリブンに特化したSクラスと、オーナー・ドリブンを強く意識しているフライングスパーという構図が見て取れる。

メルセデス マイバッハ S680

ボディサイズ=全長5470mm×全幅1920mm×全高1510mm
ホイールベース=3395mm
車両重量=2380kg
タイヤサイズ=255/40R20

ベントレー フライングスパー マリナー

ボディサイズ=全長5325mm×全幅1990mm×全高1490mm
ホイールベース=3195mm
車両重量=2540kg
タイヤサイズ=275/35ZR22(前) 315/30ZR22(後)

スペックは互角も細部に違いあり

どちらもいまでは絶滅危惧種となった12気筒エンジンを搭載しているが、SクラスはV型、フライングスパーはW型とその形式は異なる。最高出力や最大トルクもほぼ互角であるが、フライングスパーのほうがわずかに最高出力が高く、またトルクバンドも広いため、ドライバビリティをより優先していると言えそうだ。

それ以外の違いでは、Sクラスが9速ATを採用しているのに対し、フライングスパーは8速DCTとなっていることが挙げられる。なお駆動方式はどちらもAWDだ。

メルセデス マイバッハ S680

エンジン形式=V型12気筒ツインターボエンジン
排気量=5980cc
最高出力=612PS/5250~5500rpm
最大トルク=900Nm/2000~4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD

ベントレー フライングスパー マリナー

エンジン形式=W型12気筒ツインターボエンジン
排気量=5950cc
エンジン最高出力=635PS/6000rpm
エンジン最大トルク=900Nm/1350~4500rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD

500万円の価格差は誤差か?

フラッグシップグレード同士で比較すると、フライングスパー マリナーはS680よりも500万円高い。S680と価格が近いのは、3545万3000円のフライングスパー エディション12であり、これも選択肢のひとつとなるだろう。

ちなみに、エントリーグレードの価格を見ると、Sクラスは3140万円だがフライングスパーは2598万2000円となっている。つまり、フライングスパーのほうがモデル全体の価格レンジが広いということだ。

車両本体価格

メルセデス マイバッハ S680 3665万円
ベントレー フライングスパー マリナー 4177万8000円

150台限定で発売される「メルセデス・マイバッハ Sクラス オート ヴォワチュール」のエクステリア。

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メルセデス・ベンツは、2022年5月に公開されたコンセプトモデルを進化させたスペシャルエディション「メルセデス・マイバッハ Sクラス オート ヴォワチュール」を発表した。ファッション業界のオートクチュール(オーダーメイドで作られる一点物の最高級仕立服)からインスパイアされ、わずか150台が限定生産される。

ベントレー マリナーが展開するパーソナライゼーションへの関心が大幅増加

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