ミッドシップスポーツカー「シボレー コルベット」と「ロータス エミーラ」を比較

ミッドシップとなったアメ車「シボレー コルベット」を英ライトウェイト「ロータス エミーラ」とスペック比較

シボレー コルベットとロータス エミーラ
シボレー コルベットとロータス エミーラ
アメリカンマッスルの代名詞とも言える「シボレー コルベット」は、2020年に登場した現行モデルでミッドにエンジンをマウントしたことで、欧州のスーパースポーツカーと真っ向から対峙することになった。新生コルベットをロータス最後の内燃機関車「エミーラ」とスペック面から比較してみることにしよう。

CHEVROLET CORVETTE

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LOTUS EMIRA

ボディサイズから垣間見える「出自」の違い

両車のボディサイズを比べると、どちらもスポーツカーらしいワイド&ローのシルエットを持つという点で共通してはいるものの、全体的にはコルベットのほうがひとまわり大きい。

また、車両重量についても250kg以上の差が見られるが、これはボディサイズの違いに加え、後述するパワートレインの違いも大きく関係している。

この点については、アメリカンマッスルを体現するコルベットと、英国流のライトウェイトスポーツを源流とするエミーラという、両車の出自が存分に反映されていると言えるだろう。

シボレー コルベット クーペ 3LT

ボディサイズ=全長4630mm×全幅1940mm×全高1225mm
ホイールベース=2725mm
車両重量=1670kg
タイヤサイズ=245/35ZR19(前)305/30ZR20(後)

ロータス エミーラ ファーストエディション

ボディサイズ=全長4413mm×全幅1895mm×全高1226mm
ホイールベース=2575mm
車両重量=1405kg
タイヤサイズ=245/35R20(前)295/30R20(後)

大排気量のV8かライトウェイトの直4か

パワートレインでは、両車の違いを鮮明に見ることができる。コルベットに搭載される6.2リッターのV型8気筒エンジンは、現代ではめずらしい大排気量のOHVエンジンということもあり、往年のコルベットの雰囲気をしっかり保っていると言えそうだ。

一方、エミーラに搭載されるのは、3.5リッターV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンと、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。ここではよりエミーラらしいと言える、後者で話を進める。その2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最高出力や最大トルクではコルベットに劣るが、コルベットよりも高回転型であり、ライトウェイトスポーツらしいキレのある走りが楽しめるだろう。

シボレー コルベット クーペ 3LT

エンジン形式=V型8気筒OHVガソリンエンジン
排気量=6156cc
最高出力=502PS/6450rpm
最大トルク=637Nm/5150rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)

ロータス エミーラ ファーストエディション

エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン
排気量=1991cc
エンジン最高出力=365PS/7200rpm
エンジン最大トルク=430Nm/3000~5500rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)

幅広いラインナップをそろえるのはコルベット

キャラクターの異なる両車であるが、その価格はほぼ同等だ。

なお、コルベットにはエントリーモデルの「2LT」(1420万円)に加え、オープントップの「コンバーチブル」(1800万円)、そして最強モデルの「Z06」(2500万円)がラインナップされている。

対するエミーラには、前述の3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載した「V6 ファーストエディション」(1573万円)も選択することが可能だ。

車両本体価格

シボレー コルベット クーペ 3LT 1650万円
ロータス エミーラ ファーストエディション 1661万円

エミーラが搭載するエンジンの型式はM139。つまりメルセデスAMG A45 S 4MATICに搭載されるエンジンである。

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