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CHEVROLET CORVETTE
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LOTUS EMIRA
ボディサイズから垣間見える「出自」の違い
両車のボディサイズを比べると、どちらもスポーツカーらしいワイド&ローのシルエットを持つという点で共通してはいるものの、全体的にはコルベットのほうがひとまわり大きい。
また、車両重量についても250kg以上の差が見られるが、これはボディサイズの違いに加え、後述するパワートレインの違いも大きく関係している。
この点については、アメリカンマッスルを体現するコルベットと、英国流のライトウェイトスポーツを源流とするエミーラという、両車の出自が存分に反映されていると言えるだろう。
シボレー コルベット クーペ 3LT
ボディサイズ=全長4630mm×全幅1940mm×全高1225mm
ホイールベース=2725mm
車両重量=1670kg
タイヤサイズ=245/35ZR19(前)305/30ZR20(後)
ロータス エミーラ ファーストエディション
ボディサイズ=全長4413mm×全幅1895mm×全高1226mm
ホイールベース=2575mm
車両重量=1405kg
タイヤサイズ=245/35R20(前)295/30R20(後)
大排気量のV8かライトウェイトの直4か
パワートレインでは、両車の違いを鮮明に見ることができる。コルベットに搭載される6.2リッターのV型8気筒エンジンは、現代ではめずらしい大排気量のOHVエンジンということもあり、往年のコルベットの雰囲気をしっかり保っていると言えそうだ。
一方、エミーラに搭載されるのは、3.5リッターV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンと、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。ここではよりエミーラらしいと言える、後者で話を進める。その2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最高出力や最大トルクではコルベットに劣るが、コルベットよりも高回転型であり、ライトウェイトスポーツらしいキレのある走りが楽しめるだろう。
シボレー コルベット クーペ 3LT
エンジン形式=V型8気筒OHVガソリンエンジン
排気量=6156cc
最高出力=502PS/6450rpm
最大トルク=637Nm/5150rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)
ロータス エミーラ ファーストエディション
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン
排気量=1991cc
エンジン最高出力=365PS/7200rpm
エンジン最大トルク=430Nm/3000~5500rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)
幅広いラインナップをそろえるのはコルベット
キャラクターの異なる両車であるが、その価格はほぼ同等だ。
なお、コルベットにはエントリーモデルの「2LT」(1420万円)に加え、オープントップの「コンバーチブル」(1800万円)、そして最強モデルの「Z06」(2500万円)がラインナップされている。
対するエミーラには、前述の3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載した「V6 ファーストエディション」(1573万円)も選択することが可能だ。