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Aston Martin Vantage
真のドライバーのためのスポーツカー
「ENGINEERED FOR REAL DRIVERS(真のドライバーのために設計)」を標榜し、さまざまな最新技術を用いたスポーツカーでありながら、古典的な楽しみを残したモデルである。
搭載されるAMG製4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンはさらなる改良が施され、先代比で最高出力30%(155PS)、最大トルク15%(115Nm)アップとなる665PSと800Nmを発揮する。これらはもちろんヴァンテージ史上最強である。定評のあるZF製8速ATが組み合わされ、リヤアクスルを駆動し、最高速度は325kmを誇る。ファイナル・ギヤがショート化(3.083:1)され、0-100km/h加速も3.5秒と、良好な数値を見せる。
これらの性能を使いこなす「真のドライバー」としてスーパーGTなどで活躍する、アストンマーティンゆかりのドライバーが2名ゲストとして現れた。イギリスのジムラッセルで修行を積み、現在はスーパーGTやアストンマーティンのドライビングレッスンでも活躍する坂本祐也選手と、幼少期をイギリスで過ごし、2013-14年に先々代のヴァンテージGT3でSGTにも出場した安岡秀徒選手が登場した。出力アップに応えるシャシーバランスのポテンシャルに期待すると坂本選手が言及すると、安岡選手も30mmもワイドになったボディからさらなるコーナリング性能に期待を寄せた。
本邦における価格は2690万円から
他にも、パワートレイン、トランスミッション、ESPを統合する緻密な制御で、誰でも最高のスタートを切ることが可能になったという新開発ローンチコントロール・システムや、3モード(スポーツ、スポーツ+、トラック)から5モード(スポーツ、スポーツ+、トラック、インディビジュアル、ウエット)に増えたドライビングモードなど走行性能は大幅に向上しているという。
当然アストンマーティンらしい美しいローアンドワイドなスタイリングも大きな魅力で、先代比で38%増となるフロントグリルなど走行性能を向上させるための改良が随所に施されている。一方でDB12から採用されるレーシングカーようなウイングミラーなどに代表される空力性能も疎かにはしていない。
外観同様に室内も美しいデザインが施されている。10.25インチの横長のタッチスクリーンを採用してモダンさを出しつつ、視線を外さずに操作可能な物理スイッチもきちんと残しており、ドライバーファーストのスポーツカーという立ち位置は揺るぎないものになっている、さらにACCや緊急自動ブレーキやインフォテインメントシステムやコネクテッドカーとしての性能も備えているという。
2024年前半から製造を開始する新型ヴァンテージの本邦における価格は2690万円。デリバリーは2024年第2四半期を予定している。