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Bizzarrini GIOTTO
1960年代に様々な伝説を作ったビッザリーニ
革新と卓越したエンジニアリングの代名詞ともいえる自動車ブランド「ビッザリーニ」は、1964年にジョット・ビッザリーニによって設立。以降、モータースポーツにおいて独自の地位を築いてきた。
ジョット・ビッザリーニのキャリアは1954年にアルファロメオでスタートし、フェラーリにおいて「250 GTO」の開発に極めて重要な役割を果たした。1962年にフェラーリで起こった社内紛争「宮廷の反乱」を機にフェラーリを去ると、ランボルギーニ初のV型12気筒エンジンを設計。その後、レンツォ・リヴォルタとともに「イソ リヴォルタ」と「イソ グリフォ」を生み出した。
1964年、これらの経験を活かして自身の会社を設立し、新進気鋭のデザイナー、ジョルジェット・ジュガリオと組んで「5300GT」を開発した。5300GTは1965年のル・マン24時間レースにおいてクラス優勝を達成。ジョット・ビッザリーニが伝説のエンジニアであることを世に知らしめることになった。
2018年、レザム・アル・ロウミの指揮のもと、ビッザリーニの新たな章が幕を開けた。自動車業界で豊富な経験を持つアル・ロウミが率いる新生ビッザリーニは、ビッザリーニを再び高級自動車セグメントにおいて傑出した存在へと戻すことを目指し、「ビッザリーニ 5300GT リバイバル コルサ」を発表した。
2023年に公開された新型「ジョット」
2023年9月には、高度なエンジニアリングと、ピュアでエレガントなスタイリングの遺産をベースにしたエキサイティングなニューモデルを公開。新生ビッザリーニを象徴する「ジョット(GIOTTO)」は、世界中の自動車ジャーナリストやエンスージアストから大きな反響を受けることになった。
ジョルジェット・ジウジアーロと、息子のファブリツィオによってデザインされたジョットは、過去と現在が調和したモデル。三角形のBピラーを現代的に再解釈したエクステリアや、ホイールアーチとシームレスに一体化した流麗なリヤウインドスクリーンなど、ビッザリーニ 5300 GTのデザインを反映している。
心臓部には、コスワースと共同開発したビッザリーニ製V型12気筒エンジンを搭載。この自然吸気エンジンは、ジョット・ビッザリーニが手がけたオリジナルのランボルギーニV型12気筒へのオマージュであり、排気量6626ccは、創業者の生誕日である1926年6月6日にちなんでいる。究極のパフォーマンスとドライバビリティを実現するために設計されたこのエンジンは、世界的な法規制と排出ガス規制に適合済みとなっている。
ジョットのカーボンファイバー製ボディは、モータースポーツにおけるトップレベルのテクノロジーと製造プロセスを導入。F1由来のディヘドラル・フロントスプリッターやリヤディフューザー、固定式リヤウイングなどの空力パーツにより、あらゆるドライビングコンディションにおいて最適なダウンフォースが確保された。先進素材の積極的な採用は、現代工学の限界を押し拡げるというジョット・ビッザリーニの想いを継承しているという。
2024年後半にショールームのオープンを予定
国際的なモータースポーツにおいて豊富な経験を持つ、モータージャーナリストの山岸 大が率いるコルセ・オートモーティブは、2023年に創立20周年を迎えた「LMP CARS(LMP INTERNATIONAL Co., Ltd.)」によって設立。ビッザリーニの日本における正規ディーラーとして、この象徴的なブランドを日本のエンスージアストへと紹介することになった。
2024年後半にも、コルセ・オートモーティブは東京都港区にビッザリーニの専用ショールームを開設する予定。ビッザリーニの最新のコーポレート・アイデンティティを反映したショールームは、ファンや潜在的なカスタマーにとって、ビッザリーニのパフォーマンスとデザインを体験できる拠点となる。
クウェートを拠点とし、ビッザリーニの世界展開をサポートする、ペガサス・オートモーティブ・グループの社長兼CEOを務めるサイード博士は、ビッザリーニの日本導入を受けて次のようにコメントした。
「コルセ・オートモーティブ、特に山岸大氏に日本におけるビッザリーニの代表を務めていただけることを大変光栄に思います。彼のビッザリーニに対する熱意、経験、情熱は明らかであり、私たちは共にこのブランドを日本で、そして確かな目を持つ顧客グループの中で発展させていくことを楽しみにしています」
コルセ・オートモーティブの山岸大は、次のように意気込みを語っている。
「長年尊敬してきたブランドであるビッザリーニの代表を、日本において務めることをたいへん誇りに、そして光栄に感じています。そして、5300GT リバイバル コルサと、最近発表されたジョットという、非常に希少なモデルを確保し、ビッザリーニの旅の一部となる機会をお客様に提供できることをうれしく思います」