【WEC】開幕戦カタールに5台の「ポルシェ 963」が登場

19台が参戦するハイパーカークラスに5台の「ポルシェ 963」がエントリー「2024年WEC必勝体制」

9メーカーが参戦するWECハイパーカー・クラスに、ポルシェは5台の「ポルシェ 963」をエントリーした。
9メーカーが参戦するWECハイパーカー・クラスに、ポルシェは5台の「ポルシェ 963」をエントリーした。
2月24~25日にかけてカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われる公式プロローグテストで幕を上げる、2024年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)。ポルシェはハイパーカークラスにワークス格のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが2台と、サテライトチームのハーツ・チーム・ジョタ2台、プロトン・コンペティション1台で計5台の963を投入する。

Porsche 963

昨年に続き2台のワークスカーが参戦

ポルシェ 963は2年目のWECに5台をエントリー。ワークス格のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは昨年に続き2台をエントリーする。
ポルシェ 963は2年目のWECに5台をエントリー。ワークス格のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは昨年に続き2台をエントリーする。

2024年シーズンのWECは、3月2日に決勝レースが行われる開幕戦「カタール1812kmレース」を皮切りに8戦を開催。9メーカーから19台が参戦するハイパーカークラスに、ポルシェは5台の963をエントリーする。

ワークスチームのポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは昨年同様2台体制となり、5号車をマット・キャンベル、ミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコヴィッキィがドライブ。6号車はケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ヴァントールの3人がポルシェ 963のステアリングを握る。

ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で総合優勝を飾っており、WECでもその再現を狙う。

新たに2台体制とを敷くハーツ・チーム・ジョタは、12号車をウィル・スティーブンス、ノーマン・ナト、カラム・アイロット。38号車はオリバー・ラスムッセン、ジェンソン・バトン、フィリップ・ハンソンがドライブする。プロトン・コンペティションは99号車は、ハリー・ティンクネル、ニール・ジャニ、ジュリアン・アンドローエルの3名がチームを組む。

今シーズンから導入されるLMGT3クラスは、2台のポルシェ 911 GT3 Rが「マンタイEMA」と「マンタイ・ピュアレクシング」から参戦。LMGT3クラスも9メーカーから、合計18台のGT3レーシングカーが勢揃いすることになった。

デイトナ24時間勝利の勢いをWECにも

ポルシェ 963は、1月のデイトナ24時間レースを制しており、ポルシェ・モータースポーツのトーマス・ローデンバッハは「その勢いをWECにもつなげたい」と語る。
ポルシェ 963は、1月のデイトナ24時間レースを制しており、ポルシェ・モータースポーツのトーマス・ローデンバッハは「その勢いをWECにもつなげたい」と語る。

ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、2024年シーズンに向けてカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットと、スペインのカタロニア・サーキットで、それぞれ2日間のテストを実施。タフなシーズン開幕戦を前に入念な準備を進めてきた。

公式プロローグテストは、開幕戦カタール1812kmレースと同じ舞台、ルサイル・インターナショナル・サーキットで2日間実施。厳しい暑さと砂塵が舞うコンディションにおいて、予選と決勝に向けたハイブリッドパワートレインの調整や、足まわりのセッティングなどが予定されている。

2004年にオープンしたルサイル・インターナショナル・サーキットでWECが開催されるのは今年が初。カタールの首都ドーハの北に位置するサーキットの全長は5.419km、F1やMotoGPなど国際的なレースが数多く開催されてきた。最長10時間で争われる「カタール1812kmレース」のネーミングは、12月18日のカタール建国記念日にちなんでいる。

ポルシェ・モータースポーツの副代表を務めるトーマス・ローデンバッハは、2024年シーズンに向けて次のように意気込みを語った。

「IMSA開幕戦デイトナ24時間での勝利は、大西洋を挟んだ両ワークスチーム全体に、大きな活力を与えてくれました。この勢いをWECのニューシーズンにもつなげたいと考えています。ハイパーカー・クラスには新たなマシンが加わり、総合優勝争いは激しいバトルが予想されています。さらにLMGT3クラスには911 GT3 Rでマンタイ・レーシングが帰ってきます。シーズン開幕が本当に楽しみです」

今週末にカタールで開催されるプロローグテストにおいて、新シーズンが開幕するWECに、フェラーリは3台の499Pをエントリーした。

WECタイトルとル・マン連覇を狙うフェラーリ「激戦区のWECハイパーカークラスは19台」【動画】

2024年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)は、2月24~25日にかけてカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われる、公式プロローグテストで2024年シーズンの幕を上げる。復帰2シーズン目、フェラーリはハイパーカークラスに、ワークス格のフェラーリAFコルセが2台、サテライトチームのAFコルセが1台の499Pを投入する。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…