【WEC】ル・マン24時間レースに5台のフェラーリ 296 LMGT3が登場

フェラーリがル・マン24時間の完全制覇を狙って「296 LMGT3」5台を「499P」と共に投入

ル・マン24時間レースのLMGT3クラス初制覇を狙い、フェラーリは5台の296 LMGT3をエントリーさせた。
ル・マン24時間レースのLMGT3クラス初制覇を狙い、フェラーリは5台の296 LMGT3をエントリーさせた。写真は昨年のル・マンに参戦した488 GTE エボ。
2024年6月15〜16日にかけてフランスのサルト・サーキットを舞台に開催される、世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レース。世界屈指の過酷さを誇るクラシックレースのLMGT3クラスに、フェラーリは5台のフェラーリ 296 LMGT3を投入する。

Ferrari 296 LMGT3

エントリー枠が拡大されるル・マン24時間

ル・マン24時間レースのLMGT3クラス初制覇を狙い、フェラーリは5台の296 LMGT3をエントリーさせた。
1メーカーにつき2台のエントリーに制限される2024年シーズンのLMGT3クラス。ル・マン24時間はエントリーが拡大されることを受けて、フェラーリは3チームが296 LMGT3で参戦を決めた。

2024年2月19日、フランス西部自動車クラブ(ACO)は、第92回ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを発表。ハイパーカーが23台、WECの通常シリーズに参加が認められていないLMP2マシンが16台、さらに23台のLMGT3マシンを合わせた、62台がスターティンググリッドに並ぶことになった。

フェラーリは、ル・マン24時間連覇を狙い、トップカテゴリーのハイパーカー・クラスに参戦する3台の499Pに加えて、5台の296 LMGT3がLMGT3クラスにエントリーを果たした。2024年のWECにフル参戦するビスタAFコルセは、54号車をトーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン、55号車をフランソワ・エリオ、サイモン・マン、アレッシオ・ロベーラがドライブする。

今シーズンのWECは、LMGT3クラスにエントリーできるのが「1マニュファクチャラーにつき2台まで」に制限されている。しかし、ル・マン24時間レースはエントリー枠が拡大されるため、フェラーリ系3チームのスポット参戦が決まった。英国のJMWモータースポーツ、GRレーシングチーム、そしてスイスのスピリット・オブ・レースが、296 LMGT3でル・マン制覇を狙う。

さらに出場を辞退するチームが出た場合のリザーブとして、ケッセル・レーシングとフォーミュラ・レーシングの2チームも296 LMGT3でエントリーしている。

2024年シーズンのWECに投入されるユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン 720S GT3 EVO「59」号車。

非公開: 1995年のル・マン初勝利をオマージュした「マクラーレン 720S GT3 EVO」が2024年WECに向けてカラーリング公開

マクラーレン・オートモーティブとユナイテッド・オートスポーツは、2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する「720S GT3 EVO」のカラーリングを発表した。GTレーシングカーとしては初めてパパイヤオレンジを導入。マクラーレンのル・マン24時間レースでの勝利をリスペクトし、レースナンバー「59」と「95」が採用されている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…