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MG Cyberster
最高出力544PSを発揮する「サイバースター」
中国の上海汽車集団(SAIC)傘下にあるMGモーターは、2024年のジュネーブ・モーターショーにおいて大規模なブースを展開。新型コンパクトハッチ「MG3 ハイブリッド+」の世界初公開に加え、様々なニューモデルを発表した。
2024年の発売に向けて、現在開発中のフル電動オープン「サイバースター(Cyberster)」に関しては、パワートレインの詳細とスペック、エクステリアカラーの詳細を明らかにしている。
2シーターフル電動コンバーチブル「サイバースター」は、2023年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて発表。MGらしいクラシカルなエクステリアに、最新の1モーター&2モーター電動パワートレインを搭載する。今回、2モーターのAWD仕様のスペックが公開され、最高出力544PS(400kW)、最大トルク725Nmという強力なスペックが与えられたことが明らかになった。
エクステリアカラーは発表時の「ダイナミック・レッド」に加えて、通常色の「ニュー・イングリッシュ・ホワイト」「カムデン・グレー」「コズミック・シルバー」をラインナップ。プレミアムオプションとして、ドラマチックな「インカ・イエロー」も用意された。また、ソフトトップはブラックとレッドの2種類から選択が可能となっている。
最新ハイブリッドを搭載する新型MG3
ジュネーブでワールドプレミアされた「MG3 ハイブリッド+」は、パフォーマンス、効率性、洗練性を兼ね備えたBセグメントハッチバック。英国市場においては2つの仕様が用意され、それぞれ新開発の「ハイブリッド+(Hybrid+)」パワートレインを搭載する。
先代MG3のコンパクトなサイズを維持しながら、広々とした室内スペースとラゲッジルームが確保されており、特に市街地走行をメインとするユーザーには最適なモデルと言えるだろう。
今回、MGとしては初となる非プラグインハイブリッドシステムを搭載。そのコアとなるのが、エンジン、トランスミッション、バッテリー、電気モーター、ジェネレーターが組み合わせられた新たな「ハイブリッド+」システムだ。ハイブリッド+は最高出力75Kw(101PS)を発揮する1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに、100kW(135PS)の電気モーターを搭載が組み合わせられ、クラストップレベルの走行性能を実現した。
2025年に欧州投入を予定している「IM L6」
今回、上海汽車集団が立ち上げたEVブランド「インテリジェント・モビリティ(INTELLIGENT MOBILITY)」による第1弾モデル「IM L6」も公開。2025年に欧州に導入される予定のIMモデルは、フル電動パワートレインだけでなく、最新の運転支援システムやコネクテッドサービスも導入される。
流麗な4ドアサルーンとして開発された「IM L6」は、0-100km/h加速3秒以下というスポーツカーレベルのパフォーマンスと、大型バッテリー搭載による長大な航続距離を実現。現時点で2種のバッテリー仕様(航続距離600kmと800km)の投入が計画されている。