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Ferrari 499P
着実にラップを重ねたフェラーリ 499P勢
ルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、2日間のWEC公式プロローグテストが行われ、いよいよ2024年シーズンが開幕した。2日間で4回のテストセッションが行われ、フェラーリAFコルセは499Pの50号車(アントニオ・フォコ /ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が268周、51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ)が289周を走破した。
このテストセッションにおいて、チームはレース本番に向けた様々なデータを収集。開幕戦が行われるルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、499Pのセットアップに取り組んだ。また、今シーズンから参戦をスタートするAFコルセの83号車499Pもロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイの3人により、合計278周を走行している。
499Pは、公式テスト2回目と3回目、さらに非公式の4回目のセッションに参加した。2回目のセッションでは1分40秒673を記録した50号車が2位、1分42秒206の51号車が4番手タイムをマーク。また、83号車は4回目のセッションでフェラーリ勢最上位となる、1分40秒749の3番手タイムを叩き出している。
499P 50号車をドライブするミゲル・モリーナは、次のように公式プロローグを振り返った。
「新しいシーズン開幕に向けて、こうやってコースに戻るのが待ちきれませんでした。今回の公式プロローグでは、499Pのセットアップをしっかりと進めることができたと考えています。土曜日のレースを最高のコンディションで迎えられるよう、集めた情報をすべてマシンへと落とし込む必要があります」
LMGT3に参戦する「296 LMGT3」
2024年シーズンからWECに導入されるLMGT3クラスには、 ビスタAFコルセから2台の296 LMGT3が参戦。54号車はトーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン、55号車はフランソワ・エリオ 、サイモン・マン、アレッシオ・ロベーラの3名がドライブする。今回の公式プロローグでは、2台合計で405周のラップを刻んだ。
今シーズンのLMGT3クラスは、フェラーリ以外にもポルシェ、アストンマーティン、マクラーレン、ランボルギーニ、BMW、フォード、レクサス、シボレーと合計9メーカーが参戦。エントリー台数は各マニュファクチャラー2台に限定されており、フェラーリは経験豊富なビスタAFコルセに2台の296 LMGT3を託すことになった。
55号車で参戦するアレッシオ・ロベーラは、公式プロローグを終えて次のように手応えを語った。
「実はこれまでルサイル・サーキットは、シミュレーターでしか走ったことがありませんでした。公式プロローグで走ってみると、非常に楽しいサーキットなのですが、流れるようなレイアウトはスムーズで確実なドライブが求められると痛感しました。それでも、グッドイヤータイヤのマッチングを意識しながら、様々なセットアップも進めることができました。これから微調整を行って、開幕戦には最高の状態で挑みたいですね」