【WEC】フェラーリが開幕戦カタールに向けて順調にテストを実施

カタールでのWEC公式プロローグに挑んだフェラーリAFコルセの「499P」3台が順調をアピール

開幕戦カタール1812kmレースに向けて、ルサイル・インターナショナル・サーキットで公式プロローグテストが実施され、フェラーリは3台の499Pを送り込んだ。
開幕戦カタール1812kmレースに向けて、ルサイル・インターナショナル・サーキットで公式プロローグテストが実施され、フェラーリは3台の499Pを送り込んだ。
3月2日に開催されるFIA 世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812kmレース」に向けて、ルサイル・インターナショナル・サーキットで実施された公式プロローグに、3台のフェラーリ 499Pが参加。F1カタールGPの舞台伴った5.380kmのサーキットを精力的に走行した。

Ferrari 499P

着実にラップを重ねたフェラーリ 499P勢

フェラーリ 499Pは、2024年シーズンのWECに2台のワークスカーと1台のカスタマーカーがエントリー。公式プロローグでは、3台が順調に周回を重ねた。写真は今シーズンから参戦をスタートするAFコルセ 83号車。
フェラーリ 499Pは、2024年シーズンのWECに2台のワークスカーと1台のカスタマーカーがエントリー。公式プロローグでは、3台が順調に周回を重ねた。写真は今シーズンから参戦をスタートするAFコルセ 83号車。

ルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、2日間のWEC公式プロローグテストが行われ、いよいよ2024年シーズンが開幕した。2日間で4回のテストセッションが行われ、フェラーリAFコルセは499Pの50号車(アントニオ・フォコ /ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が268周、51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ)が289周を走破した。

このテストセッションにおいて、チームはレース本番に向けた様々なデータを収集。開幕戦が行われるルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、499Pのセットアップに取り組んだ。また、今シーズンから参戦をスタートするAFコルセの83号車499Pもロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイの3人により、合計278周を走行している。

499Pは、公式テスト2回目と3回目、さらに非公式の4回目のセッションに参加した。2回目のセッションでは1分40秒673を記録した50号車が2位、1分42秒206の51号車が4番手タイムをマーク。また、83号車は4回目のセッションでフェラーリ勢最上位となる、1分40秒749の3番手タイムを叩き出している。

499P 50号車をドライブするミゲル・モリーナは、次のように公式プロローグを振り返った。

「新しいシーズン開幕に向けて、こうやってコースに戻るのが待ちきれませんでした。今回の公式プロローグでは、499Pのセットアップをしっかりと進めることができたと考えています。土曜日のレースを最高のコンディションで迎えられるよう、集めた情報をすべてマシンへと落とし込む必要があります」

LMGT3に参戦する「296 LMGT3」

今シーズンからスタートする「LMGT3クラス」に参戦する、ビスタ・AFコルセのフェラーリ 296 LMGT3。
9つのマニュファクチャラーが揃ったLMGT3クラス。2台のフェラーリ 296 LMGT3は、強力なライバルを相手にタイトルを目指している。

2024年シーズンからWECに導入されるLMGT3クラスには、 ビスタAFコルセから2台の296 LMGT3が参戦。54号車はトーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン、55号車はフランソワ・エリオ 、サイモン・マン、アレッシオ・ロベーラの3名がドライブする。今回の公式プロローグでは、2台合計で405周のラップを刻んだ。

今シーズンのLMGT3クラスは、フェラーリ以外にもポルシェ、アストンマーティン、マクラーレン、ランボルギーニ、BMW、フォード、レクサス、シボレーと合計9メーカーが参戦。エントリー台数は各マニュファクチャラー2台に限定されており、フェラーリは経験豊富なビスタAFコルセに2台の296 LMGT3を託すことになった。

55号車で参戦するアレッシオ・ロベーラは、公式プロローグを終えて次のように手応えを語った。

「実はこれまでルサイル・サーキットは、シミュレーターでしか走ったことがありませんでした。公式プロローグで走ってみると、非常に楽しいサーキットなのですが、流れるようなレイアウトはスムーズで確実なドライブが求められると痛感しました。それでも、グッドイヤータイヤのマッチングを意識しながら、様々なセットアップも進めることができました。これから微調整を行って、開幕戦には最高の状態で挑みたいですね」

D'ステーションは、これまでチームを率いてきた藤井誠暢がマネージングディレクターに専念。ワークスドライバーのマルコ・ソーレンセンが加入した。

非公開: WEC新カテゴリーのLMGT3クラスで「アストンマーティン ヴァンテージ GT3」が王座獲得を目指す「9マニュファクチャラーの激闘」

アストンマーティンは、3月2日に決勝レースが行われるFIA 世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812kmレース」に2台の新型ヴァンテージ GT3を投入する。今シーズンから新たに導入されたLMGT3クラスには9つのマニュファクチャラーが参戦しており、アストンマーティンは、ハート・オブ・レーシングとD'ステーション・レーシングが、チャンピオン獲得を狙う。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…