【スクープ!】 マイナーチェンジ間近の「メルセデス・ベンツEQS」テスト車両を目撃

【スクープ!】 改良新型「メルセデス・ベンツ EQS」は伝統的なフロントグリルを装着して欧州市場に6月から投入か?

メインターゲットとする中国市場で苦戦していると言われる「メルセデス・ベンツEQS」が、間もなく最初のフェイスリフトを受けて登場する。
メインターゲットとする中国市場で苦戦していると言われる「メルセデス・ベンツEQS」が、間もなく最初のフェイスリフトを受けて登場する。
メインターゲットとする中国市場で苦戦していると言われる「メルセデス・ベンツEQS」が、間もなく最初のフェイスリフトを受けて登場する模様だ。フロントとリアにカモフラージュを施して走行するプロトタイプのスクープショットを入手した。

MERCEDES-BENZ EQS

伝統的なイメージのフロントデザインが追加

メルセデス伝統のイメージを復活させたフロントグリルが追加されるようだ。
メルセデス伝統のイメージを復活させたフロントグリルが追加されるようだ。

次期型「メルセデス・ベンツEQS」のエクステリアにおける主な変更点はフロント周りのようだ。ICE搭載のSクラスに似た、伝統的なグリルとボンネットのスリーポインテッドスターを組み合わせたオプションが追加されると言われている。

現行の改良型と伝統的なデザインの2種類から、好みのフロントマスクを選択することができるようだ。

インテリアは後席のヘッドルームを改良

スポーティーなルーフラインによって、後席のヘッドルームが不足していることが苦戦の一因とメルセデスは分析しているという。
スポーティなルーフラインによって、後席のヘッドルームが不足していることが苦戦の一因とメルセデスは分析しているという。

およそ1年前、メルセデスは中国市場における販売不振を打開すべく、EQSの価格を3万3000ドル引き下げた。中国人オーナーはEQSの後席に座ることが多いため、スポーティなルーフラインによってヘッドルームが犠牲になっていることが販売不振の一因とされている。

メルセデスは、この状況を”エグゼクティブシート “と呼ぶ新しい仕様によって改善するという。次期型では、通常の後席に居住性を改善するシートのオプションが選択できるようになるだろう。

アメリカとイギリスでは標準装備の「ハイパースクリーン」

インテリアの写真は入手できなかったが、「ハイパースクリーン」とSクラス同様のデジタルクラスター仕様2種類は継続される模様。
インテリアの写真は入手できなかったが、「ハイパースクリーン」とSクラス同様のデジタルクラスター仕様2種類は継続される模様。

EQS最大の特徴は、運転席から助手席まで車内を横切り、コンソールの下にも一部伸びているトリプルディスプレイの「ハイパースクリーン」ダッシュボードだ。ハイパースクリーンはオプションとして始まったが、現在ではアメリカとイギリスで全グレードに標準装備されている。

ベース仕様では、ICE搭載のSクラス同様にセンターディスプレイと独立したデジタルメータークラスターの構成となっている。一部の市場では、フェイスリフト後も2つの仕様が用意されるようだ。

バッテリーとシステムの効率を改善

駆動系は効率アップして登場するだろう。
駆動系は効率アップして登場するだろう。

パワーユニットに関する情報は得られていないが、現行のエントリーモデルであるEQS450+のリヤアクスルに搭載されたシングルモーターは340PSを発生。108.4kWhのバッテリーによるEPAモードの航続距離は567kmとなっている。

マイナーチェンジを契機に、メルセデスは改良型バッテリーを採用するとコメントしている。同時にシステムの最適化も行われ、効率と航続距離を改善して登場すると見られ、パワーアップも図られる可能性はあるだろう。改良型EQSは6月に欧州に投入され、その後、各マーケットに展開される計画だ。

メルセデス・ベンツ日本が7車種目の電動モデルとして8月25日に導入した「EQE SUV」。EQE、EQS、EQS SUVと同様に電気自動車専用プラットフォーム「EVA2」を採用するミドルサイズSUVだ。

大柄なフル電動高級SUV「メルセデス・ベンツEQE SUV」がスズキ・スイフト並みの取り回し性能を手に入れた秘密

メルセデスのBEVであるEQシリーズ7番目のモデルとなるEQE SUVが上陸した。大容量バッテリーゆえの528kmという航続距離と圧倒的な居住性、メルセデスならではの上質な室内空間を満喫できるラグジュアリーSUVだ。(GENROQ 2023年11月号より転載・再構成)

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石川 徹