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MERCEDES-BENZ EQS
伝統的なイメージのフロントデザインが追加
次期型「メルセデス・ベンツEQS」のエクステリアにおける主な変更点はフロント周りのようだ。ICE搭載のSクラスに似た、伝統的なグリルとボンネットのスリーポインテッドスターを組み合わせたオプションが追加されると言われている。
現行の改良型と伝統的なデザインの2種類から、好みのフロントマスクを選択することができるようだ。
インテリアは後席のヘッドルームを改良
およそ1年前、メルセデスは中国市場における販売不振を打開すべく、EQSの価格を3万3000ドル引き下げた。中国人オーナーはEQSの後席に座ることが多いため、スポーティなルーフラインによってヘッドルームが犠牲になっていることが販売不振の一因とされている。
メルセデスは、この状況を”エグゼクティブシート “と呼ぶ新しい仕様によって改善するという。次期型では、通常の後席に居住性を改善するシートのオプションが選択できるようになるだろう。
アメリカとイギリスでは標準装備の「ハイパースクリーン」
EQS最大の特徴は、運転席から助手席まで車内を横切り、コンソールの下にも一部伸びているトリプルディスプレイの「ハイパースクリーン」ダッシュボードだ。ハイパースクリーンはオプションとして始まったが、現在ではアメリカとイギリスで全グレードに標準装備されている。
ベース仕様では、ICE搭載のSクラス同様にセンターディスプレイと独立したデジタルメータークラスターの構成となっている。一部の市場では、フェイスリフト後も2つの仕様が用意されるようだ。
バッテリーとシステムの効率を改善
パワーユニットに関する情報は得られていないが、現行のエントリーモデルであるEQS450+のリヤアクスルに搭載されたシングルモーターは340PSを発生。108.4kWhのバッテリーによるEPAモードの航続距離は567kmとなっている。
マイナーチェンジを契機に、メルセデスは改良型バッテリーを採用するとコメントしている。同時にシステムの最適化も行われ、効率と航続距離を改善して登場すると見られ、パワーアップも図られる可能性はあるだろう。改良型EQSは6月に欧州に投入され、その後、各マーケットに展開される計画だ。