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Ford SuperVan 4.2
1分56秒3247という衝撃的な記録
今回、レーシングドライバーのロマン・デュマが「フォード スーパーバン 4.2」のステアリングを握り、オーストラリア屈指のレーシングコース「マウント・パノラマ・サーキット(Mount Panorama Circuit)」をアタック。1分56秒3247という衝撃的な記録をマークし、マウンテンストレートとコンロッドストレートでの最高速度は300km/hを超えた。
フォード・パフォーマンスは、フル電動パワートレインが持つポテンシャルを探り、電気自動車の限界を超えるべく今回のタイムアタックを企画。デュマが記録したタイムは3つのコースレコードを更新し、アンリミテッドクラスの記録を持っていた、メルセデスAMGのタイムをも凌駕することになった。
フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは、タイムアタックを終えて次のように喜びを語った。
「マウント・パノラマ・サーキットにおけるクローズドホイール車の記録を更新するため、控えめに言っても非常に厳しいハードワークをこなすことになりました。そして、ロマン・デュマは私たちのチームとともに、学び、適応し、進化をうながしてくれました」
「その結果、私たちの予想を上まわるタイムをマークできたのです。パイクスピーク後、スーパーバン 4.2を、ここマウント・パノラマに持ち込んだのには理由があります。それは、このような場所が世界中どこを探しても存在しないからです」
パイクスピークに続きデュマがドライブ
スーパーバン 4.2は従来のレーシングカーとは、大きくスタイルを持つ。GT3レーシングカーのおよそ2倍の車高、約1800kgもの重量、そして最高出力は1419PS(1050kW)に達する。昨年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでの記録更新に続き、ロマン・デュマがスーパーバン 4.2で歴史を塗り替えるのはこれで2度目。デュマは、歴史的偉業を次のように振り返った。
「どちらの“マウンテン”も印象的ですが、マウント・パノラマとパイクスピークでは、その難易度がまったく異なります。私自身、スーパーバン 4.2で300km/hを超える速度を出したのは今回が初めてですが、可能な限り最速ラップを目指しました。このようなクルマでマウント・パノラマを走ったことはありませんし、これほど速く走ったこともありません(笑)」
スーパーバン 4.2はこの後、3月16〜17日に開催される「アデレード・モータースポーツ・フェスティバル(Adelaide Motorsport Festival)」に参加。さらに、3月22〜24日にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催されるF1第3戦オーストラリアGPにも登場する予定だ。