「ロータス エメヤ」が2024年中盤からヨーロッパでデリバリー開始

ロータスが初のフル電動GT「エメヤ」の価格と仕様を発表「中国に続き欧州と英国で販売開始」

フル電動4ドアスーパーGT「ロータス エメヤ」のエクステリア。
ロータス・カーズは、ラインアップ初の4ドア・フル電動GT「エメヤ」のヨーロッパにおける販売をスタートした。
ロータスはフル電動GT「エメヤ」の欧州における価格と仕様を発表した。ベースモデルの価格は英国が9万4950ポンド、EU圏内では10万6400ユーロから。エメヤは2024年1月18日から中国で発売がスタートしており、英国とヨーロッパにおいては2024年第3四半期にデリバリーが開始される。

Lotus Emeya

2024年中盤からデリバリーをスタート

フル電動4ドアスーパーGT「ロータス エメヤ」のエクステリア。
今年の1月から販売が開始された中国市場に続き、英国とヨーロッパでも「エメヤ」の販売をスタート。デリバリーは今年の中盤以降を予定している。

ロータスは、ラインアップ初のフル電動4ドアハイパーGT「エメヤ」の価格と詳細を明らかにした。ヨーロッパでの販売開始に合わせて、カスタマーが注文前に自由に装備を組み合わせ、パーソナライズできるよう、オンラインコンフィギュレーターも導入。すでに予約受注はスタートしており、2024年第3四半期からヨーロッパにおけるデリバリーが開始される予定だ。

エメヤはロータスが独自開発したハイパワーデュアルモーターを含むAWD。最高システム出力917PS(675kW)、最大トルク985Nmを発揮し、最高速度は250km/h超。0-100km/h加速は2.8秒以下という、スポーツカーを凌駕する走行性能を実現した。

バッテリーの搭載方法を最適化し、同じスペースに20%も多くのセルを搭載できるように改良。最大航続距離は610km(WLTPサイクル)が確保された。また、350kWのDC急速充電器を使用した場合、18分以内で10%から80%まで充電することも可能となっている。

15.1インチディスプレイを備えたコクピット

フル電動4ドアスーパーGT「ロータス エメヤ」のインテリア。
シックにまとめられたコクピットのセンターには、15.1インチHDディスプレイを採用した「ロータス・ハイパーOSインフォテインメント・システム」を配置。車内での操作は、このディスプレイを介して行う。

コクピットのセンターには、15.1インチHDディスプレイを備えた「ロータス・ハイパーOSインフォテインメント・システム」を配置。このシステムには最新のゲームエンジンが搭載されており、ナビゲーションやメディアをスムーズに楽しめる他、ディスプレイにタッチすることで車内の様々な機能を操作することができる。

室内はすべてのパッセンジャーにゆったりとしたレッグルームを確保し、最も広々とした快適な乗り心地を実現。シートには5つのマッサージモードを3段階で備えており、パッセンジャーはどこに座っていてもリラックスした状態で乗車することができる。また、ラゲッジルームは最大509Lが確保された。

ルーフに導入された「インテリジェント・パノラミック・ガラスルーフ」は、不透明と透明の切り替えをスイッチひとつで行うことが可能。どのような時間帯でも明るく開放感のある室内を実現した。ルーフを部分的に不透明にするオプションも導入されており、直射日光を遮りつつ、ルーフの残りの部分を透明状態にすることもできる。

装備の異なる3種類の仕様をラインナップ

フル電動4ドアスーパーGT「ロータス エメヤ」のエクステリア。
英国とヨーロッパには、装備レベルの異なる3つの仕様を導入。今回、最も価格の安いエントリーレベルの「エメヤ」の価格は9万4950ポンド(10万6400ユーロ)。

エメヤのカラーバリエーションは6色。標準色のソーラーイエロー、アコヤホワイト、ステラブラック、カイムグレーの4色が用意され、ロータスのフル電動モデル専用に開発されたエクステリアオプションとして、ボレアルグレーとファイアグローオレンジも追加された。

エメヤには3つの仕様が用意されており、価格はエントリーモデルの「エメヤ」が9万4950ポンド(10万6400ユーロ)。充実の装備が与えられた「エメヤ S」は10万7450ポンド(12万6950ユーロ)。フラグッシップモデルのエメヤ R」は12万9950ポンド(15万990ユーロ)からとなっている。

ロータスグループの馮青峰CEOは、エメヤの欧州における販売開始について次のようにコメントした。

「電気自動車はけして退屈な存在ではありません。EVを運転することの意味を再定義するため、私たちは豊かなスポーツカーの伝統と、最先端技術を組み合わせました。エメヤは最高の乗り心地とハンドリング、世界最高レベルのラグジュアリー、パフォーマンス、快適性、コネクティビティ、航続距離とシームレスに融合させました。ヨーロッパでも、ドライバーに真のロータスのドライビング体験と究極のグランドツアラーパッケージをお届けします」

2024年後半のデリバリーに向けて、ロータスのフル電動GT「エメヤ」が、フィンランドの北極圏で最終テストを行った。

マイナス40℃のフィンランド北極圏でフル電動「ロータス エメヤ」がテストを完遂

ロータスは、フル電動ハイパーGT「エメヤ」の3年間に及んだ大規模テストプログラムを完了。北極圏で行われた寒冷地テストプログラムでは、マイナス40℃という過酷な環境下でもパフォーマンスを発揮できることが確認された。エメヤの欧州におけるデリバリーは2024年後半から開始される予定だ。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…