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PORSCHE Boxter
ヘッドライトはポルシェ最新の4灯ユニット
今回撮影されたテスト車両からは、過去のプロトタイプに装着されていた偽装やフェイクのエキゾーストパイプがなくなっている。タイカンやマカンと共通したイメージの、量産型ヘッドライトも姿を現した。リヤエンドには、スリムな横長のLEDユニットが全体に伸びているのもよく分かる。
フロントには、ポルシェの最新スタイルである4灯型(クアッド)LEDデイタイムランニングライト(DRL)が写っている。マトリクスLEDランプユニットは、最大600mまで光を投射することができる。ヨーロッパの田舎道で夜間にしばしば発生する、鹿に衝突する事故の予防につながりそうだ。
偽装が残されているテールライト中央
リヤには、左右のフェンダーまで伸びる細いストライプ状の量産型LEDテールライトが装着されているようだ。同様のテールライトはすでに「GT4 Eパフォーマンス」にも採用されているが、このプロトタイプでは中央部分を偽装で隠している。
その他、バンパーやボディサイドに細かな偽装が施されており、ボディワークの最終的なディテールを見ることはできない。例えば、ボクスターには伝統的にボディサイドにはエアインテークが設けられてきた。EVに不要なこの造形が、新型でも踏襲されているかどうかを判断することはできない。
400PSを超えるAWD仕様も登場
次世代ボクスターとケイマンには、ポルシェの電気自動車アーキテクチャーである「SSPスポーツ」が採用される。軽量構造を優先して設計されたこのプラットフォームは、RWDとAWDの両方に対応する。
ポルシェは、新型718ボクスターEVと、その兄弟車であるハードトップの718ケイマンEVに、バッテリーサイズと出力の異なる仕様を設定する見込みだ。ベース車はリヤにシングルモーターを搭載して後輪を駆動する一方、パワフルなデュアルモーターバージョンは、ボクスターとケイマン初となるAWDで最高出力は400PSを超えるだろう。
EVとなる次期型ポルシェ ボクスターは、今年末に公開される計画だと見られる。