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BMW M5 Sedan / M5 Touring / M3 CS Touring
アグレッシブな造形で復活するM5ツーリング
ウインターテストを行っていたモデルはカモフラージュがあまり施されていないのが特徴で、ワールドプレミアが近いことを感じさせる。注目は「BMW M5ツーリング」で、2007年に登場した第4世代以来17年を経て復活する。
M5セダンのフロントには、新グラフィックのLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトが装備されている。バンパーにはエッジの効いた複雑な形状のインテークが設けられ、アグレッシブなイメージを演出している。コーナーには、スリムな三角形のエアカーテンも見られる。
M5ツーリングは、肉厚のサイドシルとワイドなフェンダーを装備して力強さを強調するとともに、足回りに高性能ブレーキシステムを装着している。セダン、ツーリングともにフラッシュマウントドアハンドルを採用。左フロントフェンダーには充電ポートも確認できる。
リヤは新設計LEDテールライトが印象的
リヤエンドは雪を偽装に使い詳細を隠しているが、新設計されたスリムなLEDテールライトの一部が見える。また、リヤディフューザーから突き出たクワッドエキゾーストパイプも確認できる。セダン、ツーリングともにボディが拡大され、全長が86mm、ホイールベースが20mm長く、先代モデルより大型化される。
BMWの最新インテリア
キャビンには、12.3インチのデジタルインストゥルメントクラスターと、BMW「OS 8.5」を実行する14.9インチのインフォテインメントシステムで構成されるBMWカーブドディスプレイが装備される。またスポーティなフラットボトムのステアリングホイールや、ミニマムなギアセレクターを備える新しいセンターコンソールも確認できる。
最高出力は800PSオーバーか?
パワートレインは、SUV「XM」の最強モデル「レーベル・レッド」から、プラグインハイブリッドシステムを流用する。4.4リッターV8ツインターボエンジンと、8速ATに組み込んだモーターで四輪を駆動。XMレーベル・レッドでは最高出力748PS、最大トルク1000Nmを発揮する。M5セダンでは、800PSを上回る可能性もあるという。
M3 CSのステーションワゴン「M3 CS ツーリング」
「BMW M3 CS ツーリング」は、昨年復活した「M3 CS」のステーションワゴンバージョン。M3 CSは、「M3セダン」の4WD仕様「M xDrive」をベースにした高性能バージョンの限定モデル。ツーリングのパワートレインは、このセダンと同じ3.0リッター直6ガソリンツインターボエンジンで、最高出力543PSを発揮するだろう。
トランスミッションは「ドライブロジック」を搭載した8速AT「Mステップトロニック」を採用し3.4秒で100km/hに達する。「Mドライバーズパッケージ」が標準装備されており、最高速度は、290km/hから302km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを発揮する。BMWはこのほか、M3セダン、M4クーペ、M2の改良新型やM4 CSなども計画している。