改良新型「アウディ A3」がヨーロッパにおいて販売開始

改良新型「アウディ A3」登場に併せてクロスオーバーモデル「A3 オールストリート」がデビュー

新たにラインアップに加わった、クロスオーバー「 A3 オールストリート」。
4代目「アウディ A3」改良新型がデビューし、クロスオーバーモデルの「 A3 オールストリート」が登場した。
アウディは、コンパクトハッチバック&セダン「A3」の改良新型をヨーロッパにおいて発表した。今回、車高を上げたクロスオーバーモデル「A3 オールストリート」を追加。ドイツでの価格は「A3 35 TFSI スポーツバック」が3万5650ユーロから。全モデルがドイツ・インゴルシュタット工場で製造され、2024年3月から受注をスタートしている。

Audi A3 allstreet

待望のクロスオーバー「オールストリート」

新たにラインアップに加わった、クロスオーバー「 A3 オールストリート」。
現行モデルのアウディ A3は2020年にデビュー。4年の月日を經て、デザインや機能をアップデートした改良新型が登場。合わせて、車高を20mmアップしたクロスオーバーモデルの「オールストリート」が追加された。

1996年に初代モデルがデビューし、マーケットにプレミアムコンパクトクラスを確立した「アウディ A3」。2020年に投入された4代目モデルは欧州を中心に高い人気を集めたが、さらに先進的なデザインを採用し、標準装備を充実化した改良新型が2024年3月に登場した。

コクピットのディスプレイから直接使用できる専用アプリ、デザインを選択可能なデイタイムランニングライト・シグネチャー、いつでもオンデマンドで車両機能を追加できる機能が導入されるなど、デビューから4年を経て、大幅な進化を果たしている。

さらに、A3ファミリーに、クロスオーバースタイルを持つ「A3 オールストリート」が追加された。A3 スポーツバックから30mm引き上げられた地上高を持ち、高めのシートポジションによるSUVのようなドライビング体験と高い機能性を兼ね備えている。

A3 オールストリートは、アウディのSUVラインアップ「Qシリーズ」を思わせる専用の大型グリルを採用。フロントとリヤには専用デザインのキャラクターラインが入れられ、オフロードモデルとしてのキャラクターを高めている。ワイドなホイールアーチトリムの奥には17インチホイールを標準装着。オプションとして18インチ/19インチホイールも用意された。

より低いスタンスを手にしたエクステリア

エクステリアは、シングルフレームグリルがよりフラットでワイドな形状となり、角張った形状のサイドエアインテークと組み合わせたことで、よりスポーティで低く構えたスタンスを手にした。
エクステリアは、シングルフレームグリルがよりフラットでワイドな形状となり、角張った形状のサイドエアインテークと組み合わせたことで、よりスポーティで低く構えたスタンスを手にした。

よりダイナミック、より先進的、よりエモーショナルをテーマにエクステリアをアップデート。特徴的なヘキサゴナル(六角形)フレームレス・シングルフレームグリルは新しい構造が採用され、よりフラットでワイドな形状が導入された。

フロントセクションには、角張った形状の大型サイドエアインテークを配置したことで、コンパクトモデルながらも、スポーティなキャラクターを明確に表現。シャープなフロントスポイラーが2基のエアインテーク視覚的につなげており、よりワイドで低く構えたスタンスを実現している。

リヤセクションは、新形状のバンパー&ディフューザー処理によって、スポーツモデルのような雰囲気を手にした。「RS」モデルからインスパイアされた先進的なデザインエレメントは「S line」エクステリアと組み合わせることで、よりスポーツ性をアピールすることができる。

今回、A3シリーズとしては初めて最大4種類のデジタル・デイタイムランニングライト・シグネチャーの切り替えが可能になった。LEDヘッドライト/マトリクスLEDヘッドライトは、ハウジングの上縁に3列24ピクセルのエレメントを使用し、ドライバーの好みに合わせて異なる表情を選ぶことができる。

エクステリアカラーは、新色の「ディストリクト・グリーン(District Green)」「アスカリ・ブルー(Ascari Blue)」「プログレッシブ・レッド(Progressive Red)」が追加された。

インテリアデザインも大幅にアップデート

4代目「アウディ A3 スポーツバック」改良新型のインテリア。
A3改良新型は、シャープなエクステリアに合わせてインテリアもアップデート。センターコンソールやシフトレバーなどのデザインも変更を受けている。

インテリアも、エクステリアに合わせて大幅にアップデートした。シフトレバー、エアベント、ファブリック製インレイ、アンビエントライトなど広範囲にデザインが変更された。標準装備も大幅に拡充され、マルチファンクション・プラス付き3本スポークレザーステアリングホイール、フルオートエアコン、アンビエントライトパッケージ、フロントセンターアームレストが、すべてのモデルで標準装備される。

センターコンソールのデザインも変更され、インサイドドアハンドルにも新しいエフェクト仕上げが施された。センターコンソールにはカップホルダーに加え、長さと角度を調整できるアームレストを標準装備。「Sトロニック」を操作可能なシフターも新形状が採用された。

インテリアのマテリアルは、100%リサイクルポリエステルを使用したテクニカルな質感のファブリックと、スエードのような手触りを持った「Dinamica」マイクロファイバーの2種類を用意。Dinamicaはシートカバーとしても機能し、一部のインテリアパッケージではドアミラーにも装飾が加えられる。

DAB+デジタルラジオ、10.1インチタッチディスプレイ、アウディバーチャルコクピット、スマートフォン充電器を標準装備。フロントのセンターコンソールに備えられた2基のUSB-C充電ポートに加え、リヤシートにも2基のUSB-C充電ポートが用意された。

2種類のパワートレインをラインアップ

2024年3月の段階では、まず1.5リッター直4ガソリン+48Vマイルドハイブリッドと、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載。今後、ガソリンとディーゼルが1種類ずつ、さらにPHEVもラインアップされる予定だ。
2024年3月の段階では、まず1.5リッター直4ガソリン+48Vマイルドハイブリッドと、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載。今後、ガソリンとディーゼルが1種類ずつ、さらにPHEVもラインアップされる予定だ。

欧州では当初、2種類の内燃機関搭載モデルをラインナップ。1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「35 TFSII」は最高出力110kW(150PS)を発揮し、7速DCT(Sトロニック)と48Vマイルドハイブリッドテクノロジーが搭載される。「35 TDI」は、最高出力110kW(150PS)を発揮する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボに、7速DCTが組み合わせられる。

2024年中盤以降、A3 スポーツバックとA3 セダンには、追加のガソリン搭載モデルとディーゼル搭載モデルが投入予定。2024年末にはプラグインハイブリッドモデルも追加される予定だ。

「フォルクスワーゲン ゴルフ GTI」と「アウディ S3 スポーツバック」は本当に兄弟?「スペックに見る違い」

同じプラットフォームを用いる「フォルクスワーゲン ゴルフ GTI」と「アウディ S3 スポーツバック」は、広い意味では「兄弟車」と言える。ただ、その違いは、スペックを眺めていくと「エンブレムの違い」というにはあまりにも大きいことがわかる。それぞれの特徴や魅力について考えてみたい。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…