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Ferrari 499P Modificata
ムジェロを皮切りに世界で8ラウンドを開催
スポーツ・プロトタイプ・クリエンティ・プログラムは、2023年のル・マン24時間レースで優勝したハイパーカーをベースに、非コンペティションカーとして開発された限定モデル「フェラーリ 499P モディフィカータ」で5.245kmのムジェロ・サーキットを周回する。
フェラーリが展開するクリエンティ・イベントに、499P モディフィカータが登場するのは今回が初。3月14日にはプライベートセッションを実施し、3月15日と16日はシングルシーターの「F1 クリエンティ」とセッションを共有。また、合わせて「XX プログラム」も3日間にわたってサーキットを走行する。
2024年のスポーツ・プロトタイプ・クリエンティ・プログラムは、F1 クリエンティ/XX プログラムとカレンダーを共有。今回のムジェロを皮切りに、ソノマ(アメリカ:5月12~13日)、ラグナセカ(アメリカ:5月17~19日)、バラトンパーク(ハンガリー:6月5~7日)、鈴鹿(日本:6月28~30日)、ポール・リカール(フランス:7月31日~8月1日)、ニュルブルクリンク(ドイツ:9月6~8日)で開催され、イモラ(イタリア:10月16~20日)で開催されるフィナーリ・モンディアーリで締めくくられる。
WEC仕様をベースに開発された「モディフィカータ」
特別なカスタマーのために開発された499P モディフィカータは、プロトタイプレーシングカーをベースに開発されたサーキット専用モデル。FIAハイパーカー規定による制限や、WECのスポーティングレギュレーションに準拠する必要がないため、ドライビングのスリルを追求し、よりドライブしやすくするよう、様々な改良が加えられた。
WECを戦う499Pをベースに、低速域から作動する電動フロントアクスルによる4輪駆動、120kWの追加パワーを提供する「プッシュ・トゥ・パス(Push to Pass)」機能、ピレリが開発したF1由来のトレッドが導入された専用タイヤを採用した。
リヤミッドに搭載された3.0リッターV6ガソリンエンジンと、フロントの電動ユニットを組み合わた、最高システム出力は640kW(882PS)を発揮。さらに、ジェントルマンドライバーが扱いやすいように、専用のサスペンション・セットアップや、エンジンマッピングの完全な再調整などが実施された。