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Mercedes-Benz EQV / V-Class
次世代電動MPVを予告する様々な新基軸
メルセデス・ベンツは、MPV/商用バンにもプレミアム戦略を導入。将来的には、メルセデス・ベンツの乗用車ラインアップと同様に、MPV/商用バンにもラグジュアリー戦略が適用される。この戦略的転換は、2026年の導入を予定しているフル電動のモジュール式「バン・エレクトリック・アーキテクチャー(VAN.EA)」から実施される予定だ。
2024年1月から販売を開始したVクラス/EQV改良新型は、この新戦略に先鞭をつける存在となる。両モデルとも、エクステリアとインテリアのデザインを一新し、高級感を増したエクステリアを採用し、MPVとしての機能が大幅な進化を遂げた。従来よりもインテリジェントなデジタルネットワークを導入したことで、快適性と安全性も向上。標準装備もアップグレードされ、カスタマーの要望にも、的確に対応できるようになった。
メルセデス・バンのセールス&マーケティング責任者のクラウス・レーグラーは、Vクラス/EQVについて次のように説明する。
「最も望ましいMPVとサービスを提供したい。そのために、私たちはお客様のご要望を注意深く分析しました。新型Vクラス/EQVは、ビジュアルアピールをさらに高め、デジタル機能をさらに充実させました。標準装備は大幅に強化され、これまで要望の高かった多くのオプション装備も標準装備されています。充実した総合パッケージが実現したのです」
より個性を際立たせたエクステリア
Vクラス/EQV改良新型は、アップデートされたエクステリアを導入。さらに進化したデザインは、ミドルサイズMPVセグメントにおいて、より個性的でユニークなビジュアルポジションを獲得することになった。特に刷新されたフロントセクションは、様々な形状のラジエーターグリルと力強く引き締まったバンパーが特徴となる。
装備レベルに応じて、ラジエーターグリルにLEDライトバンドを配置。最上級グレードのVクラス エクスクルーシブは、ボンネットにメルセデスの「スリーポインテッドスター」がMPVとして初めて採用された。エレガントなデザインのアダプティブ・マルチビームLEDヘッドライトは、装備ラインに応じて標準またはオプションで選択可能となっている。
リヤセクションには「Mercedes-Benz」のレタリングと、新デザインのLEDライトを組み合わせた新デザインのクロームトリムストリップを採用。テールライトの輪郭はより濃く変更され、より正確なライトシグネチャーを実現した。エクステリアカラーは新たに4色が追加され、足元には17インチ/18インチ/19インチのアロイホイールをラインアップする。
デジタル機能が大幅に強化されたコクピット
インテリアも、デジタル化を中心に大幅にアップデートされた。コクピットの中心に、12.3インチワイドスクリーンディスプレイを2基備えたインストゥルメントパネルを配置。スタイリッシュな新形状のエアベント、静電容量式ハンズオフ機能付き新世代ステアリングホイールも導入された。
デザインを一新したセンターコンソールは、スマートフォンのワイヤレス充電にも対応。その他、キーレススタート機能、ステアリングホイールヒーター、夜間走行時の調光式リヤキャビン照明など、利便性を高める新装備が用意された(一部オプション)。また、2列目3列目へのアクセスに便利な左側スライドドアが標準装備されている。
最新世代の「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」インフォテインメントシステムを標準装備し、パッセンジャーにインタラクティブなデジタル体験を提供する。強化された「MBUX」により、Vクラス/EQVでも「ENERGIZING」コンフォートコントロールやAR付きナビゲーション・システムを利用できるようになった。
最新世代の「MBUX」は演算機能が大幅に向上し、センターディスプレイ、ステアリングホイールのタッチコントロールパネル、センターコンソールのタッチパッド、または音声アシスタント「ヘイ、メルセデス」との対話など、様々な機能を直感的に操作することが可能になっている。